むろと廃校水族館が広告費ゼロで来場者数14万人を達成した理由はキャッチコピーにあった!
コラム
成功事例×PR
2019.04.22

むろと廃校水族館が広告費ゼロで来場者数14万人を達成した理由はキャッチコピーにあった!

2018年4月にオープンした高知県室戸市にある「むろと水族館」が
広告を全く打たず来場者数14万人を達成しました。
スゴイですよね~。

PR視点でこの「むろと水族館」が異例の来場者数を達成できたのか?
今回のコラムでは、その秘密に迫っていきたいと思います。
⇒参考サイト:廃校水族館がPRだけけで14万人達成

過疎化の進む室戸市に全国から観光客を呼び込む廃校水族館

実はこの水族館は、廃校となった小学校の校舎を利用した水族館なんです。
魚たちの展示は、生徒のいない教室やプールを活用。教室には直径3メートルの水槽が並び、プールにはウミガメが泳いでいます。
ジンベエザメやイルカの様な目玉となる水族館のアイドルはいません。
しかし、オープンから一年も経たずして14万人もの来場者を呼び込む事に成功しました。
しかも、広告は一切打たずに口コミだけで!です。

ではなぜ、廃校水族館はこれほどまでの集客に成功したのでしょうか?

真逆のキーワードを組み合わせるだけで人は知りたくなる?

口コミを生んだ理由は”廃校×水族館”という真逆のキャッチコピーだと考えられます。
予想できない違和感を感じる、真逆のキャッチコピーは人を惹きつけます。

■例えば…
『人は話なんかに惹かれません』=人を惹きつけるは話術は学びの対象であるとされている
『ストレスは成功の種』=ストレスは害のあるものだとされている
『アマチュアには忙しいという美学がある』=プロは忙しくアマチュアは時間があるとされている
『プレゼン力をつけたいならスライドも資料も準備しちゃダメ』=プレゼン上達の為の資料作成術は学びの対象とされている

どうでしょうか?常識とされている事とは真逆のコピーは
なぜ?とその真相を知りたくなりませんか?

事業の知名度はキャッチコピーが8割

世の中に広めていきたい商品やサービスが革新的なモノとして
社会的インパクトを与えられるか否かはキャッチコピー次第です。
例えば、最近では『都市型BBQ』等がその典型的な例ですね、もちろん『廃校水族館』もその一例でしょう。

広告費ゼロで14万人の来場者を呼び込んだ秘密は真逆ワードの組み合わせ

ここまで読んで頂けた方はお気づきだと思いますが、
広告費ゼロで14万人もの来場者を呼び込んだ廃校水族館のヒミツは真逆ワードの組み合わせです。
興味を引き付けるキャッチにする事で、口コミの拡散も期待できます。

キーワードに社会的背景を織り交ぜる

もちろん高知県の廃校水族館が人気になる秘密は『誕生までの社会的背景』等
様々な要素がありますが、今回はキャッチ要素だけを取り上げています。

皆さんもこの真逆技でグッとくるコピーを作り
口コミを作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
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③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事