プレスリリースの見出しやタイトルの付け方の重要性5つを解説
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2023.07.11

プレスリリースの見出しやタイトルの付け方の重要性5つを解説

プレスリリースというとその内容が重要だと思われがちです。

もちろん、プレスリリースとしての内容も重要ではあるのですが、それを同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが見出しやタイトルです。さっそく詳しく見ていきましょう。

*人気記事:プレスリリースとは?意味や配信する目的、効果・メリットを解説

プレスリリースの見出しやタイトルの重要性とは?

タイトルをチェックする

まずはプレスリリースにおける見出しやタイトルの重要性について、理解しておきましょう。

プレスリリースだからといって、そのすべてに目を通してもらえると思ってはいけません。
日々すさまじい数のプレスリリースが配信されているので、たくさんの情報の中から常にどれを読むか選別されている状態なのです。

自分自身が何かしらの情報をチェックするときのことをイメージするとわかりやすいでしょう。
まとめブログにしても、YouTubeの動画にしてもタイトルなどのぱっと見の情報で詳細をチェックするかどうかを判断しているはずです。

その他のチェック項目

プレスリリースで配信されている情報だからといって、それだけでチェックしてもらえるわけではありません。見出しやタイトルなどで直感的にその内容や魅力が伝わるようにしていかなければいけません。

極端な言い方をするとどれだけ素晴らしい内容のプレスリリースでも見出しやタイトルに工夫をしなければ、誰の目にもとまらない可能性があるのです。

プレスリリースタイトルの具体的な作成手順と注意点

point①見出しやタイトルのつけ方:ポイントとなるキーワードを前に持ってくる

プレスリリースの配信にあたっては、読み手が興味を抱くであろうキーワードもいくつかピックアップしているかと思います。

そういったキーワードはなるべく前に持ってくるようにしましょう。多少読み流されることは想定内ですが、その中でも最低限、キーワードは読み手に届けなければいけません。キーワードを後ろに回してしまって届かなかったのでは意味がありません。できるだけ前のほうに持ってきて、確実にキーワードを届けることを意識していきましょう。

point②見出しやタイトルのつけ方:5W5Hから伝えたい情報を厳選する

プレスリリースの見出しやタイトルでは、5W5Hから伝えたい情報を厳選することも大切です。

当たり前のことなのですが、見出しやタイトルでは文字数というものを考えなければいけません。一般的にタイトルは30文字以内というのがひとつの目安になります。

見出しはタイトルよりも短くなりますので、どちらにしても情報の取捨選択は必要不可欠です。情報の取捨選択をする際に考えていきたいのが5W5Hです。

5Wというのは「WHO(誰が)」「WHAT(何を)」「WHEN(いつ)」「WHERE(どこで)」「WHY(なぜ)」のことで、5Hというのは「HOW(方法)」「HOW MUCH(金)」「HOW MANY(数)」「HOW LONG(時)」「HOW in FUTURE(将来)」のことです。

これらの情報をすべて盛り込むのはほぼ無理ですし、盛り込みすぎることによって逆にわかりにくくなってしまうこともあります。だからこそ、この中で情報の優先順位を決めて、取捨選択をしていきましょう。

point③見出しやタイトルのつけ方:具体性を持たせる

プレスリリースの見出しやタイトルでは、具体性を持たせることも忘れないようにしてください。

例えば、「スピードアップ」という記載よりも「従来の1.5倍のスピード」といった表現のほうがいいでしょうし、「増量」という記載よりも「従来の2倍に増量」といった表現のほうがわかりやすいのです。抽象的な表現のほうが無難ですし、使いやすい部分は確かにあるのですが、具体性を持たせたほうが同じ内容を伝える情報でも読み手の目にとまりやすくなります。

point④見出しやタイトルのつけ方:文章としてのバランスや印象もチェックする

プレスリリースの見出しやタイトルでは、文章としてのバランスや印象もチェックしておく必要があります。

特に、見出しやタイトルというのは限られた文字数の中で情報を詰め込むので、漢字ばかりになってしまうと堅苦しい印象を与えてしまいますし、ひらがなばかりでは間の抜けた印象になってしまいます。漢字が続いた後にはひらがなを入れる、ひらがなばかりのときには漢字を入れるといった具合に、全体としてのバランスも見ていきましょう。

point⑤見出しやタイトルのつけ方:誇張表現を使わない

ネーミングやキャッチコピーではその真偽が不明でも「世界一」「日本で一番」などの誇張表現が使われることも珍しくありません。

ただ、プレスリリースでは正確な情報を発信していかなければいけませんし、情報の正確性が大前提になってきます。そのため、根拠のない誇張表現は絶対に使わないようにしておきましょう。一時的に注目を集めても、信頼性を失ってしまいます。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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