026 マス・マーケティング
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100の打ち手
2014.02.12

026 マス・マーケティング

大量生産、大量消費時代を象徴するマーケティング手法。

すべての消費者を対象として大量生産・大量流通・大量プロモーションを単一製品について行うため、市場シェアを一気に確保してしまう戦略です。

テレビやラジオ、新聞、雑誌などのマスメディアを用いた広告の大量投入を前提としており、市場で最大のシェアを持つ企業やマーケットリーダーが用いる手法としては有効ですが、インターネットの普及により消費者のニーズが多様化、複雑化している現代、特定のニーズに応えきれない場合があります。

そのため、マスマーケティングは終わったのか?という声もありますが、実際どうなのでしょうか。

変身した!?従来の手法では通用しない理由

マスマーケティングは終わったのではなく「姿を変えた」といった方が適切かもしれません。

マスマーケティングとなると一番は広告だと思いますが、実際広告費は減っているのか?と言えば、減ってないようです。

媒体別にみると減少しているメディアももちろんありますが、全体として微増です。

電通が毎年発表している「日本の広告費」によると、2012年の総広告費は5兆8,913億円で、前年の103%と5年ぶりに前年を上回る結果だったそうです。

ここで注目するべき点は、ネット広告が前年比108%と大幅に伸びているとことです。それと比較すると紙媒体(新聞・雑誌、等)は減少しています。

つまり、かつてマスメディアといわれていた4媒体(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)だけの手法では通用しなくなってきたということです。

マスマーケティングは姿をかえ、よりダイレクトマーケティングに近い形になってきており、またクロスメディアによる戦略で顧客接点を増やしていく、ということに重点を置き始めているということです。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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