【現役記者が解説】雑誌や新聞で連載コラムを持つための広報活動4つの手順
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2022.08.01

【現役記者が解説】雑誌や新聞で連載コラムを持つための広報活動4つの手順

広告を使わずにパブリシティで、メディアに掲載を作っていきたい広報担当者の方々は多いかと思います。

その中でも、雑誌やコラムに連載を持つことができて、しかも意外と簡単にそれが実現可能であることをご存知でしょうか。今回は、コラムを持つための4つの手順をお伝えしていければと思います。かなりお得な情報のためお見逃しのないように!

 

広報活動で経済誌のコラム連載を狙うメリット

雑誌や新聞でコラムを連載することができると、主に以下のメリットが得られます。

・「情報の定期発信」はPR手段として非常に有効

・各メディアに「コラムを持っています」とアピールして更なる取材を勝ち取れる場合も

・そのジャンルの「権威者」になることができる

・連載後は、コラムをまとめた本を出せる場合も

・「コラム連載をしていること」そのものにマーケティング効果が期待できる

などなど。そしてコラムを持つことは、皆さんが思うほど難しいことではありません。一度は挑戦してみましょう。それでは「新聞や雑誌でコラム連載を始めるための4つのステップ」と題して解説していきましょう。

 

コラム連載獲得のための広報活動4ステップ

1.媒体を決める

自社の専門分野に関係する「業界紙」「専門誌」をリストアップします(ネット媒体も含む)。「業界紙や専門誌では、あまり多くの人に読んでもらえない……」と感じるかもしれません。しかし、その業界に強い興味を持っている「濃い読者」がついていますから、読者数の少なさを気にする必要はありません。

また、業界紙や専門誌は知名度が低いぶん、掲載の難易度が低いですからね。最初にアプローチするにはちょうどいいです。知名度の高い雑誌や新聞にアプローチするのは、一度コラムを持ってからにしましょう。

2.媒体について知り尽くす

コラム連載をしたい媒体が決まったら、その媒体の現物を準備してください(ウェブ媒体ならもちろん不要)。そして、「今はどんな内容のコラムが連載されているのか」を調べます。これには、

・どんなコラムなら好まれるのか知る

・「コラム内容」が被ることを防ぐ

という意味があります。できればバックナンバーも1~3年分チェックして、より深く分析しましょう

また、雑誌や新聞をはじめとする各種メディアは「媒体資料」というものを用意しています。(『広告クライアントの獲得』が資料媒体の主な目的です)資料媒体を読むことで、

・読者の主な年齢層

・読者の職業

・読者の主な居住地

・広告料金(コラム連載が目的の場合は重要な情報ではありませんが)

などを把握できます。コラムの内容を決める際の参考になることでしょう。ちなみに媒体資料はそのメディアのウェブサイト上にあることが多いです見つからなければ「そのメディアの広報担当者」に問い合わせれば、すぐに媒体資料を送ってくれるはずです。

3.コラムの内容を決める

ステップ2までで「どのようなコラムにするべきか」がおおよそ見えてきたはずです。そうしましたらいよいよ「コラムの企画書」を作成します。企画書のテンプレートとしては以下の流れがおすすめです。

・コラムのタイトル案

・コラム全体の趣旨(250字前後)

・連載1回目の概要(2~3行)

・連載2回目の概要(2~3行)

以下各回の概要を書く

著者プロフィール(業界における実績)や経営する会社の概要

あれもこれもと盛り込んで長文になるのはNGです。A4サイズの用紙2枚、多くても3枚にまとめましょう

4.編集部(編集長)に企画を持ち込む

企画書が完成しましたら、早速そのメディアの編集部に企画を持ち込みましょう。まずは電話でアポを取ってください。このとき妙な駆け引きをしても意味がないので、「コラム連載をさせていただけないでしょうか。企画書はすでに完成しております」などと伝えましょう

特に専門誌・業界紙に関しては、「むしろコラム連載をしてくれる人を探している」というケースが少なくありませんから、門前払いされることはまずありません。ちなみに編集部に電話(などのアプローチ)をするときは、「編集長」宛てにしましょう(編集長の名前はその媒体に記されているはずです)。やはり強い権限がありますし、「新連載をするときの窓口担当」である場合が多いからです。

以上4つのポイントを押さえながら効率的なコラム連載を目指してみてください。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
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③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事