「神ってる」が大賞に選ばれた「2016 ユーキャン新語・流行語大賞」ですが、もうひとつの流行語大賞をご存知ですか? その名は「ネット流行語大賞」です。
2007年にネット掲示板「2ちゃんねる」で始まった試みで、インターネット上で今年流行った言葉をネットユーザー選ぶ、ネットユーザーのための流行語大賞との事。12月2日に発表された2016年の金賞に選ばれたのは「PPAP」で、その他の賞は以下の通りです。
・金賞:PPAP/ペンパイナッポーアッポーペン(ピコ太郎)
・銀賞:ポケモンGO
・銅賞:保育園落ちた日本死ね
・特別賞:センテンススプリング/文春砲
他に候補に挙がっていたのは、民進党の蓮舫代表の二重国籍問題と「脱法ハーブ」をかけた「脱法ハーフ」や、歌手の松任谷由実さんの公式アカウントによるツイート「メンヘラ?早く滅びておしまい」などだそうです。
「神ってる」という言葉は、ネットユーザーからは「すでに3、4年前から若い世代が使っていたので今年、特に流行った実感がない」という声もあります。私の世代でも、かつて、アイドルの握手会などで、相手に思いもよらないほど良い対応をしてもらうことを「神対応」と呼び、そっけない気の抜けた対応のことを「しょっぱい対応=塩対応」という言葉が流行ったのを覚えています。
「ユーキャン新語・流行語大賞」は、なぜかプロ野球界からが大賞を受賞、昨年は「トリプルスリー」が選ばれました。プロ野球に興味のない人は「トリプルスリー」という言葉にどれだけ共感できたでしょうか?「神ってる」は、25年ぶりのリーグ優勝を飾った広島の緒方孝市監督が2試合連続でサヨナラ本塁打を放った鈴木誠也外野手を称えた言葉ですが、対象となった行動は2日間だけ。プロ野球界からの言葉ならば、日ハム・大谷選手の「リアル二刀流」の方がシーズンを通して今年を象徴していたと思います。※そもそも「リアル二刀流」がノミネート30語に選ばれていませんでした。
個人的には、今年の結果は「ユーキャン新語・流行語大賞」よりも「ネット流行語大賞」の方が今年を象徴しているように感じましたが、皆さん、いかがでしょうか?