コラム
経営戦略×PR
2016.12.26

三方良しのPR

年末になり多くの忘年会が繰り広げられる季節になりましたね。
私も今月に入り、居酒屋さんに足を運ぶ機会が一気に増えました。
そこで、今回は居酒屋さんを使ったPR事例をご紹介したいと思います。
ご紹介するのは『居酒屋の白木屋さんと映画のレッドクリフ』のコラボPRです。
レッドクリフ側(エイベックスさん)は映画のスチール写真を提供い、白木屋さんにはレッドクリフメニューを考案してもらいました
そして、スチール写真上にレッドクリフメニューを載せたポスターを白木屋店内に張るのです。
ポスターを作成したり独自メニューを開発するなど、何億というお金が動くとても大掛かりなPRの様に感じますが
実はこれ、、、双方の間に一切お金が発生していないPRなんです
その秘密は、”三方良し”の関係性をうまく作った事にあります。
エイベックス側は、映画の宣伝のために多くの人が集まる居酒屋にポスターを出し認知度を上げたい、
白木屋側は、オリジナルメニューを作り製作費100億円を超える大作映画に乗っかる事でより多くのお客様を獲得したい。
メディアは、居酒屋と映画のコラボという珍しいネタが欲しい。
お金ではなく、それぞれが欲しい対価をそれぞれが提供できる資源を使い補う事でこの宣伝は成立しました。
結果として、多くのテレビ番組で取り組みが紹介され映画の認知度は向上、白木屋さんでも多くの方がコラボメニューを注文する事で売り上げは伸びました。
PRをする際には多くの企業や人に協力をしてもらわなければなりませんが、
相手の求める対価をしっかりと理解し提供する事で行動を起こせる幅も広がってくるのですね。
皆様も”三方良し”の関係を構築してお金のかけないPRを実践してみてはいかがでしょうか?

執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事