広報担当者がマスターすべき話法を解説!メディアに熱意の伝わる話し方ポイント5選
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2024.12.02

広報担当者がマスターすべき話法を解説!メディアに熱意の伝わる話し方ポイント5選

この記事では、広報・PR担当者がメディア関係者などに対して、熱意の伝わる話し方をするためのポイントなどについてお伝えしていきます。

「きちんと準備をして論理的に話しているはずなのに、いまひとつメディア関係者に気に入ってもらいにくい」という場合は熱意の部分に目を向けると道が開けるかもしれません。

本記事では、ロジカルさだけでなく熱意も大事である理由、そして熱意の伝わる話し方をするためのコツなどに関して解説しますので、広報・PR担当者の方はぜひ参考にしてください。

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「対メディア関係者」で大切なのはロジカルさ。でも熱意も欠かせません|広報・PR

広報・PR担当者がメディア関係者と面談などする際、大切なのはロジカルに話を伝えることです。魅力的な内容が論理的に伝わるからこそメディア関係者は記事や番組で取り扱うことを検討しますし、「論理的に話せる人だな」と安心してくれます。

ただ、実はそれだけでなく「熱意」も欠かせません。メディア関係者は常に「見た人に刺さる記事や番組を作りたい」と考えていますが、それだけでなく「情熱的な人から出てくる情報を扱いたい」とも思っています。意外とハートで動くのですね。

そのため極端な例ですが「台本を作ってきて淡々と読み上げるだけ」では、どれほど良い情報であっても、相手のメディア関係者の心には届かないかもしれません。

熱意の伝わる話し方をするための5つのポイント|広報・PR

それでは広報・PR担当者が熱意の伝わる話し方をするためのポイントをいくつか紹介していきます。「熱意」を出すためには、知識と論理が必要ですのでしっかり確認していただければと思います。また、「話し方」とはいいましたが、プレリリースなどの文章作成でも役立ちます。

①:すべて「自分の言葉」にし、納得してから書く

例えばプレリリース作成のために資料を読んでいて、資料の内容をよく考えずに引っ張ってくるようでは「自分の言葉」にならないので不思議と情熱が乗らないものです。例えるなら「まだ内容を理解していないポエムを読む」ようなものです。

資料から内容を引っ張ってくるのはいいのですが、すべて「なるほどこういうことか!」というレベルで理解した上で、あなた自身の言葉として出力してください。すると「内容を理解しているポエムを心を込めて読む状態」にできます。

②:自分の話す内容に自信を持つ

例えば「この商品には○○という魅力があるので取材していただきたいです」と伝える場合、広報・PR担当者本人が、心の底から「この商品には○○という魅力があると自分も思う」「自分としても絶対に取材してほしい!」という状態になっている必要があるということです。

逆に「本当に魅力的なのだろうか……」「取材を受けたところでどうなる……」などと少しでも疑問・不安を抱えているようでは情熱が乗りません(そもそも情熱がない)。また、「自信のなさを見抜かれたくない」ということから、話し方が消極的になる可能性もあります。

③:自分で好きになれるまで・自信を持てるまで「話す内容」について徹底的に調べる

②で「内心では好きになれない・自信を持てない商品・サービスについてプレゼンしなければならない場合もある」と感じたかもしれません。仕事ですので現実的にそういったことはあると思います。

ただ、だからといって投げやりにならず、まずはその商品やサービスに関して徹底的に調べましょう。特徴、価格、競合他社との違いなど基本的な情報について知り尽くすだけでなく、開発者などにも話を聞いて「想い」の部分も受け取るのがおすすめです。

そこまでしても好きになれない・自信を持てない可能性はありますが、さすがに「執着」や「愛憎」は持つことでしょう。その段階まで進めばさすがに十分です。

④:表情、身振り手振り、声の抑揚

話す内容が同じでも、表情、身振り手振り、声の抑揚に気を遣うことで情熱的に聞こえるものです。ただ、その道のプロではないので、無表情はNG・微動だにしないのはNG・棒読みはNGくらいの意識で十分です。

ですが、そのレベルでも慣れないと難しいので習得するための方法を2つ紹介します。

その①:鏡(できれば全身鏡)に向かって喋る練習をする|喋る様子を録画する

やはり客観的に自分を見なければわかりにくいので、鏡(できれば全身鏡)を用意してそれに向かって喋る練習をしましょう。さらに練習の様子を録画して後でチェックすれば、効率よく上達することができます。

その②:お店の店員や会社の後輩を相手に喋る練習をする

確実に愛想の良いお店の店員や、緊張せずに話しやすい会社の後輩を相手に、世間話などの練習をするのもおすすめです。もちろん表情、身振り手振り、声の抑揚などを意識してください。

⑤:自社に関係しないものも褒める余裕を持つ

例えば競合他社の話が出た際に「その企業の商品は○○の部分が魅力的で、弊社の新商品においても参考にさせていただいた要素があり~」など、自社に直接関係しないものでも褒める余裕があると印象が良くなり、「必死すぎない熱意」が伝わりやすくなります。

もちろん競合他社の商品やサービスを露骨に貶すことはないと思いますが、必死すぎると例えば「その商品は○○がダメだったのですが、弊社はそれとは違って~」など、いつの間にか批判してしまう場合があるので気を付けてください。

メディアに熱意の伝わる話し方(まとめ)

メディア関係者などにプレゼンする場合、大前提として「論理的な説得力」が必要ですが、それだけでなく熱意も伝えないと採用してもらえないケースが多いです。

熱意を伝えるために最も重要なのはすべてを自分の言葉として話すことですので、広報・PR担当者としてプレリリースなどを作る上で「ここは理解していないけれど、とりあえずまとめている」などの部分が少しでもある場合はまず潰しましょう。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
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④:日本経済新聞での連載記事