記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール
この記事ではYouTubeを活用したい広報担当者やPRマーケティングに興味のある全ての方に向けて、YouTubeでの失敗を次に活かすためのステップ解説などをしていきます。
特に「よく失敗をしているものの、反省しているフリだけになって活かせていないことに内心気付いている」とお悩みの方におすすめの内容となっています。
本記事では、失敗に対する心構え、失敗を次に活かすためのステップ、そして「感覚」や「なんとなく」への向き合い方などに関してお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
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YouTube運営で失敗が続くのは当然。気に病む必要はない
大前提としてYouTube運営で失敗が続くのは当たり前のことであり、それほど気に病む必要はありません。
これがYouTubeではなく単純作業の場合は「こうすれば成功する」などがわかり切っているので失敗はショックでしょうが、YouTubeで成功する方法はあまり確立されていないので、比率としてはむしろ「失敗だな」と感じることが多くなるはずです。
ただ、気に病む必要がないだけで気にする必要はあります。失敗したら丁寧に気にして、次以降に活かしましょう。そうでないと進歩がありませんし、同じような失敗を繰り返してしまう可能性が高いです。
YouTubeでの失敗を次に活かすための6ステップ
それではYouTubeでの失敗を次に活かすための方法をステップ分けして解説していきます。「失敗を次に活かす」という言葉自体はありふれていて、半ば「ただ言われているだけ」「気休め」のような感覚もあるかもしれませんが、実際には論理的に失敗を次に活かすことができます。
ステップ①:「どのような失敗が起きたか」の整理と感情の切り離し
まずは漠然と「失敗した!」で留めず、どのような失敗が起きたかを客観的に整理しましょう。例えば、動画の再生回数が普段の半分しかない、予約投稿設定を忘れた、SNS上の発言でプチ炎上して「チャンネルを批判する投稿」が100リポストされたなど。この段階では単に「起きたこと」を整理し、原因は追究しません。
これと合わせて失敗に対してどう思ったか「感情」を整理して、「事実」と切り離します。わかりやすい例でいうと「普段の半分しか再生回数がなく、自分がいかに駄目な人間なのか痛感した」の後半部分は感情でしかなく切り離すべきですよね。
そして切り離すことができたら、「ただ失敗しただけで駄目ではない」「そもそもこれまでは再生回数が多かったのだから成功している」などと、やはり客観的に整理します。ただ、この感情面は次のステップ以降は関係しないので、気持ちが落ち着いたら処理を中断して構いません。
✅ミスを報告する必要があるなら迅速に
グループ系YouTuberや企業でYouTubeに取り組んでいる場合などで、ミスを誰かに報告する必要があるなら迅速に済ませましょう。報告により辛い思いをするかもしれませんが先延ばしするともっと苦しくなりますし、場合によっては「何か」が手遅れになりますよね。
ステップ②:失敗の原因を突き止める
続いて失敗の原因を突き止めましょう。具体的には例えば以下の通りです。
- 再生回数が普段の半分:検索数調査が甘く、自分だけの「流行っている感覚」で判断した
- 予約投稿設定を忘れた:習慣になりすぎて、最近はダブルチェックをしていなかった
- SNS上でのプチ炎上:日常的な苛立ちをそのままSNS投稿にぶつけてしまった
一番上の失敗を例に取るとさらに、「なぜ検索数調査を甘くしたのか」→「個人的に好きな話題で取り上げたくなってしまった」、「なぜ自分の感覚だけで判断したのか」→「最近の再生回数の調子が良くて油断した」などと深掘りできます。
必要ならさらに「なぜ個人的に好きな話題を本当に取り上げてしまったのか」、「なぜ再生回数の調子が良いと油断するのか」などと突き止めていきます。
ステップ③:どうすれば失敗を防ぐことができたのか整理する
続いては起きた失敗をどうすれば防ぐことができたのか整理しましょう。例えば「再生回数が普段の半分」→「検索数調査を甘くした」→「好きな話題を取り上げたくなった」であれば、以下の対策が考えられます。
- 検索数調査をはじめ所定の調査結果項目を全部埋めないと台本作成に入れないルールにする
- 「個人の感覚」は紙にアウトプットしてアイデアレベルに留める。調査は徹底する
- 「再生回数が良いから手を抜く」ではなく、「再生回数が良いからこそ、動画投稿までのプロセスを再現する」を徹底
これに関しても必要であれば「手を抜くとは何か」、「動画投稿までのプロセスとは具体的に何か」、「そもそも再現するとは何か」まで深掘りします。例えば「再現する」と決めた場合は、「再現する要素は何か」などを細分化して考える必要があるかもしれません。
ステップ④:改善策・対策の具体的な実行方法を決める
「気を付ける」だけで済ませず、改善策・対策の具体的な実行方法を決めましょう。例えば「個人の感覚だけでYouTube動画で取り扱うキーワードを決めない」を実行したいなら以下の通り。
- 「個人の感覚」はパソコンやスマートフォンではなく物理的な紙だけにアウトプットする
- アウトプットした「個人の感覚」について「Googleキーワードプランナー」で調査する
- 「個人の感覚」と「Googleキーワードプランナーで調査した結果」の差異は記録しない
「個人の感覚」と「ツールで調査した結果」の差異が大きくても小さくても、前者に頼りすぎるのが好ましくないのは確かなので、そもそも差異は記録しないという考え方。ただ、これはあくまで参考なのであなたなりに「同じ失敗をしない方法」を確立していきましょう。
✅必要に応じて「さらに前のプロセス」も見直す
上の例では「個人の感覚でYouTube動画で扱うキーワードを決めてしまうこと」の改善策・対策を考えていますが、必要に応じてさらに前もプロセスも見直しましょう。具体的には例えば以下の通り。
- Googleキーワードプランナーの使い方に改善点はないか
- Googleキーワードプランナーよりも効果的なツールはないか
- Googleキーワードプランナーと組み合わせるべきツールはないか
さらに突き詰めるなら「Googleキーワードプランナーでの調査結果の記録方法に問題はないか」なども考えましょう。いずれにしても「これより前段階のプロセスはないか」→「あればメスを入れるべき部分はないか」を考え抜くことが大事です。
ステップ⑤:ここまでの内容をチーム内で共有
ここまでの内容をチーム内で共有しましょう。共有すれば共通認識が生まれるので、属人化(特定の人物でないと実行できない状況)を避けやすくなります。さらに「これはOK・これはNG」という判断基準も設定できることでしょう。
なおここに至るまでのステップをチームの仲間と協力して進めてきたかもしれませんが、その場合でも一度整理して共有するのがおすすめです。そうでないと微妙なブレが生じたままで「これで良し」としてしまう恐れがあります。
✅場合によっては世間へと広く共有する
また、ここまでで得た「学び」は場合によっては世間へと広く共有しましょう(SNSやnote、YouTube動画などを通じて)。自分のノウハウを発信することに抵抗があるかもしれませんが、「発信する」→「YouTube業界全体のレベルが上がる」→「他のYouTuberのレベルが上がれば自分が参考にする際に役立つ」という良いサイクルが生まれるかもしれません。
もちろんあなたやチームの方針、さらにはノウハウのジャンルによっては伏せるべきでしょうが「無償のギブ」の方がメリットが大きい場合もあることを覚えておきましょう。
ステップ⑥:特に「次の回」は決定した対策方法・改善方法を確認しつつ慎重に進める
「次に活かす」の特に「次の回」では、決定した対策方法・改善方法を確認しながら慎重に進めましょう。
少なからず新しい方法を導入するのでチェックが必要ですし、このステップでいきなり失敗しては目も当てられません。それに「次の回」で反省・分析を正確に取り入れられないようでは労力をかけた意味がありませんよね。
もちろん「次の次の回」以降も、慣れるまではマニュアルを丁寧に確認しましょう(普段から必要に応じて確認するべきではあるものの)。
YouTube運営では「感覚」や「なんとなく」への依存を減らして失敗リスクを下げるべき
YouTube運営を続ける上では「感覚」や「なんとなく」への依存を減らして失敗リスクを下げる、失敗した場合のダメージを減らすべきです。それに成功するとしても「感覚」や「なんとなく」に頼り切りでは再現性がありませんよね。
ただし「依存」しなければOK。「感覚」や「なんとなく」も重要
ただ、あくまで「依存」しなければOK。「感覚」や「なんとなく」もYouTube運営をする上での大切な要素です。そのため理想をいえば、「感覚やなんとなくを活用するための論理的なマニュアル」を作りたいところですね。
上の例で「個人の感覚で浮かんだキーワードをツールで論理的に調査する」という話をしましたが、これは感覚・なんとなくをロジカルに活用する事例といえるでしょう。
さらにいうと「失敗時のダメージが少ないこと」に関してであれば、感覚・なんとなくへの依存度を上げて進めるのも悪い選択肢ではありません。
YouTube運営は「失敗をどう活かすか」が重要
YouTube運営に限らず「失敗を活かす」という行為は論理的に実践できるアクションですので、本記事の内容を参考に理性的に取り組むことをおすすめします。その際、悔しさなどが邪魔をするかもしれませんが、感情を紙に書き殴るなどの対処をして「事実」と意図的に切り離すといいでしょう。
そしてPDCAサイクルを回す上で重要なのが、「次の回」では決定した改善策・対策方法のマニュアルなどを丁寧に確認しつつ慎重に進めていくことです。「分析・反省したから次は大丈夫」ということではないので気を付けてください。
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