メディアキャラバン時の心構え!メディアへの飛び込み訪問を成功させる3ステップ
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2025.02.03

メディアキャラバン時の心構え!メディアへの飛び込み訪問を成功させる3ステップ

➡記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有の現役記者】上岡正明プロフィール

この記事では広報・PR担当者の皆さんに向けて、メディアへの飛び込み訪問を成功させるためのステップなどについてお伝えしていきます。

「飛び込み訪問なんてうまくいくのだろうか」と感じる広報・PR担当者も多いかもしれませんが、そこからメディア露出につながるケースは意外と多いです。

そこで本記事では、メディアへの飛び込み訪問の是非、飛び込み訪問を選択肢に入れてもいい条件、飛び込み訪問が成功するまでのステップ、注意点などに関して解説します。

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メディアへの飛び込み訪問も選択肢としてはアリです

そもそもメディアへの飛び込み訪問の是非が気になると思いますが、結論としては「礼儀を尽くすならアリ」です。

断られる、もしくは飛び込めても反応が悪い可能性も低くはありません。しかしメディアとしても常にネタを求めているため、良い情報を提供してくれるのであれば飛び込みでも構わないスタンスのところが大半です。

ただし可能なら通常の訪問を優先する

ただし可能なら通常の訪問(余裕をもってメール・電話などで事前に約束する)を優先しましょう。

メディア関係者と直接会うことの目的の一つに、「そのメディアと長期的な関係性を構築すること」がありますが、飛び込みでは印象が悪くなって、それが叶わなくなる恐れがあるためです。

「数撃てば当たるで、飛び込みをし続けるべきでは?」と感じるかもしれませんが、それでは「直接会うこと自体」が目的になっているため本末転倒です。やめましょう。

メディアへの飛び込み訪問も選択肢に入れていい3つの条件

それでは広報・PR担当者がメディアへの飛び込み訪問も選択肢に入れていい条件をいくつか紹介していきます。該当する場合は検討してみてはいかがでしょうか。

条件①:何回か連絡してもアポイントが取れない場合

何回か連絡してもアポイントが取れない場合。特に直感で構わないので広報・PR担当者が「これ以上連絡しても無理」と感じるのであれば、飛び込み訪問も選択肢に入れることをおすすめします。

飛び込み訪問もNGというケースでも、単に断られるだけでそれ以上のデメリットは基本的にないため恐れる必要はありません。

条件②:特定の短期間にどうしても一つでも多くのメディアと関係性を構築したい場合

特定の短期間に、どうしても一つでも多くのメディアと関係を築きたい場合も飛び込み訪問を選択肢に入れることをおすすめします。

例えば、会社の起業初期で早めにメディア露出したい、開発期間が短い(発売日まで余裕がない)商品をメディアで紹介させたいなどの場合は、具体的に動く価値があります。

条件③:他の業務や出張などで、目当てのメディアの近くを訪れている場合

他の業務や出張などで、目当てのメディアの近くを訪れている場合も飛び込み訪問を選択肢に入れていいでしょう。

✅地方メディアは地方への出張者を温かく迎えてくれる傾向にある

特に地方メディアの場合、「出張で来ました」という広報・PR担当者を温かく迎えてくれる傾向にあります。もちろん出張時や飛び込み訪問時以外でもそれは同じなので、地方メディアでの露出を狙う場合は覚えておきましょう。

成功しやすいメディアへの飛び込み訪問の3ステップ

それでは成功しやすい、メディアへの飛び込み訪問の手順をステップ分けして解説します。「飛び込み訪問」と聞くとほとんど思い付きで動くように感じるかもしれませんが、実際には事前に準備した上で戦略的に動くことが大事です。

ステップ①:プレリリース、資料、試供品などを通常通りに準備する

まずは通常のメディアとの面談時と同じように、メディア関係者に見せるプレリリースや資料、そして試供品などを準備しましょう。

あくまで「飛び込む」という行為が特別なだけであり、プレゼンは「やっつけ」のようなクオリティではNGです。

✅これらは多めに準備しておく

特に飛び込み訪問を多く行う場合は、これらのものを日頃から多めに準備しておくと、「そういえばこのメディアが近くにある……」というケースでも対応しやすくなります。

また、そうでなくてもメディア側が気を利かせて複数の関係者を呼んでくれる可能性もありますから、多く用意しておくに越したことはありません。

ステップ②:行きたいメディアの近くにいる際に電話をする

行きたいメディアの近くにいるタイミングで電話をかけましょう。

台詞としては「近くまで訪れているので、ご都合の良いときにごあいさつだけでもさせていただけないでしょうか」などがいいでしょう。

そして相手の反応が良ければ、「○○に関する情報を提供させていただきたいです」「ご質問や情報のリクエストにも最大限応じさせていただきます」などと言います。

ステップ③:OKが出たら訪問をしてプレゼンをする

相手からOKが出たら時間通りに(もしくはできるだけ急いで)訪問をしてプレゼンを行いましょう。

特に急いで向かった場合は、心身が落ち着くまで「準備をさせていただきたいので少々お待ちください」で多少引き伸ばして構いません。

メディアへの飛び込み訪問を成功させるための2つの注意点

続いてメディアへの飛び込み訪問を成功させるための注意点を2つ紹介します。思い通りに進むとは限らないどころか予定に沿わない場合が大半ですので、広報・PR担当者の皆さんはぜひ参考にしてください。

注意点①:人としての礼儀を大事にする

当たり前のことですが、人としての礼儀を大事にしましょう。普段なら見失わないことでも、「立て続けに飛び込みを断られる」「冷たい態度で断られる」といったことが続くと、精神的に落ち込んで礼儀やマナーを守りにくくなってもおかしくありません。

礼儀を守るためには心の余裕を持つことが重要です。そのためにもなかなか思い通りに進まないときこそ笑顔を忘れないようにしましょう。

業務と直接関係のないことですが、好きな漫画や小説、動画などがあれば、移動中の時間があるときなどに触れてリラックスするのもおすすめです。移動中・休憩中にいくら気を抜いていても、メディア関係者には当然関係がないので気にする必要はありません。

注意点②:飛び込みを断られた場合は譲歩して粘る

電話連絡などの際に飛び込みを断られた場合でも少し粘りましょう。もちろん「いえ、足を運びたいのです!」はNGですが、例えば「資料だけでもお渡しできないでしょうか」や「それではメールでプレリリースのみお送りしてもよろしいでしょうか」などの譲歩した粘り方はOKです。

また、あくまで冷静にですが「ご都合のつく日程はございませんでしょうか?」くらいなら聞いても問題はありません。

何回もしつこく連絡をしたりなかなか引き下がらなかったりすると、嫌がられて今後も関係が築けなくなる恐れがありますが、この程度の「粘り」はむしろ必要です。

メディアへの飛び込み訪問の心得とステップまとめ

広報・PRのための手段の一つとして飛び込み訪問も選択肢に入れておくことをおすすめします。場合によっては拍子抜けするほどに話がスムーズに進み、驚くこともあるかもしれないくらいです。

ただ、「飛び込み」という時点で相手に対して全く失礼でないとは言い切れませんし、広報・PR担当者側も「数撃てば当たる」のような精神状態になり無礼になっていく恐れもあります。ぜひ心の余裕を持ちながら取り組んでください。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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