結論から言いますが、youtube(ユーチューブ)動画のテロップ(字幕)は「これといったデメリットもないので、可能な限り全部つけるべき(フルテロップにするべき)」です。
今回は、youtube動画のテロップに期待できる主な効果をお伝えしていきたいと思います。
*記事を書いた人:わずか2年で登録者20万人の現役ユーチューバー
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YouTube動画のテロップの5つの効果
1.アプローチできるユーザー層が広がる
youtubeでは音を聴き取りにくい高齢者や、耳が不自由な人でも動画を楽しめるようになります。また、複数言語のテロップを入れれば外国の方でも視聴できるようになりますよね。
2.音を出せない環境でも楽しめる
例えば通勤の電車内など、youtubeの音を出せない環境でも動画を再生してもらうことができます。スマートフォンに接続できるイヤホンは別売りである場合が多いため、スマホ用のイヤホンを持っていない人は意外と多いです。
3.情報を伝えやすくなる|情報を受け取るためのストレスが減る
そもそも滑舌が悪い場合などは、テロップがないと情報が伝わりにくいことでしょう。さらには、「補足説明」をテロップで行うことで、情報量を増やしたり、より分かりやすくしたりすることもできます。また、特に長時間動画については「聴き取りやすさ」に問題がなくても、「情報を受け取るための労力により発生するストレス」がだんだん蓄積していくかもしれません。
もちろん私たちは2~3時間の映画でも平気で観ますが、それは音質が良いからこそストレスが溜まらないのかもしれません。youtubeの動画では、そのレベルの音質が実現できないケースもあります(環境によりますが)。
4.重要な情報を目立たせることもできる
フルテロップにするとしても、「大事な情報だけ文字の色やサイズを変える」などと工夫することで、重要な情報を目立たせることもできます。動画のジャンルや内容にもよりますが、視聴後に「結局なにが重要な情報だったのか」と思われないようなテロップにしましょう。
5.SEO効果が期待できる(ユーチューブスタジオ使用時のみ)
「ユーチューブスタジオ」というユーチューブの公式ツールを使ってテロップを入れると、SEO効果が期待できます。
検索エンジンのAIが動画の内容を理解しやすくなるからです。ただ、ユーチューブスタジオの字幕機能はそこまで使いやすいものではありませんし、テロップの品質も低くなりがちです。そのため、「これまでテロップなしの動画を投稿し続けて、すでに人気になっているチャンネル」がSEO効果目的でユーチューブスタジオを利用するのであればいいですが、まだ人気のないチャンネルにはおすすめしません。なぜなら、まだSEOよりも「動画自体の質」に重点を置くべき段階だからです。
youtube動画にテロップを入れるために便利なツール3選
それではテロップ挿入に役立つツールを3つ挙げていきます。(どのツールも現在無料ですが、いずれ有料になる可能性もあります)
1.Vrew
・AIが文字起こしをしてくれる
・無音区間を削除してくれる
・手動修正も可能
AIが自動的に文字起こしをしてくれますから、テロップ作成の手間を大幅に削減することができます。もちろんAIですから完璧に文字起こしをしてくれるわけではありませんが、手動修正をすれば問題はないはずです。
2.VideoProc
・テロップ追加だけでなく、エフェクト追加、再生速度変更なども可能
・簡単操作なので初心者向け
・テロップの文字サイズやカラーを変えやすい
・無料
テロップ追加以外にも色々な機能がありますから、「編集にこだわった動画」を作りたい人におすすめです。
3.VITA
・スマホ用
・テロップ追加以外にも、カット編集、トランジションなど
・無料
動画編集は本来パソコンで行うべきですが、どうしてもスマホしか用意できないのであればこちらのツールを使うことをおすすめします。
youtube動画テロップ作りの8ケ条
1.埋もれる色では意味がない!
例えば「白背景なのに、テロップも白」などではテロップをつける意味がありません。テロップをつけ終えたら一度動画を全て観なおして、必要に応じて色を修正しましょう。
2.文字サイズは大きめに
スマホでyoutube動画を観る人も多いですから、文字サイズは大きめのほうがいいです。
3.フォントに凝らないように!
メジャーでシンプルなフォントが一番です。凝ったフォントにしたり、フォントを装飾したりすると読みにくくなるかもしれません。
4.エッジを入れる
エッジ:文字の影や、文字の周りを囲う線エッジがないとテロップがぼんやりして読みにくくなるかもしれません。
5.チャンネルの雰囲気に合ったテロップにする
極端に言えば「硬いビジネス系チャンネルなのに、ファンシーなテロップ」では違和感が出ますよね。チャンネルや動画の雰囲気に合ったテロップにしましょう。
6.一つのテロップは2行まで
一つのテロップが3行以上あると読みにくくてイライラします。また、「4文字につき1秒」を目安にテロップを表示させると、「読む前に消えてしまう」ということがほぼなくなります。
7.効果音にもテロップをつける
ケースバイケースですが効果音にもテロップをつけるほうが、動画内容が分かりやすくなることもあります。
8.テロップの誤字脱字に注意!
もちろん少しくらい誤字脱字があるのは仕方がないです。しかし、多すぎれば視聴者にとってストレスになります。また、テロップを修正する場合、基本的に「動画を消す→修正する→投稿し直す」ということになりますから、再生回数がリセットされてしまいます。