市場調査とは?実施計画の方法や気をつけたい4つのポイントを徹底解説
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2020.05.11

市場調査とは?実施計画の方法や気をつけたい4つのポイントを徹底解説

みなさんは、“市場調査”を活用したことはありますか?
ここ最近、よりマーケットの動向に即した事業戦略を立案するため、市場調査を行う企業が増えています

これから初めて市場調査の依頼を考えている企業もあるかと思いますが、ここでは、市場調査をどのようにPRに活用していくのかを分かりやすく説明します。

 

そもそも、市場調査とは何?

まず初めに、“市場調査”とは、アンケートや街頭インタビューなどで、市場の動向やトレンド、自社の商品やサービスの認知度、顧客のニーズを調べることを言います。

よく、“マーケティングリサーチ”と言われることもあります。マーケティングリサーチは、現況だけではなく、未来の市場の動きを予測・分析し、商品の販促を目指すものです。市場調査は、マーケティングリサーチの一部ともいえます。

□市場調査の利点とは?

・市場調査は欲しい情報を得ることができる

昨今はインターネットやSNSなどで情報をえることもできますが、必ずしも欲しい情報が手に入るとは限りません。事業戦略を立案するにあたっては、マーケットの動向に即してなければ、せっかくの事業立案も台無しになってしまいます。

・市場調査なら精度の高い情報やデータの分析が可能

例えば自社での調査を行う場合、専門機関ではないため分析方法のノウハウがしっかり確立されていないことがほとんどです。結果的に、上手く分析が行えたとしても膨大な時間を要したり、主観的な偏った分析になってしまうなど、企業にとってあまりプラスにはならないことも多くあります。

しかし、専門機関に依頼すれば、適切なノウハウを持っているので客観的かつ時間のロスもなく分析結果を出してくれます。より正確な情報を求める場合は、市場調査を専門的に行っているリサーチ会社への依頼をおすすめします。

・市場調査でターゲットの感想を得られる

ユーザーのニーズをしっかりと把握しておくことは最も重要です。商品やサービスを利用する人たちが価値があると思ってくれることが、売上に繋がります。

市場調査は、実際に利用するユーザーの生の声を聞くことができるので、新商品開発の参考になる意見もあるかもしれません。それだけではなく、商品開発のカギとなる、商品やサービスに対するニーズや要望、生活スタイルや環境、価値観や好みなど、ターゲットが今感じている情報を得ることができます。

*参考リンク:市場調査したら世の中に一気に広める!一番人気コンテンツのプレスリリース12の全技法

 

市場調査を広報活動やマーケティング活動に活かすには

では、この“市場調査”というものをどうPRに活かしていけばよいのか、PRにおける市場調査の重要性を考えていきましょう。

私たちのようなPRコンサルタントは、クライアントに対して状況を理解し解決策を提供するのが仕事です。ただその際に、こうした方がいい、こうしていくべきだと、ただ主張するだけではクライアントの納得は得られません。そして、企業の広報や、新商品開発を行う部署の方も、新しいことへの始動の際は上司を説得するのに日々奮闘している方も多いのではないでしょうか。

一方で、収集したデータの分析に基づく調査があれば、証拠の提示が可能になり、そこに根拠が生まれることで説得力のある提案ができるのです。まさに市場調査とは、効果的なPRの基盤なのです。

またPRにおける調査と戦略的な視点とは、密接に関係しているのです。ここで、市場調査をおこなう上で注意すべきポイントについておさえていきましょう。

 

市場調査を行う上で注意したい4つのポイント

ポイントは4つあります。

➀情報収集を行う

PR活動の基盤を構築するために、情報を集め、データとしてインプットします。

➁目標の設定

市場調査を何のために実施するのかを考えましょう。ここで重要なのは、PRの目標をクライアントの目標と一致させることです。市場調査の目的は、正確な情報を集めてマーケティング施策に活かすことです。

➂戦略と計画

どのような、そしてどの程度の調査を行うのかを決定します。

市場調査は事実の確認だけではなく、あらかじめ仮説を立てた上でそれを検証することも大事です。例えば、売れ行きのよくない商品の問題点を自社で分析し、いくつかの仮設を立てて、それが正しいのかどうかを顧客に確認します。仮説が間違っていることが判明したら、別の仮説を立てて検証します。これを繰り返して、商品の問題点を探っていきましょう。

④結果と評価

市場調査による成果を数量化します。ここで得た結果を基に、マーケティング戦略を立てていきましょう。

以上が、市場調査をおこなう上で注意すべきポイントでした。新型コロナウィル感染拡大の影響で、これからの顧客のニーズには大きな変化が訪れることになると思います。

そうした中で戦略的なPRを行うには、“市場調査”は必要不可欠な部分になってくるかもしれません。市場調査といっても、調査の目的や求める情報によって様々な種類があるので、自社に合ったものを選択して効果的なPRに活用していきましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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