新人の広報担当者は不安がつきものですよね。
広報の本を読んでも、PR勉強会のセミナーに参加しても、不安はなかなか消えないもの。
そんな、これから広報担当者やPR会社に入社した、新人の広報PR担当者必見です。今回は、新人が気を付けるべき6つのポイントについてまとめました。
*記事を書いた人:「めざましテレビ」「王様のブランチ」元放送作家
新人の広報担当者は6か月で100人のメディア関係者に会いましょう
新人広報担当者がいち早く一人前になるために、「6か月で100人のメディア関係者に会う」ことをおすすめします。こうすることでメディア関係者の
・思考
・感覚
・行動原理
などが分かります。
例えば、「ブラジル人に関する本」を何冊も読んでも、「リアルのブラジル人はどうなのか」はいまいち見えてこないはずです。
メディア関係者が相手でもそれは一緒ですよね。ですから、どんどんメディア関係者に会いましょう。そのための主な方法を紹介します。
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新人の広報PRマン必見!!大量のメディア関係者に会う6つのポイント
1)先輩広報担当者がコネを持っているなら活用する
先輩PR担当がすでに多くのメディア関係者と知り合いなのであれば、
新人広報担当もその人たちに会わせてもらいましょう。
2)メディア探しと電話アポ
「広報のターゲット層に届くメディア」を探します。
可能な限りたくさんのメディアをリストアップしましょう。
そして、そのメディアに電話などをして、とにかくアポを取っていきます。
ただ、素直に「メディア探し」をしていては時間がいくらあっても足りません。
そこでおすすめなのが、「競合他社のメディア掲載情報を調べる」というやり方です。
競合他社のホームページなどにアクセスすると、「このようなメディアに掲載されました!」と紹介している可能性が高いので、そのメディアをリストアップしていきます。
「競合他社が取材される」という事は、あなたの会社が取材されてもおかしくありませんよね。
この方法で効率を上げていきましょう。
3)セミナーなどに出席する
「メディア関係者と会うことができるセミナー」があるので、探して出席しましょう。
ただし、必ず本気でセミナーに参加してください。「メディア関係者に会うついでです!」という態度で出席するのは失礼ですし、そういった姿勢が見抜かれて嫌われる可能性もあります。
この手のセミナーは役立つ場合が多いですから無駄にはなりませんよ。
4)定期的にネタを提供する
「メディア関係者に会う」場合、可能な限り「会って名刺を交換して、いつでも連絡を取れる状態」にしてください。それでこそ意味があるというものです。
そして、一度会ったメディア関係者との繋がりをキープするためにも、定期的にネタを提供しましょう(1か月に1回以上)。
これによって、そのメディア関係者に「たびたびネタをくれるし、使える広報担当者だな」と認識されたらしめたものです。このときの「ネタ」ですが、必ずしも自社の情報でなくても構いません。
・「競合他社のネタ」
・「業界全体のトレンドの話題」
・「全く関係のない業界のネタ」
などなんでもOKです。
本当にうまくいけば、そのうちメディア関係者のほうから「すみません。なにかネタないですかね……?」と聞いてくる場合もあります。そのときは、かかさず「自社ネタ」を提供しましょう。
5)競合他社の広報担当者に会ってみる
最近では、競合他社のPR担当者同士が繋がりを持つケースが増えています。
情報交換をしたり、ギブアンドテイクをしたり、「共同でネタを作って売り込む」という事をしたりするのですね。
競合他社のPR担当者との関係性を深めれば、「じゃあ、知人の記者を紹介しますよ」などの展開が期待できます。もちろんあなたもお返しにメディア関係者を紹介してあげてくださいね。
6)6か月で100人のメディア関係者に会うことを目標にする
これくらいの勢いで会い続けると、「メディア関係者の感覚」が手に取るように分かるようになります。
最初のうちは、1か月で10人も会えないかもしれませんが、「人脈」というものは加速度的に広がっていくものですから、「会えるペース」は自然と徐々に上がっていきます。
新人広報担当は「人としての礼儀」が大事
毎日バタバタを動き回り、色々な人と会っていると忘れがちになりますが、メディア関係者もやはり、
・礼儀正しい人
・自分(メディア関係者)の都合を優先してくれる人
・きちんとした服装をしている人
などを好みます。「忙しさ」を言い訳にせず、「人として好かれること」を念頭に置いて、メディア関係者に会いましょう。