特別なことは不要!ホーチキの成功事例から学ぶ今ある情報がいきなりメディア受けする秘策とは?
コラム
成功事例×PR
2023.02.27

特別なことは不要!ホーチキの成功事例から学ぶ今ある情報がいきなりメディア受けする秘策とは?

自社の会社の商品・施設を流行らせたいが、
どうしたらいいか分からないと、頭を悩ませている広報担当の方も多いのではないでしょうか?

PRといってもさまざまな方法がありますが、
今までの成功事例を知り、そこからPR方法の仮説を立てていくことがとても大事になります。
それを実践し行うことで、質の高いPRの実現を可能にするのです。

今回はその中でも、特別な要素がなかった通常の製品が、TVで取り上げられたという弊社の事例をご紹介したいと思います。

1.一番露出が難しいイメージのTVに取り上げられた火災報知器?

日本初の火災報知器メーカーのホーチキさまは、100年の歴史のある老舗の会社です。
こちらの火災報知器がTVに取り上げられたのですが、どのような理由で取り上げられたのでしょうか。

写真映えするかわいいデザインを発売したから?
それとも新しい技術を搭載した火災報知器を開発したから?

実は、今回の事例はこれらの要素のどれにも当てはまっていないのです。
本来メディアは何か特別な要素がなければ、わざわざ取り上げたりはしません。

しかしこの時、取り上げられたのは通年で販売されている、通常の火災報知機でした。

2.普通の中に隠されていた「シーズナリティー」

では、なぜこの通常の火災報知器が取り上げられたのでしょうか?

実は、このTV露出の背景にはシーズナリティーが隠されていたのです。

シーズナリティーとは季節的や時期に合わせたマーケティングのことを言いますが、
この火災報知器にも“ある時期”とタイミングが一致していたのです。

その“ある時期”とは、火災報知器の電池が切れるタイミングでした。
火災報知器は電池式で、約10年で電池交換となります。

住宅用火災警報器の設置が義務付けられたのはちょうど10年前。火災報知器は電池切れを音で知らせるのですが、
いきなり火災報知器が鳴ると大抵の人は火災でと勘違いしてしまいます。

そこに目を付け、火災と誤らないためのニュースとして情報開発を行った結果、TV露出に見事成功したのです。

3.大事なのは「普通の情報」からの脱却

私たちがPRを行う上で、最も重要視しているのは情報開発です。
ただ情報を投げるだけでは、莫大な情報の中で埋もれてしまい、人の目に留まらずに流れていってしまいます。

情報が持つ、「新規性」「季節性」「時流」を発見し、上手く開発を行うことが「普通の情報」から脱却するカギとなります!

例えば、時事的なものやトレンドと通ずる点があれば、そこを膨らませてみたり、
季節的なイベントに絡ませたものにしたり、と情報の開発には多くの可能性が秘められているのです。

このようにPRの過去の成功例を参考にし、色々な角度から多角的に情報を見ることで、
同じ情報でもメディアが食いつくような情報に変化していくのです。

日頃からメディアリサーチを行うこと、成功事例を知ることにより、
さらにどのようなものだとメディアが食いつくのかを発見していきましょう!

このサイトでも、PRの成功事例をいろいろと載せているので、是非参考にしてみて下さい!


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事