プレリリースに画像を入れると効果的な理由と入れ方ポイント5選
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2025.03.28

プレリリースに画像を入れると効果的な理由と入れ方ポイント5選

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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、プレリリースに載せる画像に関するポイントなどについてお伝えしていきます。

「画像の重要性をあまり理解していない」という方や、「どのような画像を用意するべきか知りたい」という広報・PR担当者におすすめの内容となっています。

本記事では、プレリリースに画像を入れるべき理由、そしてプレリリースに載せる画像についてのポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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広報・PRのプレリリースに画像を入れるべき理由3つ

それではプレリリースに画像を入れるべき主な理由を紹介していきます。「画像を載せるといい」とはよく言われますが、具体的にどのようなメリットがあるのかについて、広報・PR担当者の皆さんは改めて確認しましょう。

理由①:メディア掲載されやすくなる

同じ内容のプレリリースでも画像があるとないとでは、メディア掲載のされやすさが大きく変わります。

まず、画像がない~少ないプレリリースよりも、メディア関係者の目に留まりやすいです(記者に直接送る場合も、PR TIMESなどで公開する場合も)。また、写真撮影や画像の用意には手間がかかるため、新聞や雑誌などで「プレリリースの画像」をそのまま使える可能性があるのは記者としても助かるものです。

理由②:ウェブ上で見てもらいやすくなる

PR TIMESなどでプレリリースを公開する場合、画像が掲載されている方が見てもらいやすくなります。その主な理由は以下の通りです。

  • 一般ユーザーも画像があると「もっと読みたい」「読みやすい」と感じる
  • Google画像検索などでヒットするようになる
  • PR TIMESなどの場合「サムネイル」としての画像も設定できる

あなたも一般的なインターネット記事などを見るとき、ある程度画像が掲載されている方が「読んでみてもいいかもしれない」「読もう」「読み進めよう」「疲れてきたけれど画像が置かれていることでリセットされた」などと無意識に感じているはずです。

理由③:商品やサービスの情報や魅力を効率よく伝えることができる

プレリリースに画像を載せることで商品やサービスの魅力を効率よく伝えることができます。

極端な例ですが「食べ物系」にもかかわらず画像がないと、いくら文章で説明してもほぼ何も伝わらないことでしょう。新技術に関するプレリリースの場合は、写真・図表を使うことで、知識があまりない人でもわかりやすくなります。

文章力が高い人ほど「テキストでも十分なんとかなる」と感じるかもしれませんが、そのテキストを読んでもらえるとは限りません。それよりも情報が瞬時~数秒で伝わる画像の方が圧倒的に高効率ですし、理解もしやすいのです。

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プレリリースに載せる画像に関するポイント5選

続いてはプレリリースに載せる画像に関するポイントをいくつか紹介していきますので広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。「間に合わせ」レベルで画像を用意しても効果は出にくいです。

ポイント①:画像は最低3種類、できれば5種類以上載せる

プレリリースに載せる画像は最低3種類、できれば5種類以上用意することをおすすめします。なぜなら1枚だけでは情報や魅力が伝わりにくいためです。また、枚数が多く「選ぶ余地」のある方がメディア関係者としても助かります。

ただし似たような画像がいくつあってもほぼ意味がないので、例えば商品のプレリリースであれば以下のようにバリエーションを作ることをおすすめします。

  • 正面画像、斜めから、横から、上からなど「アングル」のバリエーション
  • その商品を手に持っている様子
  • その商品を実際に利用している様子(基本的な利用、応用的な利用など)
  • その商品を持ち運んでいる様子

これだけ種類があればメディア関係者などに、「あ、これは使いたいかもしれない」などと思ってもらいやすくなります。

ポイント②:「見せたい要素」にフォーカスした画像も用意する

できれば「見せたい要素」にフォーカスした画像も用意することをおすすめします。言い換えると、3~5枚以上の中に「渾身の1枚(数枚)」を入れるということです。具体的には例えば以下の通り。

  • こだわり抜いた商品画像
  • アンバサダー起用した有名人の写真
  • スタイリッシュな「使用シーン」画像

ただ、これらは可能であれば用意するだけで十分です。ですが準備できる場合はプレリリースのここぞという位置に掲載するとメリハリが出るのでおすすめ。また、最初の方に配置してインパクトを出す方法もあります。

ポイント③:白背景画像も用意する

特に商品画像に関しては、ウェブメディアでサムネイル用に加工されたり、雑誌に載ったりする場合もあります。そのため「白背景の商品単体画像」も用意しておくことをおすすめします。

ただ、例えば新聞など白黒の紙面の場合、白背景だとかえって使いにくくなる可能性もあります。採用を狙うメディアが決まっているのであれば、その担当者に連絡をして、どのような画像が必要なのか聞いてしまって構いません。

ポイント④:なければ「テキスト抜き商品画像」も用意する

メディアからすると「テキスト入り商品画像」は、「媒体のイメージとズレやすい」「媒体側の文章を合わせなければなならない」「広告っぽくなる」などの理由で好まれにくいです。

そのためプレリリース用に準備した商品画像がテキスト入りである場合は、テキスト抜きバージョンも用意することをおすすめします。

ただ、例えば自社の公式SNSやウェブサイトなどでも「テキスト入り商品画像」は使いにくい傾向にあるので、特別な理由がなければテキスト抜きのつもりで準備するのが無難です。

ポイント⑤:必要であればグラフやデータの画像も用意する

客観的なデータや事実をプレリリース内で伝えたい場合は、グラフやデータの画像も用意することをおすすめします。テキストベースで数値を羅列したり、「変化」や「比較」をしたりするよりも、効率よく・わかりやすく伝えることができるためです。

✅グラフや図表の入力データは保存しておく

グラフや図表の入力データに限りませんが、すぐに取り出せるように保存しておくことをおすすめします。メディア関係者から「データをチェックしたい」「別で使わせてほしい」などと言われた際に迅速に対応できるからです。

プレリリースに画像を入れてメディアに記事として採用される確率を上げよう

プレリリース作成・配信をはじめとする広報・PR活動をするにあたっては、何かと「画像」を準備することが大事です。ただ、画像のマッチ度やクオリティーも非常に大切なので、本記事の内容などを参考にしながら用意することをおすすめします。

そして画像制作・準備に慣れるまでは、同部署の詳しい社員や他部署社員にサポートしてもらいながら進めることも重要といえます。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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