時代の流れと共に、メディアは常に移り変わっていきます。その一つがYouTubeというコンテンツということは皆様が日々生活の中で感じていることではないでしょうか。
しかし、発展するということは多くの人が見るということ。TV業界同様YouTubeもある程度の節度あるルールが作られていくことは時代の流れと流れと共に必ず起こってきます。
そんな中で、今回はそのような情報に備えYouTube上の著作権の管理とその対策について触れていきたいと思います。
*記事を書いた人:2年で登録者20万人の現役ユーチューバー
YouTubeは著作権に対して明確な基準があるわけではない?
著作権違反をする要素が全くないチャンネルもありますが、一般的にYouTubeチャンネルの5割程度は何らかの著作権違反をしていると言われています。もちろん著作物を勝手に使ったりテレビの映像を流したりするなど、露骨な違反をしているチャンネルはほとんどないでしょう。
例えば、以下のような細かな行為でも著作権違反とみなされる可能性があります。
・撮影時にロゴの入った服を着る
・自分で購入した漫画の表紙を何度も見せる
・何らかのキャラグッズを使う
このレベルでも違反となるケースがあるため「5割」という数値になっているのでしょう。また、そもそも「これが著作権違反である」という明確な基準はありません。法的なルールはあるものの、「現実としてどの程度だと違反とみなされるか」は曖昧であるということです。
そして「著作権違反を絶対にしないようにする」よりも「ある程度はする(しても仕方がない)」のが、チャンネルの自由度が上がるのは事実です。では、「ある程度する(しても仕方がない)」と決めた場合、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。
YouTubeでの著作権ルールと3つの注意点
1.悪意のある著作権違反はしない
結局のところこれに尽きます。あえてリスクを負って「軽度の著作権違反をする(しても仕方がない)」という選択をする場合、「視聴者がどう感じるか」が大切だからです。
・最近読んで気に入った漫画の紹介をしつつ表紙を何回も見せる
・UFOキャッチャーでゲットしたキャラグッズを楽しく見せる
・自分を褒めてくれているツイートを紹介する(ツイート投稿者の名前は伏せる)
例えば上記は権利違反とみなされるかもしれません。ですが視聴者とって不快になる行為ではありませんから、基本的に通報などはされないでしょうし、チャンネルのイメージが悪くなることはないでしょう。
2.権利者に迷惑をかけない
権利者に迷惑をかけるわけにはいきません。例えば他のYouTubeチャンネルを紹介するとして、そのチャンネルのバナーの画像を、自分の動画内に出したとします。
これも「悪意のある権利違反(本当に違反とみなされるかは分かりません)」ではないのでしょう。しかし、あなたの紹介したチャンネルは、もしかしたら「誰にも騒がれずにひっそりと活動したい」のかもしれません。そう考えるともはや「権利違反かどうか」だけの問題ではなくなりますね。
この例の場合は、引用などをきちんと行って対策を万全にするとしても、事前に「紹介したいチャンネル」に対して、「紹介しても良いでしょうか?」などと問い合わせることをおすすめします。そうでないと失礼ですし、視聴者に「あまり気遣いができない人なのだろうか」と思われて、あなたのイメージダウンに繋がるかもしれません。
3.YouTube運営からの削除報告が来たらすぐに対応する
「権利者」の立場の人が、「自分の権利を侵害する動画」を発見した場合、YouTubeの運営に対して削除依頼を送ることができます。するとYouTubeの運営が審査を行い「権利違反である」とみなされれば、ユーチューバー側に「削除報告メール」が届きます。
ちなみに、これは「削除を命令するメール」ではなく、「もう削除しましたという報告のメール」ですから、基本的にメールが送られてきた時点で再生できなくなっているはずです。このときユーチューバー側の対応としては以下のいずれかが考えられます。
・再審査要求を出す(異議申し立て)
「権利違反はしていない」という確信がある場合は異議申し立てをしましょう。
・権利者に「削除要請の撤回」を求める
こちらも権利違反をしていないのであればやってみても良いかもしれません。ただ、再審査要求を出す方が基本的には楽です。また、当然ですが「確かに違反をしているかもしれませんが悪意はありません」と主張するのは厳禁です。権利者からすれば知ったことではありません。
・削除を受け入れ、他の動画のチェックをする
権利違反をしている場合は、素直に受け入れるしかありません。自分の他の動画もチェックして問題のある動画は潔く削除したり、引用表記をきちんと入れて再投稿したりしましょう。
*こちらも人気:1再生いくら?人気ユーチューバーが本音で解説