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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、商品・サービスの「売上実績」についてのプレリリースを書くポイントなどに関して解説します。
「せっかく売上好調なので何か情報発信したいものの、やり方がわからない」とお悩みの広報・PR担当者に特におすすめの内容となっています。
本記事では、商品・サービスの「売上実績」をプレリリースのネタにすることの意義、そしてプレリリースを作成するにあたってのポイントなどについてお話しします。
商品・サービスの「売上実績」もプレリリースのネタにできる|広報・PR
「商品やサービスの発売の時期に合わせてプレリリースを作成・発信」→「メディア掲載を勝ち取った」→「商品・サービスが発売したら後は放置」というのは、広報・PR担当者としてやってはいけないことです。
本当にその商品・サービスから新たなネタを創出できない、他に力を入れるべき広報・PRがあるという場合は仕方がありませんが、そうでなければ「この商品・サービスからさらにプレリリースを作成・発信できないだろうか」と考えるべきです。
そしてそのネタの一つが「売上実績」。例えば「発売○か月で累計販売個数○個突破!」「サービス開始○か月で契約数○件突破!」などですね。明るい情報ですし「ネタの方向性」もハッキリしていて比較的プレリリースを作りやすいので選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
商品・サービスの「売上実績」についてのプレリリースの5つのポイント|広報・PR
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それでは商品やサービスの「売上実績」に関するプレリリースのポイントをいくつか紹介していきます。上でお伝えしている通りネタの方向性は「○個突破しました!」なのでシンプルですが、それでも気を付けるべきことがあります。
①:主にビジネス系のメディアを狙う
一般向けの商品・サービスであっても、売上実績に関するプレリリースは主にビジネス系のメディア(経済、経営など)に送ることをおすすめします。
なぜなら「この商品を発売します!」とは違って「この商品に対してお金を使う人が多かったのです」は消費動向の話だからです。言い換えると「人とお金」の話題だからですね。
もちろん他ジャンルの媒体にプレリリースを送るのもいいですが、まずはビジネス系のメディアの中から相性が良さそうなものを探してみてはいかがでしょうか。
✅売上実績ネタなら露出場所・露出ジャンルを増やしやすい
つまり売上実績ネタなら露出場所・露出ジャンルを増やしやすいということでもあります。露出が増えれば知名度が上がりやすいですし、「売れているから買う」という人も多くなる可能性が高いので企業にとってチャンスが広がります。
そのため一見ビジネス系メディアに全く結びつかないような商品・サービスでも、掲載を狙ってみる価値は十分にあるといえます。
②:インパクトのある売上実績でないとネタにできない
また、もちろんインパクトのある売上実績でないとネタにできません。
中には「期待よりも売れていないからこそ『売上実績が良さそうに見えるプレリリース』を作って巻き返したい」と考える広報・PR担当者もいるかもしれません。ですが、わかる人が見ればすぐにバレてしまうため厳禁です。
そのため広報・PR担当者は他の方法での巻き返しを図りましょう(もしくは別の業務をする)。
✅インパクトのある数字なのかわからない場合は類似商品について調べてみる
そもそもインパクトのある数字なのかわからない場合は、類似商品について調べてみましょう。具体的には類似商品の公式サイトや通販サイトなどで「売上個数○個突破!」などとアピールしていないかチェックし、自社の商品・サービスの状況を照らし合わせてみます。
また、競合他社に広報・PR担当者の知り合いがいる場合は、素直に「数か月で累計販売個数○個突破ってどう思いますか?」と聞くといいでしょう。さらに「知り合いのメディア関係者」がいるならその人に聞いてみる手もあります。
③:売上が好調な理由を推測してプレリリースに記載する
「○個売れました!」だけでは情報が浅いので、売上が好調である理由を推測してプレリリースに書くことをおすすめします。もちろん一人で分析することはできないので、開発に関わった部署などに話を聞きましょう。
そしてあくまで「推測」なので完璧に突き止める必要はありません。そもそも完璧な答えを出すのは不可能です。
✅予想外の層から人気が出た場合は特にアピールするべき
例えば「中高年層に向けて売り出した商品だったが、10~20代女性にも予想外に売れた」という場合はそのことを特に強調するべきです。そうすることで「予想外に売れた層」に対してさらにアピールすることができるからです。
特に女性の場合、男性に比べて様々なジャンルでの購買意欲が高い傾向にあるとされています。そのため例えば「この商品は10~20代女性にも意外にウケました!」→「流行ってるなら買ってみようかな」という10~20代が急増してくれる可能性もあります。
④:今後の展望や計画についても書く
プレリリースには今後の展望や計画についても書きましょう。例えば以下の通りです。
- 品切れ傾向にあるため今以上に製造に力を入れていく予定です
- 本商品が対象となるキャンペーンを行う予定です
- 類似の第2弾商品の開発が決定しています
このように大まかな情報でも構わないので「未来のこと」を書くと、プレリリースの印象が大幅に良くなります。ただ、言うまでもありませんが「実現性の低いこと」や「自社の関係部署の社員にも確認を取っていないようなデマカセ」などを書くのは厳禁です。
⑤:普通のプレリリースに書くような商品・サービスの特徴やアピールポイント
プレリリースのスペースが余った場合に限りますが、通常のプレリリースに書くような商品・サービスの特徴やアピールポイントも記載して構いません。
ただしプレリリースを読む人が「だから売上が伸びているのか」と納得できる特徴・アピールポイントを書くことが大事です。そうでないと浮いた文章になってしまい、読んだ人に「どさくさに紛れて商品・サービスのアピールをしている」と悪い印象を与える恐れがあります。
PR効果が倍増する「売上実績」に関するプレリリース作成ポイント(まとめ)
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誰もが認めるようなインパクトのある売上実績が出ている場合は、それをプレリリースにまとめてメディア関係者に対して発信するのも広報・PR担当者の大事な仕事の一つです。
なので「発売時期にプレリリースを出したら終わり」ではなく、その後も目を光らせておくことが重要といえます。ぜひ「開発スタート~最終的な販売停止(定番商品になった場合は永久)」まで商品・サービスに目を向け続ける広報・PR担当者になりましょう。