ポップアップストアの意味は?広報やプロモーション活動に取り入れる方法とメリット5選
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2023.06.22

ポップアップストアの意味は?広報やプロモーション活動に取り入れる方法とメリット5選

最近、企業の広報活動を行う中で、よく使われる言葉に「ポップアップストア」があります。のコンコースや街中(まちなか)のイベント用スペースで見かけるポップアップストアですが、その実態や出店する目的などが今ひとつ分からないと言った方も多いのではないでしょうか

今回の記事では、皆さんも実際に行ったことがあるポップアップストアの概念や出店までの流れ、効果測定などについて解説していきたいと思います。

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ポップアップストアとは

ポップアップストア

引用元:株式会社JR東日本リテールネットのポップアップストア

ポップアップストアとは、一定の期間限定で駅のコンコースや街中のイベント用スペースなどに出店される臨時店舗のことを言います。「ポップアップ(pop-up)」は、不意に現れるといった意味で、ある日突然出店され、数日から数週間といった短期間で運営を終了する店舗形態を意味します。

ポップアップストアは、イベントの開催時のみに出店される店舗とは異なり、社会性や話題性、イベント性が重視されるという特徴があります。そのため、出店する企業や団体の考え方や個性が出やすい傾向にあります。

 

ポップアップストアと一般店舗の違い

ポップアップストアと一般の店舗との違いで、もっとも大きな点は、何と言っても出店される「期間」です。常設(店)を基本とする一般店舗に対して、ポップアップストアは期間限定で出店期間が限られています。

企業が設定する目的(ゴール)もポップアップストアと一般店舗とでは大きな違いがあります。販売という行為で利益を上げることを目的とする一般店舗に対して、ポップアップストアの目的は、企業のブランディング、マーケティング調査などとなります。そのため、接客に関しても、基本的に販売のみを目的に行う一般店舗に対し、ポップアップストアでは、双方向のコミュニケーションを重視したものになります。ポップアップストアは、自社ブランドの理解やファンの育成を促進するために、企業が行う施策と言えます。

 

ポップアップストア出店によって得られるメリット5選

それでは、ポップアップストア出店における主な目的やメリットについて、見ていきましょう。

①企業のブランドを具体的な手法で伝えることができる

常設の店舗を持たない企業の場合、自社のブランド訴求は、広報や広告、プロモーション活動などで行われることが主体となるため、ユーザーとのコミュニケーションの中でブランドをより認知してもらうことができません。ユーザーにブランドの価値を直接伝えることが難しい状況が、そこにはあるのです。

その点、ポップアップストアでは、ブランドの持つ価値観や世界観を体感してもらうことができます。実際に、「見て」、「聞いて」、「触って」、感じることで、ブランドを理解してもらえるのです。ゲームやクイズなど、参加性の高いアトラクションを組み入れることもでき、楽しみながらブランドを認知してもらうという効果も期待できます。

②ユーザーとの直接的なコミュニケーションが構築できる

ポップアップストアは、ユーザーと直接コミュニケーションを取る絶好の場です。ECサイトを初めとするWeb上のネットショップだけでは、ユーザーとコミュニケーションを取る機会が多くありません。ポップアップストアで、ユーザーとのリアルな関係を作ることができれば、商品やサービスに対する感想や意見をフィードバックできるというメリットも期待できます。

③新商品やサービスのテストマーケティングができる

発表前の商品や新商品のテストマーケティングができるのも、ポップアップストアの大きな特徴です。試作段階の商品を試食してもらったり、企画中のサービスを疑似体験してもらったりして、その感想や意見を聞くなど、ユーザーのリアルな声をデータとして収集できます。こうして集められたユーザーの声は、企業が新商品の開発や新しいサービスの企画を行う際に参考となる重要なデータとなるのです。

④ブランドの認知を拡大できる

ポップアップストアでは、ブランドの持つ価値観や世界観を具体的な形で表出できるため、ブランドの認知を拡大できるという利点があります。日常のライフスタイルにおいて、あまりブランドとの接点がないユーザーに対しては、ポップアップストアへの来店を通じて、自社ブランドを知ってもらい、理解してもらうことが期待できます。

また、対人のコミュニケーションを通じて、自社のSNSやECサイトへのアクセスを促すこともでき、将来を見据えた長期に渡る関係性の構築も可能となります。

⑤常設の店舗に比べて、出店のハードルが低い

常設の店舗を持たず、ECサイトやネットショップだけで運営している企業でも、比較的簡単にポップアップストアを出店することができます。出店するためのハードルが低い理由は、主に、費用とリスクの2つのポイントです。

費用面で言えば、常設の店舗で必要な敷金・礼金が不要で、メンテナンスや警備などのランニングコストが抑えられる点があげられます。人件費などの点でも、社員をローテーションで配置するなどして抑制することが可能です。リスク面で言えば、ポップアップストアは基本的に短期間の出店となるので、常設の店舗に必要な長期に渡るリスクを回避することができます。

 

出店計画から効果の測定までの一連の流れ

最後に、ポップアップストアの出店を企画し、運営を経て、効果測定に至るまでのプロセスを5つのステップでご紹介していきます。

①目的とゴールを設定する

ポップアップストア出店の目的は、後述する出店場所の選定や施策を決める指針となるので、しっかり時間をかけて検討しなければなりません。また、ブランドの認知拡大や新規ユーザーの獲得、テストマーケティングなど、目的に即したゴールを設定しましょう。

②出店する場所を決める

目的に応じて、ターゲットとなるユーザー層の行動傾向などを検討して出店場所を決めます。新商品の発表やテストマーケティングなど、特定の期間に出店したい場合は、早めに出店場所を決定しましょう。

③ポップアップストア内で行う施策を企画する

目的を達成するために、どのような施策が必要かを考えます。この時、重要なのは企画した施策が、設定したゴールにどのように結びつくかを明確にしておくことです。この作業をしておくと、出店中に生じる施策の変更や修正に大いに役立ちます。

④ポップアップストアの出店を告知する

出店に関する事前告知は、より多くのユーザーを集客するための大事な業務です。出店告知に当っては、どの媒体・ツールを使えば良いかを検討し、効果的な告知ができるよう心がけましょう。

⑤効果測定をする

来客数や販売数を検証して、ポップアップストア出店の効果測定をすることが必要です。効果測定の結果は今後の出店や施策の貴重な参考データとなります。事前にKPIを設定しておくのも良いでしょう。

 

ポップアップストアを広報・宣伝に有効活用しよう

今回の記事では、ポップアップストアについて取り上げてみました。期間限定のポップアップストアは、話題になりやすいという特徴を持っています。出店情報がSNSなどで拡散されることも考えられ、特に、新商品のプロモーションなどに適しています。出店する目的を明確にし、メンバー全員で店舗運営のコンセプトをしっかり共有することがポップアップストア成功のカギとなるのです。


執筆者・監修者
上岡正明
テレビコメンテーター・経済記者
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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