この記事では、広報・PR担当者がメディア関係者などに対して、熱意の伝わる話し方をするためのポイントなどについてお伝えしていきます。
「きちんと準備をして論理的に話しているはずなのに、いまひとつメディア関係者に気に入ってもらいにくい」という場合は熱意の部分に目を向けると道が開けるかもしれません。
本記事では、ロジカルさだけでなく熱意も大事である理由、そして熱意の伝わる話し方をするためのコツなどに関して解説しますので、広報・PR担当者の方はぜひ参考にしてください。
➡人気記事:PR会社一覧紹介!厳選20社ランキングとカオスマップ
https://frontier-pr.jp/10162.html
「対メディア関係者」で大切なのはロジカルさ。でも熱意も欠かせません|広報・PR
広報・PR担当者がメディア関係者と面談などする際、大切なのはロジカルに話を伝えることです。魅力的な内容が論理的に伝わるからこそメディア関係者は記事や番組で取り扱うことを検討しますし、「論理的に話せる人だな」と安心してくれます。
ただ、実はそれだけでなく「熱意」も欠かせません。メディア関係者は常に「見た人に刺さる記事や番組を作りたい」と考えていますが、それだけでなく「情熱的な人から出てくる情報を扱いたい」とも思っています。意外とハートで動くのですね。
そのため極端な例ですが「台本を作ってきて淡々と読み上げるだけ」では、どれほど良い情報であっても、相手のメディア関係者の心には届かないかもしれません。
熱意の伝わる話し方をするための5つのポイント|広報・PR
それでは広報・PR担当者が熱意の伝わる話し方をするためのポイントをいくつか紹介していきます。「熱意」を出すためには、知識と論理が必要ですのでしっかり確認していただければと思います。また、「話し方」とはいいましたが、プレリリースなどの文章作成でも役立ちます。
①:すべて「自分の言葉」にし、納得してから書く
例えばプレリリース作成のために資料を読んでいて、資料の内容をよく考えずに引っ張ってくるようでは「自分の言葉」にならないので不思議と情熱が乗らないものです。例えるなら「まだ内容を理解していないポエムを読む」ようなものです。
資料から内容を引っ張ってくるのはいいのですが、すべて「なるほどこういうことか!」というレベルで理解した上で、あなた自身の言葉として出力してください。すると「内容を理解しているポエムを心を込めて読む状態」にできます。
②:自分の話す内容に自信を持つ
例えば「この商品には○○という魅力があるので取材していただきたいです」と伝える場合、広報・PR担当者本人が、心の底から「この商品には○○という魅力があると自分も思う」「自分としても絶対に取材してほしい!」という状態になっている必要があるということです。
逆に「本当に魅力的なのだろうか……」「取材を受けたところでどうなる……」などと少しでも疑問・不安を抱えているようでは情熱が乗りません(そもそも情熱がない)。また、「自信のなさを見抜かれたくない」ということから、話し方が消極的になる可能性もあります。
③:自分で好きになれるまで・自信を持てるまで「話す内容」について徹底的に調べる
②で「内心では好きになれない・自信を持てない商品・サービスについてプレゼンしなければならない場合もある」と感じたかもしれません。仕事ですので現実的にそういったことはあると思います。
ただ、だからといって投げやりにならず、まずはその商品やサービスに関して徹底的に調べましょう。特徴、価格、競合他社との違いなど基本的な情報について知り尽くすだけでなく、開発者などにも話を聞いて「想い」の部分も受け取るのがおすすめです。
そこまでしても好きになれない・自信を持てない可能性はありますが、さすがに「執着」や「愛憎」は持つことでしょう。その段階まで進めばさすがに十分です。
④:表情、身振り手振り、声の抑揚
話す内容が同じでも、表情、身振り手振り、声の抑揚に気を遣うことで情熱的に聞こえるものです。ただ、その道のプロではないので、無表情はNG・微動だにしないのはNG・棒読みはNGくらいの意識で十分です。
ですが、そのレベルでも慣れないと難しいので習得するための方法を2つ紹介します。
その①:鏡(できれば全身鏡)に向かって喋る練習をする|喋る様子を録画する
やはり客観的に自分を見なければわかりにくいので、鏡(できれば全身鏡)を用意してそれに向かって喋る練習をしましょう。さらに練習の様子を録画して後でチェックすれば、効率よく上達することができます。
その②:お店の店員や会社の後輩を相手に喋る練習をする
確実に愛想の良いお店の店員や、緊張せずに話しやすい会社の後輩を相手に、世間話などの練習をするのもおすすめです。もちろん表情、身振り手振り、声の抑揚などを意識してください。
⑤:自社に関係しないものも褒める余裕を持つ
例えば競合他社の話が出た際に「その企業の商品は○○の部分が魅力的で、弊社の新商品においても参考にさせていただいた要素があり~」など、自社に直接関係しないものでも褒める余裕があると印象が良くなり、「必死すぎない熱意」が伝わりやすくなります。
もちろん競合他社の商品やサービスを露骨に貶すことはないと思いますが、必死すぎると例えば「その商品は○○がダメだったのですが、弊社はそれとは違って~」など、いつの間にか批判してしまう場合があるので気を付けてください。
メディアに熱意の伝わる話し方(まとめ)
メディア関係者などにプレゼンする場合、大前提として「論理的な説得力」が必要ですが、それだけでなく熱意も伝えないと採用してもらえないケースが多いです。
熱意を伝えるために最も重要なのはすべてを自分の言葉として話すことですので、広報・PR担当者としてプレリリースなどを作る上で「ここは理解していないけれど、とりあえずまとめている」などの部分が少しでもある場合はまず潰しましょう。
➡関連記事:東京都のPR会社も確認する!
https://frontier-pr.jp/7774.html