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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、新聞記者の主な情報収集方法などについてお伝えしていきます。
「新聞記者は大量のプレリリースを読んで、ふるいにかけているだけでは?」とお考えの広報・PR担当者は、そのイメージを捨てないと新聞掲載を勝ち取ることができないかもしれません。
そこで本記事では、新聞記者の情報収集についてのスタンス、そして新聞記者の主な情報収集方法などに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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新聞記者は比較的自由に情報収集をしている
日々新聞などのメディアにプレリリースを送っている広報・PR担当者からすると、「新聞記者は自社のデスクに座ってプレリリースをふるいにかけているだけ」というイメージを持ってしまうかもしれません。
ですが実際の新聞記者は比較的自由に情報収集を行うことが多いです。それに新聞社に所属しているとはいえ「情報収集方法」や「取材方法」までは指定されない場合が大半です。
そのため「新聞記者は基本的にアグレッシブに動いている」「柔軟さもあり、甘く見ているとプレリリースなどは門前払いされる」と考えておくべきでしょう。
新聞記者の主な情報収集の方法5選
それでは新聞記者が普段どのようにして情報収集をしているのか、その主な方法をいくつか紹介していきます。「どう情報を集めているか」を知ることで、こちらの立ち回りも変わるはずなので広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。
①:プレリリース(企業の広報・PR担当者から送られてくるもの)
新聞記者のところには日々大量のプレリリースが送られてきます(メール、ファックス、郵送など)。
プレリリースの中から「記事にしたい」「ひとまず広報・PR担当者とやり取りをしたい」などと思うものがあれば、広報・PR担当者に連絡を入れます。ですが「価値がない」と判断したプレリリースについては、容赦なくスルーするのが普通です(広報・PR担当者に連絡もしません)。
なお新聞記者も常にネタを求めていますから、届いたプレリリースを一切読まずに捨てる・削除することは少ないと言われています。つまり質の高いプレリリースを書けばチャンスはあるということですね。
②:専門新聞・雑誌
自分が関わっている分野の専門新聞・雑誌を読んで情報収集・勉強している新聞記者は多いです。つまり専門新聞・雑誌への掲載歴を増やせば、一般的な新聞記者から声がかかる可能性があるということです。
ただ、実際には「待ち」の姿勢では何も進まない場合が大半なので、「専門新聞・雑誌への掲載歴」を武器にしながら新聞記者にプレリリースを送ったり、面談を申し込んだりすることをおすすめします。
③:本や論文
新聞記者の関わる分野によっては、本や論文を読むことで正しい知識を得たり、「情報に関する裏付け」を取ったりすることもあります。
つまり広報・PR担当者のプレリリースや各種資料にもそのレベルの厳密さが求められるということです。
もちろんプレリリースなどを記事へと昇華するにあたって、改めてファクトチェックが行われるはずです。しかし例えば「ネタが面白ければ正確でなくてもいい」「事実確認は新聞記者がやってくれる」などの意識は捨てなければなりません。
④:ウェブ上
ウェブには常に最新情報が流れているため、そこから情報をキャッチしている新聞記者も少なくありません。特定のキーワードを設定して、それにまつわる最新情報をいつでも受け取れるようにしている記者もいるくらいです。
広報・PR担当者の中には「新聞記者は古風で、新しい情報には疎い」とお考えの方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。「最新の情報を拾いつつ、新聞記事として硬めのトーン&マナーでまとめる」という、「強い」方法を採用している新聞記者が多いです。
そのため広報・PR担当者としても最新情報にアンテナを張っておく必要があるといえます。
⑤:各種SNS
X(Twitter)やInstagramで情報収集をしている新聞記者も多いです。トレンド入りキーワードなどから最新の傾向を掴もうとする人もいれば、企画内容や取材内容を決める人もいます。
そのため企業の広報・PR担当者としても、新聞記者の嗅覚についていくためには、SNSの流れ・雰囲気にある程度詳しくなければならないといえるでしょう。
新聞記者の役割や情報収集法まとめ
新聞記者は実に様々な方法で情報収集を行っています。ただ、広報・PR担当者としては基本的にプレリリースを送ることで新聞掲載を狙うことになるでしょう。
ですがプレリリースを読む以外にも、専門新聞・雑誌をはじめとする他のメディア、本、論文、ウェブ上、各種SNSなどから幅広く・柔軟に知識を得ています。そのため広報・PR担当者は「プレリリースでのアプローチを基本にしつつ、他のエリアにもアンテナを張っていなければ新聞記者に太刀打ちできない」と考えるべきです。
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