戦略PRや広報戦略で必要なただ1つのマジックワード「社会性」とは?
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2023.02.27

戦略PRや広報戦略で必要なただ1つのマジックワード「社会性」とは?

「どうしても消費者の目にとめてもらえない!」と頭を抱えている広報、マーケティング担当の方は多いのではないでしょうか。

では、どのようにすれば多くの消費者に届き、かつ身近なものとして価値を高められることができるか。
誰もが抱える長年の悩みを解決すべく、フロンティアコンサルティングの元モデル広報ウーマンの橋本が、「社会性」というキーワードを軸にご紹介したいと思います。

社会性というキーワードを持たせるだけで流行を生み出す

社会性のイメージ

PRに社会性を持たせるということは、PR商材に社会課題や世の中のニーズを結びつけて今取材すべきニュース性を持たせるということです。
この社会性を持たせることで、今までは誰にも知らなかった商材が価値ある存在として認識され、注目を浴び、社会に必要なものとして流行していくきっかけになっていくのです。具体的に手法を見ていきましょう!

■ 社会の中で価値のある「今必要なモノ」にできる

認知されることで社会に「今必要なモノ」として存在することができていく。
情報が溢れ切っているこの時代に、知られていなかった存在を「モノ」していくのには情報を開発していくというクリエイティブの必要性がでてきます。
ニュースにのせメディアに露出ことで多くの人に支持され、注目しているモノとして消費者は認識させていかなければなりません。

■ 社会性を加え成功したPR

それでは、実際に成功した社会性を生かしたPRにはどんなものがあるのでしょうか?
実際に成功した事例をご紹介したいと思います。

◎社会性をもたせヒットしたワークウェアスーツ

「世界初のスーツ型作業着」として話題なった作業着。オアシスライフスタイルカンパニーが開発した商品で、従来の肉体労働=作業着という考えを一掃しました。

これがなぜ話題になったかというと、見た目がスーツというフォーマルな印象になることで、それを着る人々の外見への意識が変わったためです。いままでの作業着だと髪型も気にせず、無精ひげのままだった人がスーツという見た目に合わせ、身なりを整わせ態度までも変わったというコンセプトが話題になり、たくさんのニュースメディアに取り上げられました。

注目され、多くの人に支持されることにより、商品そのものも大ヒットしました。これは社会課題などとうまく絡めた情報開発のクリエイティブの良い例と言えるでしょう。

 

大多数の人が知っていると信頼感が上がる

ブランドイメージを訴求

このような考えに至るには心理的な要素が大きく影響しています。
皆さんはバンドワゴン効果をご存じでしょうか。これは大勢の人が使っているもの、支持しているものはさらに存在価値が高まるという心理学です。大衆的な考えとも言えますが、「大多数の支持が集まる=いいもの」という意識は多くの人に当てはまります。

社会性を持たせることにより、大勢の人の中で「今必要なモノ」として存在することができ、より身近に、かつ信頼できるものとして消費者に見てもらえるようになるのです。

 

まとめ 消費者に安心感を与えよう

社会性を絡めたPRは従来の広告だけでは届かなかった、人の心理にまで影響を与えることができます。

かつ大多数の人への訴求を可能にするため、消費者に安心感を抱かせられるという企業イメージのブランディングにも導いてくれます。
多くのメリットを持つ社会性を絡ませた情報クリエイティブは現代のマーケティングにおいて重要性があるのではないでしょうか。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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