YouTubeで「好きなことで生きていく」が無理な4つの理由と具体的な対策法3選
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2022.07.27

YouTubeで「好きなことで生きていく」が無理な4つの理由と具体的な対策法3選

YOUTUBE 好き

「好きなことで、生きていく」というのはYouTube(ユーチューブ)のキャッチコピーです。

ですが「生きていく=稼ぐ」と定義するのであれば、「好きなことで、生きていく」のはほぼ不可能です。その理由をいくつか挙げていきます。

*記事を書いた人:わずか2年で登録者20万人の現役ユーチューバー

*こちらも人気:1再生いくら?人気ユーチューバーが本音で解説

 

YouTubeで好きなことで稼ぐことができない4つの理由

ユーチューバーが好きなことだけで稼げない4つの理由を簡潔に解説していきます。

1.あなたが好きなジャンルでは稼げない

あなたにも色々と好きなものがあると思います。ですがそれがマイナーなジャンルであればそもそも稼げません。例えば、「河原に落ちている普通の石専門チャンネル」は人気が出ないでしょう(それでも絶対に無理とは言い切れないのが面白いところですが)。

2.みんなが好きなジャンルでも稼げない

となると「多くの人が好きであるジャンルを選定して、そこで稼げばいい」と感じるかもしれません。が、それも難しいです。なぜなら単純にライバルが多すぎるからです。「ゲーム実況」などジャンルとしての規模が非常に大きいのであれば、「弱小ゲーム実況者として細々と稼ぐ」こともできるかもしれませんが、それも言うほど簡単なことではありません。

3.好きなことを色々やっても稼げない

「じゃあ好きなジャンルを複数扱えば、どれかが当たるかもしれない」と考えるかもしれませんが、それも無理があります。

駆け出しユーチューバーが考えがちなことの一つとして、「一つのチャンネルで人気ジャンルを色々扱う」という方法があります。ユーチューバー側には「どれかを気に入ってくれればチャンネル登録するだろう」という思惑があるでしょうね。

ですが、視聴者側としては「チャンネル登録してしまうと、興味がない動画までマイページに出てくることになるから登録まではしない」という発想になる可能性が高いです。そして「好きなジャンルの動画が、おすすめ動画に出たときだけ観ればいい」と考えますが、毎回おすすめ動画に表示されるとは限りませんから、どんどん視聴者に忘れられていくことになります。

さて、別のやり方として「動画ジャンルごとにチャンネルを複数作る」というものがあります。これは「一つのチャンネルで複数のジャンルを扱う」よりは優れたやり方です。ですが、単純に労力がかかりすぎますから基本的におすすめしません。

4.大人向けジャンルに手を出しても稼げない

アダルト、暴力など「多くの大人が(表立って言わないものの)好きなジャンル」に手を出せば、再生回数やチャンネル登録者数はそれなりに伸びやすいです。ですが、こういったジャンルのチャンネル・動画はマネタイズしにくいです。

そもそも収益化の審査で弾かれる可能性が高いですしね。また、収益化できたとしても広告収入が低くなりやすいので手を出す意味はあまりありません。ちなみにあまり知られていませんが、いわゆる「ドッキリ系動画」を多く投稿するチャンネルも広告収入が低くなる傾向にあるので覚えておきましょう。

 

ユーチューバーが「稼ぐこと」と「好きなこと」のバランスを取るポイント3選

ユーチューブチャンネルを運営することの目的が「とにかく稼ぐこと」であるという前提で解説していきます。

1.稼ぎやすいジャンルを慎重に選ぶ(稼ぐ:99/好き:1)

まずは「扱うジャンル」を選び抜いてください。一度ユーチューバーとして活動を始めると、後からジャンルを変えることは難しくなりますから、最初の段階で慎重にチョイスしなければなりません。

この「ジャンル選び」は「好き嫌い」を排除するつもりで行いましょう。夢がないように思えるかもしれませんが、「動画投稿を始めたのに稼げない」となるとモチベーションが続かなくなります。一方、「好きでないジャンルの動画投稿を始めたところ、稼げるようになった」のであれば、だんだん楽しくなっていく可能性が高いです。

あえて悪い言い方をすると、人間は結局お金が好きですからね。強いて言えば、「稼げそうなジャンルの候補が複数あり、いくら考えても稼ぎやすさのレベルは一緒」なのであれば、あとは好き嫌いで選んで構いません。

2.収益化に向けて動画投稿を続ける(稼ぐ:90/好き:10)

収益化に向けて地道に動画投稿(などの活動)を続けていきましょう。

この段階でも、「好き嫌いを排除して、最短で収益化を目指す」のがセオリーです。「収益化前のユーチューブ活動」では基本的に一切稼げませんから、モチベーションを保つのが難しくなります。

そのため、できるだけこの期間を短くしたいところです。とはいえ、徐々に「いくら収益化したくても、こういう動画を出すのだけは絶対に嫌だ」「効率が多少悪くても、こういう活動は楽しそう」などの事が見えてくることでしょう。「好き」「嫌い」の感情があまりにも激しく出てくる事柄については、特別に考慮しても構いません。そうでないとやはりやる気が継続しにくくなりますからね。

3.収益化以降(稼ぐ:80/好き:20)

収益化に成功した直後になぜか方向性が変わりはじめ、再生回数が伸びなくなる人もいます。

また、チャンネル登録者数が数十万人になってからでも、「なぜ!?」と視聴者の誰もが言いたくなるような方向転換をして失敗するユーチューバーもいます。無事収益化できてからはさらに少しだけ「好き嫌い」を表に出してもいいですが、やはり「稼ぐために動画投稿をする」のが基本です。

と聞くと、「分かりました。ジャンルを変えずに続けていきます」と感じるかもしれませんが、それだけではいけません。ユーチューブにおける流行や広告収入の傾向は絶えず変化し続けますから、常日頃からリサーチを続けていないと置いていかれます。

例えば近年では、ティックトックのような「ショート動画」を投稿する人気ユーチューバーが増えてきました。単純に短時間の動画を投稿する人もいれば、「『やってみた系動画』の結果の部分だけを見せる動画」を出している人もいます。特に後者については「そんな動画を出したら、本命の長時間のやってみた系動画が伸びなくなるのでは?」と思えるかもしれません。

ですが、「長時間の動画も、短時間の動画も両方観てもらえない」よりは、短時間の動画だけでも観てもらえるほうがいいです。また、「長時間動画のほうを気に入った人が、短時間動画で美味しい部分だけを繰り返し観る」という可能性もあります。そして、これはあくまで一例です。ユーチューバーはこういった「流れ」についていかなければなりません


執筆者・監修者
上岡正明
株式会社フロンティアコンサルティング
代表取締役
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
一般社団法人日本認知脳科学協会理事(20,21)
登録者22万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。

戦略PR、広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内PR、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行して大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)修了。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計20冊75万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで有識者や専門家記者として寄稿連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事