YouTube(ユーチューバー)はもう終わった?むしろ益々チャンス拡大、すぐに稼げる狙い目な副業である理由
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2022.07.31

YouTube(ユーチューバー)はもう終わった?むしろ益々チャンス拡大、すぐに稼げる狙い目な副業である理由

よく「ユーチューバーはもう市場が飽和していて、これから進出しても稼げない」などと言われます。

ですが、実際には「飽和している」どころか「これから際限なく伸びていく」と表現しても過言ではありません。その主な理由を2つ紹介していきます。

*記事を書いた人:わずか2年で登録者20万人の現役ユーチューバー

*こちらも人気:1再生いくら?人気ユーチューバーが本音で解説

 

YouTubeがすぐに稼げて狙い目な副業である理由

1.若者の「ネット動画視聴時間」が長い

総務省が平日における

●テレビの視聴時間

●ネット動画の視聴時間

の平均データを出しています。まず、「全年代データ」で見ると、「テレビ3時間/ネット動画30分」ほどですから、それほどYouTubeに希望があるようには思えません。ですが、実は「10代」に限定すると「ネット動画の視聴時間>テレビの視聴時間」となっています。

20代以降からは「テレビの視聴時間>ネット動画の視聴時間」となりますが、それでも「若い世代ほどネット動画の視聴時間が長い」ことは確かです。今の10~20代の若者が、歳を取っていきなりテレビばかり観るようになるとは考えにくいです。つまり、「この先徐々に人々がYouTubeを観る時間が長くなり、テレビを観る時間は減る」と判断することができますよね。

なぜネット動画の視聴時間が伸びているのか。一つには「スマホやタブレットが普及したことで、ネット動画を視聴しやすくなったこと」が挙げられます。これに対して、テレビは「視聴しやすくなるような大きな環境変化」が特に起きていないと言えるでしょう。また、テレビの場合は「決められた時間に視聴する必要がある」という大きな制限があります(録画もありますが、録画するにも手間がかかります)。

一方、YouTubeは「いつでもどこでも視聴できる」という環境ですよね。それに、録画せずとも(YouTubeの動画は基本的に録画できませんが)、何回でも視聴することが可能です。ちなみに、「録画せずとも、いつでもどこでも視聴できる機能がついたテレビ(とそれができる環境)」がこの先普及することはまずないと見られています。こう考えると、テレビが今後盛り返す要素は全くなさそうですよね。

2.動画広告市場が広がっている

そもそもユーチューバーはどうやって稼いでいるのでしょうか。「企業タイアップ」などを除くと、「動画に広告をつけること」で利益を得ています。YouTubeを観ていると動画の前後や途中で広告が流れますし、ピンとくる人が多いのではないでしょうか。仕組みとしては、各企業がグーグルにお金を払い、広告を流してもらう。「広告料」の一部がユーチューバーに支払われる、ということですね。

そのため「ユーチューバーが今後稼げるかどうか」は、「企業が広告費を出してくれるか」にかかっていると言えます。さて、2020年の10~12月に「動画広告市場」の推計が行われました。そして、「2020年は前年の114パーセント」という結果になりました。また、「2024年には2020年の2.3倍以上になる」と予想されています。

一時期、「グーグルに入ってくる広告費が減っている」という噂が流れたことがありますが、根拠は全くなく、「ウソ」と断定できます。動画広告市場が急成長している理由として、「YouTubeの広告動画」は「テレビのコマーシャル」のような立ち位置であると言えるでしょう。ですが、両者には大きな違いがあります。

 

ユーチューバーのチャンスは今後も拡大

●テレビコマーシャル:「見せる相手」をあまり絞り込めない(時間帯、番組内容との関連性、くらいしかありません)

●YouTubeの広告動画:年代、居住地、興味関心、性別などを細かく絞り込むことができる

このように、YouTubeの広告動画はかなりターゲティングした上で流すことができ、「ムダに広告を流さず広告費を抑えつつ、効率のいい宣伝をすること」が可能であると言えます。

YouTubeで広告動画を出したい企業が多くなれば、「広告を載せる動画」へのニーズも高まります。そして、近年「ユーチューバーが受け取る報酬単価」も伸びてきています。たまに、「今じゃ、報酬単価もガンガン下がっているんでしょ?」などと言う人がいますが、そういった人は「噂を鵜呑みにして、なんとなく語っているだけ」ですね。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事