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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、音声配信サービスを利用するメリットや活用法などについて解説します。
「文字や動画以外にも何か広報・PRに使えないだろうか」と模索している方に特におすすめの内容となっています。本記事では音声配信サービスの概要、使うメリット、活用法、注意点やポイントなどに関してお伝えしますのでぜひ参考にしてください。
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音声配信サービスとは?
「音声配信サービス」と聞くとラジオを連想すると思いますが、それぞれ以下の違いがあります。
- ラジオ:放送局主体で発信する。ラジオ関係者に認められないと発信してもらえない
- 音声配信サービス:自分主体で発信する。サービスの規約を守ればなんでも発信できる
「テレビはテレビ局のもの、YouTube動画は投稿者のもの」という感覚に近いです。有名人が音声配信サービスを使う事例も多いですが、個人・団体・企業なども幅広く利用しています。
広報・PRで音声配信サービスを使うことの主なメリット5つ
それでは音声配信サービスを広報・PR活動に使うことの主なメリットを紹介します。「文字ではなく音声」ということでいかにもメリットがありそうですが、具体的にどのような利点があるのか理解しておくと効率良く動きやすくなることでしょう。
①:動画に比べて始めやすい
「テキストではない発信」と聞くと動画配信が思い浮かぶかもしれませんが、内容だけでなく「映し方」「カット構成」「画質」「音質」などにも配慮する必要があるためハードルが高いです。
ですが音声配信の場合、内容以外で気にするべきことは「最低限の音質」と「違和感がないレベルの間」くらいですから始めやすいです。
また、技術面以外にも「顔出しなしでできる」という大きなメリットがあります。そのため「顔出しは避けたい」という広報・PR部署以外の社員にも協力してもらえる可能性があるといえます。
②:場合によってはテキストと比べても始めやすい
場合によってはテキストコンテンツと比べても始めやすいのが音声配信の魅力です。文章作成に慣れていてもコンテンツによっては画像などと組み合わせる必要がありますし、テキストオンリーでも誤字脱字などのチェックは意外と大変かもしれません。
音声配信でも構成などを考える必要はありますが、画像などはもちろん出てきませんし、誤字脱字のような概念もありません(目指す雰囲気にもよりますが多少噛んでも問題はありません)。
③:微妙なニュアンスや感情を伝えやすい
広報・PRの業務内で日々文章を書く中で「きちんとニュアンスが伝わるだろうか」「怒っているように思われないだろうか」などと感じることは少なくないと思います。
しかし音声配信であれば文章では表現しにくい「気持ち」「テンション」も乗せることができますので、このような誤解、そして「誤解されるのではないか」というストレスが生じることはまずありません。
④:人柄が伝わりやすく、親近感を持たれやすい
③に通じるものがありますが、音声なので人柄が伝わりやすく親近感を持たれやすいです。
またテキストコンテンツの場合はわずかな脱線も好まれないことがありますが、音声配信については二言、三言関係のない雑談が入る程度であれば基本的にマイナスになりません。
⑤:「ながら聞き」でも聞いてもらえる可能性がある
テキストの場合は基本的に「なんとなく読む」ことは難しいものですが、音声コンテンツについては「ながら聞き」だとしても聞いてもらえる可能性があります。
広報・PRで音声配信サービスを活用する方法3選|ポイント解説
それでは広報・PR活動の一環として音声配信サービスを利用する方法をいくつか紹介していきます。広報・PR担当者側もテキストコンテンツに比べて親しみが薄いかもしれませんが、きちんと戦略を練れば活用することはそれほど難しくありません。
①:「新しさ」をさりげなくアピールしながら情報発信ツールとして使う
まだ音声配信サービスを積極的に活用している企業はそれほど多くないため、音声配信をするだけでも「新しい」「面白そう」などと思ってもらいやすいといえます。そのため例えば企業の公式サイトで音声配信をする場合は、以下のような工夫をするといいでしょう。
- 「声の商品紹介」「声の求人票」「担当者のリアルな声」などコンテンツのタイトルで音声配信であることを自然に強調する
- 「喋っている人」の顔写真などを載せて親しみを持たせる
- 「音声配信限定ウラ話」などを用意する
3番目については「聞かないと支障が出る情報(求人の重要情報など)」は入れないのが無難です。そのため例えば「さらにウラ話をお聞きになりたい方はこちらを再生!」などとライトな内容・雰囲気にすることをおすすめします。
②:意外とコミュニケーションツールとしても役立ちます
ラジオのようにリスナーからお便り・質問などを募集し、それに対して音声で回答するようなことでもできます。また、例えば「実際に商品を使ってくれたユーザー」などに出演してもらい、声で感想などを発信させるのもいいでしょう。
音声データを送ってもらうだけで済むので、オフィスなどに足を運んでもらう必要はありません。
③:社内のコミュニケーションツールとしても活用できる
「音声版社内報」として音声配信をしている企業もあります。普通は紙やウェブで社内報を発信するものですが、それでは読んでもらえない可能性も。場合によっては「読みましたよ」と言いつつ読んでいないケースもあるでしょう。
ですが音声配信であれば業務時間中でも、先ほども触れた「ながら聞き」ができるため、「誰にもほとんど読まれない」ということはなくなります。
また、社内報を「社員一人ひとりの人柄と伝えるために」という目的で発行することも大事ですが、音声配信であればそれも達成されやすいです。
広報・PRで音声配信をする場合の注意点・ポイント3つ
続いては広報・PRで音声配信をする場合の注意点やポイントをいくつか紹介していきます。テキストにはないメリットがあることも確かですが、その分気を付けなければならないことも多いです。
①:アドリブは不可能。台本必須
いざ喋ってみるとわかりますがアドリブで必要な情報を伝えきることはほぼ不可能であり、台本が必須です。そのため「準備がほぼ不要」という考えは間違っており、労力がテキスト作成に比べて大幅に減るわけではないという認識は持っておく必要があります。
✅台本はある程度ライトに作成できる
ただ、テキストコンテンツに比べると音声配信の台本はある程度ライトに作成できます。具体的には例えば以下の通りです。
- 詰まらず読めるレベルであれば誤字脱字の修正は不要
- 慣れれば「全文しっかり」ではなく概要程度でも話すことができる
- 画像などを組み合わせる必要がない
ただ、「慣れれば」とあるように話し手のレベルにもよるので、特に他部署社員などのゲストに話してもらう場合は丁寧に台本を作ることをおすすめします。
②:やり方によってはテキストコンテンツと比較して触れてもらえない
「ながら聞き」などもできる音声配信ですが、やり方によってはテキストコンテンツに比べて、触れてもらいにくくなります。その主な理由は以下の通りです。
- 「面倒」と思われる
- マニアックな方法で配信すると、聞き手側の「聞く準備」が大変になる
- 「重要な情報を何度も聞き返す必要がある」→「面倒」→「いっそ最初から聞かない」という心理が働く場合も
例えばポッドキャスト系など「聞く準備」が比較的簡単に済む方法を選ぶのが無難です。また、一例として「社員は必ず聞く」などのルールがある場合を除き、音声配信ではそれほど重要な情報を扱わず、あくまで「コミュニケーション」「団結」などのために使う方がいいかもしれません。
③:「声」「話し方」の好き嫌いの問題はどうしても発生する
また、「声」や「話し方」の好き嫌いの問題はどうしても発生します。先ほど触れた「音声版社内報」などは社内のことなのでそこまで露骨な反応はないかもしれません。
しかし例えば「音声求人情報」「音声による商品・サービス情報」などについては、全く同じ内容でも話す人が違うだけで、状況(途中離脱、別の音声を聞かなくなるなど)が変わる可能性があります。
デリケートなことですが広報・PR活動で音声を活用する上では重要なので、例えば以下のことをしてみてはいかがでしょうか。
- ご自身の声や話し方について同僚に客観的な意見をもらう
- 広報・PR担当が複数人いる場合は、最も声や話し方の質が高い社員に任せる
- 必要に応じて音声加工をする
加工によって生の声ではなくなるデメリットがあるものの、「親しみを持たれやすくなる」「声自体がキャラクター化してファンがつく」などのメリットが発生する可能性があります。
広報活動で音声配信サービスを利用するコツとメリットまとめ
広報・PRのツールとして音声配信を利用することで、労力のカット、親しみやすさのアップなどのメリットが得られる可能性があります。導入はそれほど難しくないので、試してみてはいかがでしょうか。
ただし台本は必須ですし、やり方が良くないとテキストコンテンツに比べても触れてもらいにくくなる恐れがあるので注意が必要です。「なにか楽しそう・良さそう」だけでなく、戦略を練って取り組みましょう。
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