YouTubeチャンネル登録者数1000人未満ユーチューバーがやりがちな失敗と成功のコツ
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2023.01.05

YouTubeチャンネル登録者数1000人未満ユーチューバーがやりがちな失敗と成功のコツ

今回はYouTubeチャンネル登録者数100~1000人程度のユーチューバーがやりがちなミスを3つ紹介します。「完全初心者」ではないからこその失敗に絞りました。

 

伸びない初心者ユーチューバーがやってしまいがちなミス3選

1.感覚だけでチャンネルを改善しようとする

フィーリングだけでチャンネルを改善しようとするユーチューバーが少なくありません。例えば「○○が流行っているからやってみる」「とにかく内容を明るくしてみる」「投稿頻度を激増させる」などです。これでは一時期的に成長したとしても持続しません。

一方、きちんと伸び続けるユーチューバーはデータを見たりツールを使ったりして、論理的に動画を作るものです。一例として

・YouTubeStudio(チャンネルの管理画面です。必須)

・vidIQ

・NoxInfluencer

など様々なツールがありますから活用してください。一見面倒に思えるかもしれませんが、慣れてくれば「どうすればチャンネルをブラッシュアップできるか」のビジョンが見えてきますから、モチベーションを維持しやすくなります。

2.一時的にバズったら投稿頻度を下げてしまう

「収益化前」のユーチューバーに多いです。例えば以下のような流れです。「普段は100再生前後→ある動画が数万再生される→それが5本ほど続く→投稿頻度を下げてもすぐに収益化にたどり着けると思ってしまう」

特に動画作りにかかるコスト(労力・時間・お金)が大きいユーチューバーほど、「収益化前はできるだけ楽をしたい」と考える傾向にあります。そのため上記のような行動に出るユーチューバーが少なくありません。

本当に投稿頻度を下げてしまうとどうなるかと言うと、「なんとなく動画を観たもののチャンネル登録はしない人」に忘れ去られて、再生回数は激減する可能性が高いです。元の100再生前後に戻ってもおかしくありません。

また、YouTubeのAIは「ある程度のペースを維持して投稿し続けるチャンネルを優遇する」と見られていますから、投稿をサボると徐々に関連動画・おすすめ動画などに表示されにくくなっていきます。

ですから一時的にバズっても油断せず投稿ペースをキープしましょう。言うまでもありませんが、「バズった動画がないチャンネル」に比べれば圧倒的に優秀ですから自信を持って投稿を継続してください。

※ちなみに2022年の5~6月頃から「チャンネル登録者数100人以下」「再生回数100回以下」のような駆け出しチャンネルの動画が、関連動画・おすすめ動画に表示されやすくなったと見られています。

そのため以前に比べて「理由が分かりにくいバズり」が発生しやすくなったと言われています。

3.YouTubeライブ配信をむやみにアーカイブに残す

YouTubeチャンネルの収益化の条件の一つに「総再生時間4000時間以上」というものがあります。そしてこれには「ライブ配信」の再生時間も含まれますから、たびたび生放送をするのはかなり効果的な戦略と言えます(1回で1~2時間以上配信する場合は特に)。

ただ、このライブ動画をアーカイブに残す(通常動画としていつでも視聴できるようにする)かどうかは慎重に考える必要があります。

なぜなら、

・時間が長い

・基本的に無編集

・(雑談の場合は特に)見どころも少ない

となるとほとんどの人は一部分しか視聴しないからです。例えば1時間のアーカイブ動画があっても、平均視聴時間は5分くらいになるかもしれません。するとYouTubeのAIから嫌われて不利になる可能性があります。ですからもしライブ動画をアーカイブに残したいのであれば、

・編集して観やすくする

・見どころ以外はカットする

・期間限定にする(例:○月○日に削除します! などと告知する)

などの工夫をしましょう。

ただ、中には「ライブ動画を加工せずに全て残したい」というユーチューバーもいるかもしれません(観てほしい、というよりは記録しておきたいという感覚でしょうか)。そういった場合はニコニコ動画、Dailymotionなど、YouTube以外の動画サイトに投稿しておくことをおすすめします。

 

チャンネル登録者数1000人までは修行と思え!

登録者数100~1000人のユーチューバーがやりがちな3つの失敗いかがでしたでしょうか。最後に繰り返しにはなりますが、まとめです。

1.感覚だけでチャンネルを改善しようとする

2.一時的にバズったら投稿頻度を下げてしまう

3.YouTubeライブ配信をむやみにアーカイブに残す

上記3点のポイントに留意しながら更なる登録者数の増加に励んでみてください。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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