大人気バルミューダの卓越した広報とマーケティング手法3つのポイント
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2019.11.01

大人気バルミューダの卓越した広報とマーケティング手法3つのポイント

世界観訴求とは

PRを職業として現場に多く立ち会っていると、多くの企業様、クライアントの方に接する機会をいただきます。

そうしたなかで、多くの広報の方とお話をさせていただく際にこの商品、サービスが本当に好きなんだということが肌感で伝わってくる方々がいます。そのような会社様はシンプルに上手くいっていることが多いものです。なぜでしょうか?

私が考えるに、じつはこれ、Style(スタイル)そのものと、その一貫性がお客様への満足と感動の連鎖を作っている企業様が多いからです。

その一つ目の要素が、「Styleに生きる」ということ。
つまりプロダクトありきではなく、世界観と体験を提供するということです。

今回は大人気シリーズを次々リリースする話題の株式会社バルミューダの活動をケーススタディに、そのポイントを考えてみました。

 

1.Styleに生きる

子供の想い出のイメージ

たとえば、株式会社バルミューダの活動はStyleに生きることを体現されている会社の事例のひとつとして、その体現者としてぴったりです。
事業活動としては、「最少を最大に」を理念とされデスク周りの製品から、空調関係のプロダクトを販売されているメーカーです。大手メーカーにはないデザインの角度に多くのファンを多く作られています。

バルミューダは、自社の価値観、世界観を伝えるためにpop-up storeの運営を非常に大切に考えています。
そして、販路を広げることよりもブランドの世界観を理解してくれたパートナー企業様と共に活動することを大切にしています。

ちなみに、pop-up storeのコンセプトをバルミューダのホームページから引用して簡単に説明すると、お客様の体感を共有するスペースのこと。

このようにして、具体的には製品発表から一貫した設計をpop-up storeに反映をしているんですね。
また体験を重要視して設計しているpop-up storeで試食の提供を絶対条件として会場を選んでいます。

例えば、チーズトーストの試食では、単純に食べられるだけではなく、焼き目や香りも含めて体験を設計していきます。

この戦略は代表の『素晴らしい人生を売ることができれば成功する』という哲学の具現化。
近年は「バスる」という言葉が蔓延していて、目立てばいい、とにかく先ずは注目を集めたい、という風潮にあります。しかし、企業の存在の目的を中長期的に考えた結果、Styleを前面に打ち出した施策といえます。

 

2.Styleを伝える

価値のイメージ

2点目のStyleを伝えるということ。
この意味は、プロダクトのみの展開だけではなく、その背景やストーリーを語るということです。

たとえば、バルミューダがデスクライトを発売した際に、消費者からはなぜこの時代に?AIやITなど最新のものではないのかという反応にすることで、ストーリーをより印象づけたプロモーションがありました。

これ、じつは、

『実は子供向けのデスクライトであり、子供達の目を守り学習環境を整えることで、子供達にはクリエイティブであって欲しい。』

というメッセージを伝えています。
昨今の家電製品でという既成概念に捉われるのではなく、ものの見方考え方と、会社の伝えたいビジョンやStyleを伝えている事例と言えます。

 

3.Styleを文化に

文化形成のイメージ

さらに、もうひとつ、注目すべきは、

『毎日の生活をよりよくする体験』
『バルミューダはなんか面白いの”なんか”』

を大切にされていて、目に見えない好感度を重要視されていること。

広報の活動とは例えるならば、両親、親友、同僚などあなたの周りの方との愛情や、信頼度を数値化して下さい。
というと少し大げさに聞こえるかもしれませんが、具体的にこれが文化体験という少し概念的で難しいものを、わかりやすく提供することに成功しています。また、そうしたイベントも消費者との絆づくりに貢献しています。

それが、バルミューダのライトの下で行われるカリグラフィー(英字を美しく書く手法)のワークショップや、「週末に聴きたい音楽」をテーマに、70名を招待した音楽ライブです。

バルミューダが家電製品を提供しているという枠ではなく、あくまでも毎日の生活をよりよくする体験を提供していく、というStyleを通して、バルミューダと相性のいいカルチャーを前面に打ち出すことで、ブランドイメージやバルミューダを使っているユーザーのライフスタイルや生活は「こんな感じ、イケているよね」という共感主体のイベントを通して発信しています。

ここまで世界観を徹底することで、『Styleに生きる、伝える、文化にする』という活動になり、こうしたお客様とのコミュニケーションの中で、感動を生み出し、エンゲージメント(顧客との絆)を形成し続けているんです。

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