TV番組への現場対応力を磨く
コラム
経営戦略×PR
2018.02.17

TV番組への現場対応力を磨く

みなさんこんにちは。

本日は様々なロケ現場で想定される、
TV番組取材のあるあるネタです。

多くのTV番組で、頻繁にネタとして取材されるのは、
主に飲食ネタです。

グルメイベント、新店舗オープン、ご当地グルメネタ等、
ネタは様々ですが、
どんな現場でも共通しているのは、 ”物撮り”です。

”物撮り”とは、
TV番組がロケ中に、
食べ物をはじめとする、目玉商品などを撮影することです。

食べ物を題材とする場合、
番組側は視聴者に食べ物の魅力を伝えるため、
様々な演出で物撮りをします。

・いかに美味しくみせるか?
(例:視聴者の食欲をそそるように、
湯気を立たせる、照明を適度に当ててキラキラ感を演出する、等)

・どうすれば提供しているお店(もしくはイベント会場)に、
視聴者が足を運びたくなるか?
(もしくは、webでバズりたくなるか?)

・どうすれば視聴率が稼げるか?

番組側は主にこの3点を重視して物撮りを実行します。

基本的に、スタッフが取材先に
様々な依頼をしますが、
ここがPR会社の腕の見せ所です。

先方から相談された企画内容を、
クライアントへ単純に伝えるだけでなく、

番組の企画意図や、実施メリット など、
(例: お店またはイベント会場への集客に結び付くチャンス、等 )
クライアントにきちんと伝えることが重要です。

例えば、
”大食いタレントが、イベント会場に出品予定の 中華まん 全種類を食べ尽くす」
という企画があった場合、クライアントへ伝達する内容は以下のようになります。

”当日出品予定の品を、より多く紹介されるチャンスです。”
(*収録されても、もちろんカットされることがありますが。)

”納品準備などお手数ですが、
会場への集客効果が見込めそうな番組であるだけでなく、
放映予定がイベント開催期間中の予定ですので、
実施するメリットがあります。”

”番組側に交渉したところ、今回沢山のアイテムをご用意いただくので、
材料費は番組側にご請求いただく形で大丈夫です。”
(*↑クライアント、番組担当者両方に、事前確認が必要です。)

物撮りで特に事前確認が必要なのが、
”おおがかりな撮影の場合、費用は誰が負担するのか?”
という点です。

ケースバイケースですが、
番組側からの企画オファーであった場合、
大抵の場合は、番組側が費用を負担する前提で依頼してくることあります。
(全番組とは限りませんが。)

今回紹介しているのはほんの一例にすぎませんが、
今後どの案件でも、似たよう場面に出くわすことがあります。

グルメ取材企画など、
決まった段階で、
事前に手を打てることは何でもやっておくと良いと思います。

例)
・撮影進行イメージ
(箇条書きのメモ程度でも十分です。)

・スタッフの会場配置
(特に大勢の人が行き交うイベント会場内での撮影の場合、
規制ラインを用意するなど、動線確保が必要です。)

・関係者への事前確認リスト
(先述内容ご参照)

他にも色々なケースが想定されていますが、
まずは基本をしっかりおさえて事前準備をすれば、
ある程度はカバーできるはずです。

皆さんも是非、社内で打ち合わせ等の際に
ご活用してみてはいかがでしょうか?


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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