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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、プレスリリースの配信タイミングのポイントなどに関して解説していきます。
「特に考えず、完成したらすぐに送付している」という広報・PR担当者は、タイミングにも気を配ることで結果が変わってくるかもしれません。
本記事では、プレスリリースの配信タイミングが重要である理由、そして配信タイミングのポイント、さらにメディア関係者と会話できる場合にするべきことなどについてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
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プレスリリースの配信タイミングが重要である理由とは?
メディアは常にネタを求めているので、多くのプレスリリースは「完全スルー」はされずに目を通してもらえます。しかし多くのメディア関係者は多忙なので、埋もれてしまって読まれない可能性があります。
また、資料をチェックできる時間は限られているので、「最後まで読まれない資料」は多々あります。そのためプレスリリースは「相手が読みやすいタイミング」で送ることが大事です。
そして送信が遅すぎれば当然コンテンツ化しにくいですが、早すぎても「そのタイミングでは別のネタを掲載・報道したい」、「寝かせているうちに忘れられる」などのことがあるので日の目を浴びにくいです。そのためやはりタイミングにこだわることもある程度は重要といえます。
ただしタイミングが悪いと絶対に読まれない・コンテンツ化されないわけではない
ただ、繰り返しになりますが、タイミングが悪いからといって絶対に読まれないわけではありませんし(むしろ全く読まれないことは少ない)、コンテンツ化されないと決まっているわけでもありません。
そのためある程度タイミングにこだわりつつも、あまり遅らせすぎずに配信するくらいのスタンスでいることをおすすめします。
プレスリリース配信のタイミングのポイント3選|曜日・時間
それではプレスリリース配信のタイミングに関するポイントをいくつか紹介していきますので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。そこまでシビアなものではないのでご安心を。
ポイント①:曜日でいえば火曜日~木曜日(祝日以外)がおすすめ
まず曜日でいえば火曜日~木曜日(祝日を除く)がおすすめです。メディア関係者は暦通りに休む場合が多いので土曜日・日曜日・祝日は避けた方がいいでしょう。
さらに月曜日は土日祝日に届いた情報のチェックで、金曜日は休日に入る前のチェックで多忙になりがちなので、こちらもできれば避けたいところ。
ポイント②:インターネット記事など金曜日が狙い目のメディアもある
ただしインターネット記事など、むしろ金曜日が狙い目のメディアもあります。なぜなら金曜日~日曜日にかけてアクセス数が多くなる傾向にあり、金曜日あたりにプレスリリースが届くのはありがたい場合があるためです。
そのため可能であれば金曜日の午前中までに、難しければもっと早めにプレスリリース作成を開始して木曜日のうちに配信することをおすすめします。
✅ただし広報・PR担当者が土曜日・日曜日も問い合わせ対応できるようにする
特に金曜日に送る戦略を取る場合は、広報・PR担当者本人が土曜日・日曜日もメディアからの問い合わせに対応できるようにスタンバイしておきましょう。
企業によって土曜日・日曜日に出勤できる・できないはあると思いますが、出勤する方が動きやすいなら上層部に相談するなどして、オフィスで別の仕事もこなしながら待つといいかもしれません。
ただ、在宅ワークで対応可能、もしくは「あえて業務時間に入れるまでもない」という場合は自宅で対応すればOKです。とはいえこの手の対応が増えすぎて、「休日に仕事をするのが当たり前(しかも無給)」という状態になることのないようにしましょう。
ポイント③:時間帯は9時~15時
時間帯としては9時~15時くらいまでがおすすめです。これよりも早すぎると気付いてもらえない可能性がありますが、遅くなりすぎると当然メディア関係者が帰宅する恐れがあります。また、新聞の朝刊やテレビ番組などの関係者の場合は、夕方くらいから制作で多忙になって、夜間になってようやく落ち着いてくることも。
そのため9時~15時くらいの融通が利きやすい時間帯が無難なのです。さらにいえば「出勤直後の情報チェック」の勢いで見てもらいやすい、9時~11時ほどに配信するのが理想です。
プレスリリースの配信タイミングの媒体別解説4種|曜日・時間ではなく時期
続いては、媒体別にプレスリリースを配信するべきタイミングについて解説していきますので、広報・PR担当者の皆さんはぜひチェックしてください。ここまでは曜日・時間に関してお伝えしましたが、ここからは○日前、○週間前、○か月前などの「時期」の話です。
①:新聞|基本的に1週間前から前日
新聞の場合は、基本的に1週間前から前日には配信したいところです。ただ、「枠」によって適したタイミングは違うので気を付けてください。
一例として、地域面、社会面、経済面などに掲載されるストレートニュース(事実のみを伝えるニュース)の場合はフレッシュさが求められるので、「ネタが出てきたら即作成・配信」するといいでしょう。逆に、例えば「1週間後に記事にしてください」というのはナンセンスです。
そしてインタビュー記事や特集記事の場合は、タイムリーさがそれほど重要にならないケースもあります。こういったケースでは出せるときにプレスリリースを出して構いませんし、かなり前の時期に出して「この日の新聞に掲載してください」と頼むのもいいでしょう。
②:雑誌|刊行ペースによって異なる
雑誌の場合は刊行ペースによるところが大きいです。以下を参考にしてください。
- 週刊誌:目まぐるしいので締め切りを事前に記者に聞いておく必要がある(目安は発売日の1カ月~2週間前)
- 月刊誌:遅くても2カ月前、できれば3~4カ月前
- 季刊誌:遅くても3~4カ月前、できれば6カ月前
その他、特殊な刊行ペースの場合はあらかじめて締め切りを聞き出すことが大事です。
③:テレビ|番組の内容による
テレビの場合、番組の内容によって送付するべき時期がかなり異なります。
まず情報番組やワイドショーなど生放送のニュース番組の場合は、2日前~8時間前くらいがおすすめ。情報のタイムリーさが重視されるため、あまり早いタイミングで送っても、メディア側が困る可能性が高いです。
一方、ある程度の規模の「企画」として扱ってほしい場合は、一転して放送日の2~3か月前には送っておきたいところです。
✅地方番組には独特の文化がある場合も
ただし地方番組には独特の文化がある可能性もあるので気を付けてください(上は基本的に全国ネットであることが前提です)。ただ、全国番組に比べると関係者と連絡を取る難易度も低いはずなので、早めに「いつプレスリリースを送るべきか」を聞くことをおすすめします。
④:ニュースサイトやインターネットメディア
ニュースサイトやインターネットメディアに関しては、掲載希望日の数日前~当日に送ることをおすすめします。やはりこちらもタイムリーさを重視するため。掲載日にこだわらない場合は、「ネタができたらすぐ」という感覚でも問題はありません。
メディア関係者と会話できるなら早めにプレスリリース送付時期について聞く
元も子もありませんが、メディア関係者とのコネクションができたり、そこまでいかなくてもやり取りできる機会ができたりした場合は、早めに「プレスリリースはいつお送りするのが良いでしょうか?」などと聞いてしまうことをおすすめします。
メディア関係者としても、タイミングを気にしてプレスリリースを送ってくれる人の存在はあありがたいものなので、「いきなり質問して図々しいのでは」などと気にする必要はありません。むしろ何回も送ってから聞くようでは「もっと早く聞いてくれれば……」と思われる可能性があります。
効果的な曜日や時間はメディアに合わせることが大切(まとめ)
プレスリリースを送付するべき曜日・時間帯は基本的に「火曜日~木曜日の10時~15時」で、「時期」についてはそのメディアや媒体に合わせることが大事です。ただ、曜日や時間帯に関しては「可能なら」くらいの感覚で構いません。特に急いでいる場合はすぐに送る方がいいケースもあります。
また、プレスリリースやアプローチメールなどにメディア関係者が反応してくれたなどで、具体的にやり取りができる場合は、早めに都合のいい送付タイミングなどに関して聞いてしまうことをおすすめします。
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