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この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、アーンドメディアをはじめとする4種類のメディアの特徴について解説していきます。
特に「広告を出す以外の広報・PR方法も知りたい」、「企業公式サイト以外でも情報発信を狙いたい」という広報・PR担当者におすすめの内容となっています。
本記事ではアーンドメディアなどの4種類のメディアの特徴、そしてそれぞれのメディアの強みの違いなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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広報担当者が知るべき4種類のメディアの特徴
それでは広報・PR担当者が知るべき4種類のメディア、具体的にはアーンドメディア、オウンドメディア、ペイドメディア、シェアードメディアについて、それぞれの特徴を紹介していきます。
①:アーンドメディア
アーンドメディアとは、「企業とは直接関係のない第三者が発信するメディア」のことです(有料広告なども除く)。企業側と発信者の間でお金が動かないので、発信した情報が信頼されやすいというメリットがあります。
広報・PR施策の一つに「広告出稿」があります。しかし特に近年は「すぐに広告に釣られない」「広告の内容を安易に信じない」という傾向になり、「広告からの売上」が下がっていると言われています。
一方、アーンドメディアは広告的ではありません。基本的には、商品・サービスを利用した人が感想を発信するだけなので信頼されやすい傾向にあります。実際にうまく活用すれば、有料広告よりも効率良く売上につなげることができる場合も。
②:オウンドメディア
オウンドメディアは、「自社でコンテンツを作って運営するメディア」のことです。いわゆる「企業公式サイト」などとは別物と考えるのが普通です。オウンドメディアの主なターゲットは「企業やブランド、商品・サービスを一定以上に知っている人」。
そのためオウンドメディアでは、企業理念、社員インタビュー、商品・サービスの開発秘話などディープな内容を掲載する企業が多いです。そして企業公式サイトでは、企業概要、新商品・新サービス情報など、よりライトな情報を載せるのです。また、就職活動者向けのコンテンツをオウンドメディアに多く掲載している企業も少なくありません。
③:シェアードメディア
シェアードメディアは「投稿されたコンテンツをシェアできるメディア」のことであり、ほぼSNSと同義です(X、Facebook、Instagramなど)。
シェアードメディアも基本的に「第三者の感想」が発信されるメディアなので、アーンドメディアの一部と言えるでしょう。ただ、アーンドメディアとシェアードメディアには以下のような違いがあるので広報・PR担当者は理解しておくべきです。
- アーンドメディア:ブログやレビュー・口コミサイトなど拡散性の低い媒体もある
- シェアードメディア:拡散性が高いメディアのみが該当する
商品やサービスの情報をよりたくさんの人に届けたい場合は、シェアードメディアでの拡散を狙うことが一つの戦略といえます。
④:ペイドメディア
ペイドメディアは「お金を出して広告を出稿できるメディア」のことです。ウェブメディア、テレビCM、YouTubeのCM、SNSの有料広告出稿、紙媒体の広告など、様々な種類があります。
ペイドメディアを利用する主な目的は新商品・新サービスの宣伝です。先ほどもお伝えした通り、一昔前に比べて「広告から売上アップ」を狙うのが難しくなりましたが、それでも以下のメリットがあります。
- お金を出せば確実に露出できる
- 広告の内容や広告を出す場所を自由に決められる
- やり方によっては意外と費用を抑えることができる
例えば、メディアにプレリリースを送って新聞・テレビなどの露出を狙う場合、そのメディアに採用されなければ情報発信ができません。ですが、ペイドメディアであればお金を出せば必ず情報発信できます。
さらにプレリリースが採用されても記事・番組などの内容を完全にコントロールすることはできませんが、広告であればほぼ自由に決定できます。さらに広告の種類や出し方によっては、数万円レベルで済むこともあります。
き4種類のメディアの強みや活用シーンは?
改めて4種類のメディアの強みや特徴を簡単にまとめます。
- アーンドメディア:第三者の発信であるため信用されやすい、愛着を持たれやすい
- オウンドメディア:自社や商品を知っている「ある程度濃いファン」にディープな情報を発信できる
- シェアードメディア:ほぼSNSと同義。拡散性が強い。「どのような拡散を狙うか」の戦略が大事
- ペイドメディア:ほぼ有料広告のこと。お金はかかるものの確実に情報を発信できる
それぞれの強みを理解した上で使い分けましょう。広報・PR担当者の立場としては、例えば「広報・PRの王道はプレリリース配信だから、ペイドメディアは使いたくない」などのこだわりがあるかもしれません。ですがペイドメディアにもメリットはあるので、不要な執着は捨てるべきです。
4つのメディアを有効活用して情報を発信しよう
アーンドメディア、オウンドメディア、シェアードメディア、ペイドメディアの特徴や強みについて解説しました。
現代の広報・PRは「とにかく広告で物量作戦を採ればいい」というものではなくなっているので、各メディアをうまく使いましょう。
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