広報担当者に必要なスキルと能力5選!1つでも欠けると成り立ちません
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2022.08.01

広報担当者に必要なスキルと能力5選!1つでも欠けると成り立ちません

他の部署の担当者を同じく、PR担当者にも複数の能力が求められます。
PRに関しては特に時代の流れの変化が早くなるなかで、求められる能力も刻一刻と変化していきます。

そんな、今回はなかでも今回は普遍の5種類の能力についてお伝えしていきます。

 

広報担当者がスキルアップを目指すには

広報担当者が職場でのスキルアップを目指す場合、結論からお伝えすると特に重要なのは、

・戦略を立てる能力

・文章力

・コミュニケーション能力

・実行力/行動力

・情熱

です。それぞれについて解説していきますね。

 

広報担当者に必要な5種類のスキルと能力

1)戦略を立てる能力

最終目的は「メディア露出によって、自社の売上を伸ばすこと」にあります。そのためにはもちろんメディア露出が必要になります。

・どのようなネタを扱うべきか

・どのような切り口でネタを扱うべきか

・どの媒体にプレリリースを送るべきか

などを判断する能力が欠かせません。そして、

・世の中にはどのような媒体があるか

・各媒体にはどのような特徴があるか

・メディア関係者はどのような発想、行動原理を持っているのか

などを知りつくしていなければなりません。

2)文章力

小説家のような素晴らしい文章を書く必要はありませんが、「読みやすく、インパクトがあり、人を惹きつける文章」は作成できなければなりません。

まあ、「どんなネタをどんな切り口で扱うか」が最も大事ですから、文章能力は二の次とも言えるのですが……。
ただ、率直なところ「それにしたって文章が下手!」という広報担当者が少なくありません。

「日本人なのだから、勉強しなくても日本語の文章は書ける」という思い込みを捨てて、一度しっかり勉強しましょう。

とはいえ、その勉強というのも「ネットで文章作成の初歩的なノウハウを1時間程度漁るだけ」で、とりあえずOKです。

特に今まで全く文章について学んでこなかった人はこれだけでも大幅に変わります。そして、「今すぐに文章のクオリティを上げる方法」を3つ紹介しますね。

・一文は80文字以内で区切る(「。」をつける)

・難しい漢字、言い回しを避ける

・3つ以上の情報を並べるときは箇条書きを使う(ことを検討する)

あとは、「自分が書きやすいように書く」のではなく、「読み手が読みやすいように書く」というマインドを持ちましょう。

また、少し厳しい言い方をすると、「自分が賢いと思われたくて文章を書いている人」もいるので、相手のために文章作成をするようにしてください。

3)コミュニケーション能力

素晴らしいプレリリースを作ることができても、それを効果的にメディア関係者に伝える能力がなければ、広報担当者の仕事は成り立ちません。

PR担当者は、

・初対面の相手と流暢に話す

・初対面の相手に情報を伝え興味喚起する

・メディア露出を勝ち取る

必要があります。ときには未知の場所に飛び込んで、そこにいるメディア関係者に魅力ある情報を伝える場面もあります。

つまり、「アウェーでもしっかり話す必要がある」ということですね。仕事ですから「人見知りで……」「話下手で……」などと言い訳してはいけません。

4)実行力/行動力

広報担当者には「机に座ってウンウン悩んでアイデアを出す」という事が求められていません(アイデアを出したいなら関係する資料を調べるなど、手を動かすべきです)。

・やるべきことをすぐにやる

・「やらない理由」を探さずになんでもやる

・一息入れずにとにかくやる

のが広報担当者に必要な能力です。

5)情熱

「情熱が必要」というのは、なにも格好つけて言っているわけではありません。

特に「3)コミュニケーション能力」「4)実行力/行動力」については、情熱があれば勝手に身についていきますからね。また、「2)文章力」も情熱によってある程度カバーできます。

実際、「お世辞にも文章力があるとは言えないが、情熱が伺えるプレリリース」が採用される事例は少なくありません。

PR担当というのは他の部署以上に「日々やりすごして、給料をもらおう」という気持ちでは成り立たない仕事であると言えます。


執筆者・監修者
上岡正明
テレビコメンテーター・経済記者
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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