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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、企業ロゴの変更時にするべきことや、企業ロゴ変更に関するプレリリースの書き方のコツなどについてお伝えしていきます。
「企業ロゴが変更したらSNSなどで告知するだけでいい」などと考えていると、重要な広報・PRの機会を逃すことになってしまいます。
そこで本記事では、企業ロゴの変更時に広報・PR担当者がするべきことや、企業ロゴ変更についてのプレリリース作成・発信のポイントなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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企業ロゴの変更時に広報・PR担当者がするべき5つのこと
それでは企業ロゴ変更時に広報・PR担当者がするべき主なことをいくつか紹介していきます。広報・PRの重要なチャンスなので単に「ロゴ変更をしました」と発表するだけで終わらせないようにしましょう。
すること①:他部署と協力して商品やサービスに関するイベントを行う
企業ロゴ変更に関連させる形で商品やサービスのイベントを開催すれば、自社の商品やサービスの知名度を上げることができます。既存のユーザーにさらに親近感を持ってもらえますし、新しい顧客の開拓にもつながることでしょう。
ポイントは「企業ロゴ変更に関係する企画である」と明確に示すことです。例えば「ロゴリニューアル記念キャンペーン」など。
ただ、もちろん広報・PR担当部署だけでできることではありません。該当商品・サービスの関連部署に協力してもらい、社長などからの納得も得た上で進めましょう。
✅他部署や社長の説得から始まる場合もある
広報・PR部署以外の社員や社長は「企業ロゴを変更するだけで話題になる」「認知度が上がる」と思っていて、「キャンペーンなどの重要性」に関する理解がないかもしれません。
その場合は、まず協力してもらいたい部署や社長の説得から始める必要があります。感情的にならず論理的に「関連してキャンペーンを行うべき理由・メリット」などを伝えてください。また、キャンペーンを行うことに疑問を持っている場合、そもそも広報・PR活動自体への理解も浅いかもしれないので、それについても折を見て説明してください。
ちなみにキャンペーンなどに直接的に協力してもらうことによって、広報・PRの大切さに関する理解が進むかもしれません(裏の狙いとして頭の片隅に入れておきましょう)。
すること②:ノベルティグッズを作る
企業ロゴを変更した際の定番の周知方法の一つに、ノベルティグッズの作成があります。具体的には新しいロゴが入ったグッズを作り、それをイベントなどで配布します。もちろんメディア関係者や取引相手に直接顔を合わせたときに渡すのもいいでしょう。
✅ロゴの入った商品を販売する方法もある
ノベルティグッズだけにしておけば負担は少ないですが余裕があれば、もしくはちょうど新商品開発の時期に重なるのであれば、新ロゴの入った(実際に販売する)商品を作るのもいいでしょう。これによって多くの人の目に触れることで、新しいロゴがさらに定着しやすくなります。
ただ、ノベルティグッズ以上に「他部署との協力」や「早めの動き出し」が必要になります。なのでスケジュール的にどうしても不可能、コストをかけるだけのリターンが期待できないなどの場合は無理をしないでください。
すること③:メディア関係者向けの説明会を開く
企業ロゴの変更は、自社の理念や今後の展望などを広く伝えるチャンスです。そのためメディア関係者向けの説明会を開くといいでしょう。
できれば事前にプレリリースやアプローチメールをメディア関係者などに送って広く告知したいところですが、例えば「数分~数十分の説明動画を作ってYouTubeなどに投稿」→「URLをメディア関係者などに送る」というやり方でも構いません。
すること④:求職者向けの説明やイベントなどに新ロゴを絡める
求職者向けの説明やイベントを行っている企業も多いと思いますが、求職者に対する企業説明などで新ロゴのことを絡めるといいでしょう。例えば以下の通り。
- 弊社の理念は○○であり、これは新しい企業ロゴにも反映されています
- 新ロゴには今後さらに強化していくと決めた○○への想いが込められています
- 旧ロゴと新ロゴには○○という違いがあり、ここには弊社の□□という決意が~
事業内容や待遇などの説明も当然しますが、意外とこういった「ハート」の部分が響く求職者も多いです。
✅採用広報も広報・PR担当者の仕事の一つ
「広報活動には広報・PR部署は関わらないのでは?」と感じたかもしれませんが、実際には「採用広報」という形で広報・PR担当者が携わっている企業も少なくありません。
実際、「求職者や将来就職活動をする人など対して、企業の概要や魅力を伝えていく」のは広報・PR担当者でないと行いにくいことなのではないでしょうか。
すること⑤:企業ロゴ変更に関するプレリリースを作成・配信する
企業ロゴ変更に関するプレリリースを作成・配信して、メディア掲載を狙うのもおすすめです。
特にロゴ変更に伴うキャンペーンがある、関係する新商品・新サービスを発売する、大きなイベントを行うなど、メディア関係者が喜びそうな要素がある場合は、忙しい中でもプレリリースを作る価値があります。
プレリリース作成のポイントについては下で解説します。
企業ロゴ変更についてのプレリリースの作成・配信のポイント8選
企業ロゴ変更に関するプレリリースの作成・配信の主なポイントを簡単に紹介しますので、広報・PR担当者の方はぜひ参考にしてください。
- 旧ロゴと新ロゴを両方載せる:関連性や変更点を説明する
- ロゴ変更の理由や背景を書く:変更のきっかけ、込めた想いなど
- ロゴ変更に伴い商品やサービスが変わるなら書く:変わる場合は最もフックになる部分といえます
- 新ロゴのコンセプト:「企業名の頭文字」「カラーリングは○○の表現」など具体的な説明(『想い』とは別です)
- ロゴデザイナーや代表者のコメント:これがあるとないとでは説得力が大きく変わります
- 新ロゴの正確な使用開始日:これがないと「プレリリースが届いたからもう切り替わっている」など勘違いされることもあります
- その使用開始日にした理由:「○周年だから」「新商品発売に伴い」など。理由がなければスルーでOKです
- 説明会や関連キャンペーン情報:ロゴ変更に関する説明会や関連するキャンペーンがあれば書いておくとフックになります
企業ロゴ変更時にPR会社や広報の担当者がすべきことまとめ
企業ロゴの変更は重要な広報・PRのチャンスですので、広報・PR担当者の方は今回の内容などを参考にしつつ積極的に動いていただければと思います。
逆に言えば「企業ロゴを変更したこと自体」や「新しいロゴに込めた想い」などが広まらなければ企業ロゴを新しくする意味がほとんどありません。「デザイナーだけの仕事」と思わず全力を尽くしましょう。
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