ニューノーマル時代にPR会社や広報担当者に求められるスキルとポイント
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2024.01.26

ニューノーマル時代にPR会社や広報担当者に求められるスキルとポイント

新型コロナウイルスの感染・拡大や、働き方改革による仕事形態の変化により、現代社会は「ニューノ-マル」の時代になったと言われています。ニューノーマルの時代に入り、私たちの働き方は、どのように変化するのか、また、企業のあり方は、どのように変わるのか、広報担当者としても、ここはしっかりと理解しておきたいものです。

今回の記事では、ニューノーマルの意味や、それに伴う働き方の変化、ニューノーマル時代に対応した心構え、必要となるスキルなどについて解説していきたいと思います。

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ニューノーマルとは

ニューノーマル

ニューノーマルは、「新しい」(New)と「常態」(Normal)を合わせた言葉で、「新生活様式」などと呼ばれることもあります。これまでの経済活動のやり方や、ビジネスの様式が通用しなくなるといった、大きな時代の変化が起きた時に使われる言葉です。

現在は、新型コロナウイルスの感染・拡大を防止するために、企業のあり方や社員の働き方が変化したことを受けて、「ニューノーマル」という言葉が使われていますが、実は、「ニューノーマル」という言葉は、2000年代の初頭、ITバブルの崩壊を受けて、アメリカで使われたのが最初であると言われています。

インターネットの普及で社会が大きく変化したり、リーマンショック後に経済の仕組みが大きく代わったり、「ニューノーマル」という言葉は、時代の大きな変化を受けて、使われる言葉と言えるでしょう。また、「ニューノーマル」という言葉の中には、“もはや以前の常態には戻らない”、“変化に対応できないと時代にとり残される”といったニュアンスが含まれています。

 

ニューノーマル時代の広報活動4つのポイント

それでは、ニューノーマル時代の到来によって、働き方はどのように変化するのでしょうか。その特徴をご紹介していきます。

①働く場所の選択肢が増える

最も大きな特徴は、働く場所の選択肢が増えるということです。コロナ禍においては、対人する業務が感染の拡大を招くという理由から、多くの企業がリモートワークを取り入れました。このような流れの中、従来からリモートワークの採用を認めていなかった企業も導入を余儀なくされ、その結果、リモートワークを初めとする在宅勤務が急速に広まり一般化していきました。

また、これまでは、オフィスまで毎日通勤することが可能な地域に居を構えることが必須でしたが、IT環境の整備とリモートワークの普及などで、住居の地域的制限もなくなり始めています。地方に住みながら、東京の企業に勤務するといった形態が可能となったのです。

②オンラインの業務が主体となる

対面(対人)からオンラインへとビジネス形態が変化したのもニューノーマル時代の特徴です。営業活動を初めとする商談や打ち合わせ、社内会議やミーティングなどの多くがオンライン上で可能となり、店舗の窓口や接客までオンラインでできるような対応システムが登場するようになりました。

これまで、会議室にペーパーの資料を持ち寄ってやり取りしていた業務がオンライン上で完結され、今では、オンラインによる業務進行が主流となりました。取引先への訪問やプレゼンテーション、請求書やハンコのデジタル化など、時間や距離にとらわれることなく、気軽に良好なコミュニケーションが取れるようになったのです。

③オンラインサービスが活用できる

ニューノーマル時代の特徴の一つに、「バーチャルオフィス」があります。バーチャルオフィスとは、社員が出社することなく、オンライン上に設置した同一の空間に集まることで、会議やミーティング、情報共有などを行うという仮想のオフィスです。バーチャルオフィスは、オンラインサービスの一つのプログラムとして利用されています。

バーチャルオフィスの他にも、先に述べたデジタルハンコの利用、契約書の締結や請求書の発行まで、オンラインサービスで処理できる業務も少なくありません。自社内での業務だけでなく、取引先やスタッフ、ユーザーなどとのコミュニケーションツールとしても、今では、オンラインサービスの利用が急増しています。

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ニューノーマル時代に必要な広報スキルとは

ニューノーマル時代において、個人が持つべき必要なスキルには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、4つのスキルについて解説していきます。

①オンライン上でのコミュニケーション能力

オンライン上でのコミュニケーションは、対面での場合のコミュニケーションと異なり、従って必要とされるスキルも異なります。

リモートワークでは、従来のオフィスでの勤務と異なり、上司や同僚との距離が遠く、情報の伝達や共有が難しくなるケースがあります。業務における「報・連・相」は非常に重要な要素であり、リモートワークにおいても、この原則は変わりません。例え、ささやかな事象であっても、社内ネットワークやメール、LINEなどを使って、常に上司や同僚と密なコミュニケーションを取ることが重要です。

②セルフマネジメントする能力

これまでのオフィス勤務と異なり、リモートワークの場合は、どうしても、仕事中に私事をこなさなければならなかったり、つい、長く休憩時間を取ってしまったり、監視されていないという状況が、ダラダラとした業務姿勢を生み、仕事に集中することが難しくなります。

こんな時、必要となるのが、セルフマネジメント力です。リモートワークだからこそ、自分で自分を律する力を強化し、最適な姿勢で業務に臨めるよう、自己をコントロールする能力が必要となるのです。

③チームをマネジメントする能力

リモートワークにおいては、チームをマネジメントする能力もまた重要なスキルの一つです。基本的に、リモートワークは社員が出社せずに自宅で業務を行うため、チームやメンバーとの距離が遠くなってしまい、コミュニケーションが取りづらく、関係性が希薄になってしまいがちです。特に、チームでプロジェクトを進行させている場合は、各メンバーとの情報のやり取りは不可欠なものとなります。

チーム全体の連携をどのような形で行うか、チームのメンバー間でどれだけスムーズな情報共有ができるか、といった課題を解決するチームマネジメント力はとても重要なスキルとなります。

④タスクを遂行する能力

リモートワークでは、タスクを遂行するための準備を一人で行わなければなりません。不明な点を隣にいる先輩に聞いたり、資料室に言って資料を閲覧することができないリモートワークでは、自ら積極的に動き、タスクの遂行に必要な知識や資料を集めることが重要です。

これまで、あまり経験がないタスクや、初めてのタスクに取り組む時は、事前に不安な点を検索して調べたり、知識のある人に進め方を相談したりしましょう。こうした努力はタスク遂行に重要な能力と言えます。

 

ニューノーマル時代の広報は成果と生産性重視へ

ニューノーマル時代への対応は、ともすると、企業にとってハードルが高いように感じられます。

しかし、新型コロナウイルスが収束したとしても、以前のような働き方に戻る可能性は低いでしょう。企業には、状態を元に戻そうと考えず、変化を進化と捉えて前に進むことが、今、必要とされています。企業の方向性やビジョンに合ったニューノーマルへの対応を考えてみてはいかがでしょうか。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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