ケンタッキーの成功から見るSNSの話題作りで必要な物語・ゲーム性・リアルとは?
コラム
女性視点×PR
2023.02.27

ケンタッキーの成功から見るSNSの話題作りで必要な物語・ゲーム性・リアルとは?

SNSの普及により、情報量が600倍以上に急増したと言われる昨今、情報を選別して受け取ったり、口コミを頼りにしたりするようになりました。

そこで企業がサービスなどのプロモーションや企画をするにあたり、SNSでの話題作りがキーになると言っても過言ではありません。

そこで今回は、フロンティアコンサルティングのお嬢様系PR広報コンサルタントこと藤戸が、社会へサービスを広げる方法としてSNS上で話題になる企画作りのポイントをご紹介します。

 

SNSでの話題作りで必要な3つの要素とは?

オプションの選択肢

まず押さえるべきなのは「物語性」「ゲーム性」「リアル連動」の3つです。

今回はわかりやすく説明する耐えに、話題作りでクチコミを加速させ、リーチを広げたケンタッキーフライドチキンの成功事例とともに、上記の3つのポイントを説明します。

ケンタッキーフライドチキンが『ドラゴンボールZ』とのタイアッププロモーションを行った際、全国主要都市のケンタッキーフライドチキン7店舗に、孫悟空の道着を着せた「悟空カーネル」を設置していました。

すると、あら不思議!あるユーザーが自発的に全国のファンに呼びかけ、7体すべての「悟空カーネル」の写真を集めて、ケンタッキーフライドチキンのFacebookページに投稿したのです。

それは、ケンタッキーフライドチキンの広報サイドが、そのユーザーにお声がけして、「ぜひこの写真をケンタッキーフライドチキンのFacebookページで紹介させてほしい」と依頼し、実現したものでした。

この投稿は、ケンタッキーフライドチキンのFacebookページの歴史の中で、クチコミ度が過去TOP3に入る反応だったようです。

このようにケンタッキーフライドチキンでは単なるタイアップキャンペーンだけではなく、本当のファンと一体となって、一緒に盛り上がれるような仕掛けをしたことでリーチを拡大させていったのです。

 

なせ話題化に成功したのでしょうか?

答えを伝えるイメージ

もちろんドラゴンボール自体の人気や発想のユニークさもありますが、

このタイアッププロモーションの投稿については、冒頭でもお伝えした「物語性」「ゲーム性」「リアル連動」の3点が大きな要因だったのではないかと私は考えています。

1つ目の「物語性」は人に話したくなるようなストーリーがあるか、ということです。
今回の場合は、世界中に散らばった7つ全てを集めると願いが1つ叶えられるというドラゴンボール自体のストーリーが盛り込まれています。

2つ目に「ゲーム性」。思わず夢中になったり、なんとしてでも達成したいという気持ちを掻き立てますよね。
ファンが「コンプリートしたい」と思ったことが、まさにこの投稿のきっかけになる気持ちです。

最後に、それが「リアル連動」であるということです。
実際に見に行ける、というところに身近さを感じ、「見に行ってみたい」という気持ちを呼び起こします。

結果的に、このタイアッププロモーションはネット上、そしてリアルでも大きな話題となりました。

このように、参加性を持たせ、ユーザーがSNSで投稿したくなる要素や発信できる素材を提供することが、特にソーシャルでは重要だと言えます。

みなさんは何をするためにFacebookを訪れていますか?
友達の近況を知ったり、連絡をとったりなど、友達との時間を過ごすためにFacebookを使っている人が大半なのではないかと思います。

だからこそ企業は、その友達同士の会話のなかで盛り上がるような一体感のある話題を提供していくことが必要なのです。

話題になる要素を意識しながら、あなたもファンと一緒に盛り上がっていけるような企画を考えてみてはいかがでしょうか。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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