プレスリリースのやり方とは?作成や準備のコツを教えてください|広報質問箱Q&A
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2024.02.06

プレスリリースのやり方とは?作成や準備のコツを教えてください|広報質問箱Q&A

プレスリリースの作成は広報担当者の重要な仕事です。

しかし、慣れていないと作成の仕方やコツについて、分からないことが多いと思います。そこで本記事ではプレスリリース初心者でも簡単に取り組めるやり方や、プレスリリースがメディアに選ばれやすくなるコツを紹介していきますので、是非参考にしてみてください。

*人気記事:プレスリリースとは?意味や配信する目的、効果・メリットを解説

プレスリリースのやり方8つの手順

手順① プレスリリースで取り上げる内容を決める

はじめに、プレスリリースで取り上げる内容を選びます。このとき、単に新サービスや新商品を選ぶのではなく、それらについて『何を1番伝えたいのか』まで明確にすることが大切です。

同じ商品でも何に重点を置くのかによってプレスリリースの印象は大きく変わります。魅力の全てを伝えようとすると分かりにくいプレスリリースになってしまうので、注目してほしいポイントをなるべく絞ってインパクトが伝わるように工夫しましょう。

手順② プレスリリースの配信方法を決める

続いてプレスリリースの配信方法を決めましょう。配信方法はプレスリリース配信サービスやメディアへの送付、記者クラブへの持ち込みなど様々なものがあります。これらはそれぞれプレスリリースを書く上での雰囲気や力を入れるポイントに関わってきます。そのため、どの配信方法をメインにするのか最初に決めておくとプレスリリースを書きやすくなりますよ。

手順③ タイトルを決める

実際にプレスリリース制作に入ったら、最初に行うのはタイトル決めです。タイトルはどの配信方法においても最重視される部分ですので、読み手が興味をそそられるインパクトのあるタイトルをつけるようにしましょう。しかし、目立たせるための嘘や誇張、曖昧な表現、形容詞の多用はNGです。!や?といった記号も嫌われやすいので、そういった表現は使わずに25~30文字程度で目を引くタイトルになるように工夫してみて下さい。

手順④ オリジナル画像を用意する

タイトルの下にはプレスリリースの内容が伝わる画像を挿入します。画像はメディアに掲載されることが多く、目を引きやすい部分です。そのため、メディアが掲載しやすくプレスリリースの内容と関係のあるオリジナル画像を最低でも1つは載せておくことがおすすめです。

手順⑤ リード文を作成

続いてリード文を作成します。リード文はプレスリリース全体の要約となる部分です。リード文を読むだけで、プレスリリースの内容が伝わるように書かなくてはなりません。ボリュームは3~5行以内におさめると良いとされています。この時、簡潔に内容を伝えるために5W1Hを意識して書くと良いでしょう。

手順⑥ 本文を作成

続いて本文を作成します。本文は簡潔に書くというよりも、プレスリリースで伝えたいことについて自由に書くことができる部分です。メディアには日々何百件のプレスリリースが送られてくるため、他のプレスリリースに負けない魅力を余すところなく伝える必要があります。このとき、紹介する内容についての客観的なデータがあれば積極的に記載することをおすすめします。また、メディアが取り上げたいと思う社会的な意義や、サービスが出来た背景についてふれるのも効果的です。

手順⑦ 問い合わせ先を記載

最後に自社の問い合わせ先を記載しましょう。メディアにプレスリリースが選ばれると、必ず問い合わせの連絡がきます。そのため、社名、住所、電話番号、メールアドレス、担当者(できればフルネーム)といった内容を忘れずに記載するようにしましょう。

手順⑧ メディアとの対応をする

プレスリリースを送付して実際にメディアに選ばれると、メディアから問い合わせがきて掲載の段取りを話し合うことになります。このとき、担当者は改めてプレスリリースで紹介した内容について話すことになります。このときの対応によっては今後の関係に影響してきますので、誠意と熱意ある対応を心がけるようにしましょう。各メディアとの良い関係を築いていくためにも、プレスリリースが選ばれてからが本番という意識を持つことが大切です。

プレスリリースのやり方3つのコツ

ここからはプレスリリースがより選ばれやすくなるコツについて紹介します。

コツ① 目を引くタイトルをつけるつ

何よりも大切なのはタイトルです。プレスリリースの制作者はタイトルに最も力を入れるという人も少なくありません。毎日何百件とプレスリリースが届くメディアでは全ての内容に目を通すことは不可能です。そのため、タイトルだけで内容を読むかどうか判断している場合が多く、タイトルに魅力がなければ内容がどれほど良くてもメディアに選んでもらうことは出来ません。タイトルだけで内容を読みたくなるようなインパクトを意識しましょう。

コツ② 選ばれやすいタイミングで送る

プレスリリースは送るタイミングも大切です。メディアが忙しい時間帯に送ると、読んでもらえる可能性が低くなってしまいます。おすすめは火曜日、水曜日、木曜日の午前中におくることです。土日や、月曜日の午前や金曜の午後はメディアが忙しく、プレスリリースの確認に時間をとりにくいとされているタイミングなので、なるべく避けるようにしましょう。

コツ③ 本文で熱意と取り上げるべき理由を伝える

プレスリリースの本文は、メディアが数あるプレスリリースの中から最終的にどれを選ぶか決める重要な部分です。そのため、客観的なデータをもとにインパクトがある内容であることを裏付けたり、商品ができた社会的意義に触れることが重要です。常にメディアにとって紹介するメリットがあるかどうかの視点を大事にしましょう。また、メディアの担当者は執筆者の熱量も敏感に感じています。とりあえず書きました、といった雰囲気の内容にならないように、本文には熱意もって取り組んでみて下さい。

プレスリリースのやり方をマスターして広報を武器にしよう

いかがでしたでしょうか。プレスリリースの作成は慣れていないと大変な作業ですが、細かくステップに分けて取り組めば初心者でも作成することが可能です。ここまで紹介してきたプレスリリースの書き方やメディアに選ばれるコツを参考にして取り組んでみてください。本記事が皆様の参考になれば幸いです。

*人気記事:PR会社一覧を紹介!厳選20社ランキングとカオスマップ


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事