YouTubeで1本目の動画を投稿するポイント4選と自己紹介方法|構成テンプレート付き
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2022.10.06

YouTubeで1本目の動画を投稿するポイント4選と自己紹介方法|構成テンプレート付き

YouTubeのチャンネルを運用している中で多くの方々からいただく質問の1つとして、チャンネル開設後の動画をどのように投稿していけばいいか、という質問をいただきます。この質問1つにお答えをしていくにしてもたくさんの観点があり、1つのテーマでお伝えしきることができません。

そのため、今後何度かのパートに分けてお伝えできればと考えています。そのため今回は、最初の投稿動画の重要性やポイントについて、お伝えしていきたいと思います。

*記事を書いた人:2年で登録者20万人の現役ユーチューバー

 

YouTubeチャンネルの初投稿動画が重要である理由3つ

理由1.YouTubeのアルゴリズムに優遇されやすい

YouTube側が公式に言っているわけではありませんが、YouTubeチャンネルの初回投稿動画はアルゴリズム的に優遇されやすいと見られています。つまり、おすすめ表示や関連動画表示がされやすいということです。そのため、2本目以降の動画よりも気合いを入れて作るべきです。

理由2.アルゴリズムとは関係なく再生されやすい

また、アルゴリズムとは関係なく初回投稿動画は再生されやすいです。やはり「最初」「最新」「再生回数が最も多い動画」などは、それこそが特長となりますから、視聴者の興味を引きやすいのです。

理由3.ある程度動画投稿を続けると初回投稿動画が伸びやすくなる

もちろん「質の高い動画を作る」という前提がありますが、ある程度(目安として30本ほど)動画投稿を続けていくと、初回投稿動画がさらに伸びやすくなります。

視聴者側の心理は「このチャンネルすごく面白い!→最初の動画から観てみよう」と動きます。そして「最初の動画」も面白いと2本目以降も全部観てくれるかもしれません。逆に初回投稿動画がイマイチだと、「他の動画が観なくてもいいかな……」と思われてしまってもおかしくありません。

*こちらも人気:1再生いくら?人気ユーチューバーが本音で解説

 

YouTubeチャンネルに1本目の動画を投稿する4つのポイント

それでは初回動画を投稿するときのポイントを紹介していきます。実は「動画投稿の前段階」から勝負は始まっています。

1.早めにSNSのアカウントを作って宣伝を始める

無名ユーチューバーから世界的なユーチューバーまで、ほとんどの人がSNSアカウントを持っています。あなたももちろんアカウントを作ってください。ただし、初回投稿をしてから慌ててアカウントを作成するようでは遅いです。

具体的には「YouTubeチャンネルを作る(まだ投稿はしない)→SNSアカウントでの宣伝を始める→1~2週間後に初回投稿」と進めていくことをおすすめします。数人くらいであれば動画投稿前にチャンネル登録をしてくれるかもしれません(この時点ではゼロでも構いませんが)。

宣伝方法としては、

・「自分のチャンネルと傾向が似ているチャンネル」のファンをフォローする

・フォローしたら宣伝のダイレクトメッセージを送る

・1日数回つぶやく(チャンネルと関係のあるツイートのみ。時事ネタを交えてつぶやくと注目されやすい)

などがあります。ただし、ダイレクトメッセージの「宣伝色」が強すぎると逆効果になるので、例えば「はじめまして○○チャンネルと申します!○○系の動画を投稿するチャンネルです!○月○日の○時に初回投稿予定です!もしご興味があれば、ご覧ください!」くらいのサラッとしたものにしましょう。

また宣伝の期間をあまり長くすると、早い段階で興味を持ってくれた人に忘れられていく可能性があるので、1~2週間くらいにしておきましょう。

2.初回投稿動画のクオリティを極限まで高める

冒頭でお伝えした通り、初回投稿動画は2本目以降の動画に比べて重要性が非常に高いです。

ですから時間をかけてしっかり作り込みましょう。目安として「120パーセントの力をこめて作った動画ですか?」と聞かれて、「はい!」と即答できないのであれば、まだクオリティを上げていくべきです。

また、そもそも

1本目の動画:いつ投稿してもいい

2本目以降の動画:ある程度のペースで投稿するべき(できれば曜日・時間を決めたい)

という差があるため初回動画の投稿を急ぐ理由がありません。(2本目以降の動画については60~70%程度の力で作り、投稿していくことも必要になっていきます。コンスタントに投稿し続けることが大事です)

3.初回を「自己紹介動画」にするのは絶対にNG!

そしてYouTube投稿初心者にありがちですが、初回を「自己紹介動画」にするのは絶対にNGです。

理由は単純で「誰もあなたには興味がないから」です。視聴者が関心を持っているのは、あくまで「動画」に対してでしかありません。

「でも自己紹介動画を出しているチャンネルも多いけれど?」と感じるかもしれませんが、そういったチャンネルの大半は、芸能人など「他の分野ですでに有名になっている人」のものであるはずです。(多くの人は「YouTubeチャンネル=人気のあるチャンネル」という連想をするでしょうから、自己紹介動画が必要に思えるのも無理からぬ話ではあります……)

また、自己紹介といっても実際には、「○○チャンネルです。○○系の動画を投稿します毎週○曜日と○曜日に投稿します」くらいしか言うことはないはずです。そのため、わざわざ動画を作る意味はありません(チャンネル概要やバナーなどに記載しておけば十分です)。

4.「チャンネルのテーマに沿った初心者向けの動画」が最適

そして初回投稿動画の内容は、「チャンネルのテーマに合った初心者向けのもの」にするのがおすすめです。YouTubeに限りませんが、どんなジャンルでも基本的に初心者向け内容に対するニーズが大きいです。例えば筋トレ系のYouTubeチャンネルにする場合、「ダイヤモンドプッシュアップで大胸筋を鍛える方法」よりも「初心者にありがちな腕立て伏せの間違い5選!」などのほうが伸びます

また、最初からマニアックな内容にしてしまうと、ビギナーの人が寄り付かなくなります。そのため「中~上級者向けの動画をメインにしたい」のであっても、初回動画だけでは初心者向けにすることをおすすめします。

 

自己紹介動画を作るコツ2選

自己紹介動画を作ってはいけないということではありません。ある程度ファンが増えてきたタイミングであれば投稿するのもいいでしょう。目安としては「収益化が完了した時期(チャンネル登録者数1000人+動画の総再生時間4000時間)」です。ただ、細かいことですが、自己紹介動画とは別に普段の動画投稿もするのがおすすめです(ファンを離さないため)。

つまりこういうことです。毎日投稿をしている→自己紹介動画を出す日は通常の動画も出す、毎週火曜日・金曜日に投稿している→火曜日・金曜日以外に自己紹介動画を出すでは、自己紹介動画の内容に関する注意点を挙げていきます。

自己紹介のコツ1.1分以内にする

たとえファンの人であっても自己紹介動画が長すぎると再生したくなりません。ですから1分、できれば30秒以内にしましょう。「これくらいの時間なら観てもいいか……」という気持ちにさせます。

また、そもそも普通に自己紹介動画を作れば1分でも長いと感じるはずです(それ以上かかるのは冗長すぎます。内容を見直しましょう)。

自己紹介のコツ2.あくまで「チャンネル」の紹介をする|「投稿者の紹介」は不要

「投稿者自身に強烈なキャラクター性がある」という場合を除き、投稿者自体の紹介は(ごく基本的な情報を除き)不要です。特にハウツー系のチャンネルなどは、むしろ「投稿者」は表に出ないほうがいいかもしれません。

 

YouTubeチャンネル紹介動画の構成テンプレート

それでは自己紹介動画の構成のテンプレートを挙げていきます。もちろんあくまで一例ですから、必要に応じて調整してくださればと思います。※また、自己紹介動画に限りませんが基本的にフルテロップにしましょう。

構成1.つかみ

インパクトのあるつかみで視聴者の関心を引きます。

・オープニングムービーを入れる

・いきなり話し始める

・変な登場をする

などやり方は色々あります。反対に「穏やかな映像+曲でしっとり始める」などのやり方は、自己紹介動画には向きません。

構成2.チャンネル紹介

・チャンネル名

・投稿者の名前(何らかの肩書きがあればそれも含めて)

サッとこれらを紹介します。例えば、「最近○○にハマっている投稿者の□□です」などの無駄な情報は一切入れないようにしましょう。「○○チャンネルの○○です。(□□の資格を持っています)」だけでOKです。

構成3.チャンネルの価値の紹介(このチャンネルによって視聴者が何を得られるのかを示す)

例えば、

・このチャンネルの動画を観ると正しい筋トレのやり方が身につきます

・思わず誰かに話したくなる動物系の雑学がどんどん増えていきます

など「あなたはこのチャンネルの動画によって、○○というメリットを得ます」と明確に示します。もちろん「楽しい動画を提供します」などの曖昧なものはNGですので、できる限り「このチャンネル特有のメリット」をアピールしましょう。

構成4.チャンネル登録をするメリット

次は「チャンネル登録をするメリット」を紹介します。(動画を観るメリットではないので注意!)主に、

・最新の動画を見逃さない、すぐに視聴できる

・コミュニティの投稿も見逃さない

・チャンネル登録者だけが参加できる企画もある

などがあるでしょう。「チャンネル登録者をするとこんなに良いことがあるんだな」とイメージさせることで、具体的なアクションを起こさせやすくなります。

構成5.チャンネル登録をお願いします!

これを言うと言わないとでは大違いです。また、「どうすればチャンネル登録できるのか」を具体的に示すのも重要ですから、「ぜひ動画の右下にある、赤いチャンネル登録ボタンをクリックして、チャンネル登録をお願いします!」などと伝えるのがおすすめです。そして「カーソルがそのように動いているイメージ映像」も出しましょう。

構成6.しめの言葉

・投稿日時(毎週○曜日と○曜日の午後○時に投稿していますなど)を言う

・Twitter、Instagramのフォローもお願いします!

・気軽にコメントしてください!

・リクエストお待ちしております(リクエストを受けないスタイルなのであれば言わない)

など「しめの言葉」を入れましょう。こうすることで、動画を観終わってからも興味を持ち続けてもらうことができます。(ですから普段の動画にも、しめの言葉をつけるべきです)


執筆者・監修者
上岡正明
テレビコメンテーター・経済記者
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事