YouTube(ユーチューブ)の動画投稿を始めてから「ジャンル変更」をするのは基本的に悪手です。
そこまでついてきたファンを手放すことになりますし、「やっぱりジャンルを変えずに続ければよかった」と気づいてから続く精神的ショックは計り知れません。
ですからジャンル選びは、ある意味動画投稿よりも慎重に行う必要があります。そこでここでは、YouTubeジャンル選択の手順を紹介していきます。
*記事を書いた人:わずか2年で登録者20万人の現役ユーチューバー
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YouTubeの動画ジャンルの選び方4つの手順
手順1:YouTubeの視聴者にニーズがあるテーマを探すアンテナを張る
日頃から「参入できそうなジャンル」を探すクセをつけておきましょう。職場の雑談、電車の中にいる人の持ち物、ネット広告、テレビ番組……などなど、ヒントはたくさんあります。「何も意識せずにいると見逃しそうなこと」にも逐一目を光らせるつもりでいましょう。
例えば、「最近ツイッター内のプロモーション広告で、定額制の宅配の食事の宣伝をよく見かけるようになった」のであれば、そのことをメモしておきます(メモをしないと忘れます!)。そこから、「宅配○○で何かウケそうなネタはないかな……」などと、どんどんアイデアを広げていくことができます。
「手順」とは言いましたがこうした方法でのネタ探しは、どれほどの人気ユーチューバーになったとしても継続していきましょう。そうでないと「流れ」に置いていかれることになります。こういった地道な努力は欠かせません。
手順2:実際に需要と供給のバランスを確認する(データの準備編)
良さそうなジャンルがあっても、すぐにそのジャンルに確定させてはいけません。「需要と供給のバランス」を実際にYouTube上で確認しましょう。
例えば「筋トレ」のジャンルとしての需要と供給を調べるとします。
まず、YouTubeにて「筋トレ」で検索をかけます。そして、「最近のニーズ」を把握するべきですから、フィルタ機能から「今月」を選択。さらに動画表示順を「関連度順」から「再生回数順」に切り換えます。これで、「筋トレ関連の最近の人気動画」が上から表示されることになります。
手順3:実際に需要と供給のバランスを確認する(データの確認編)
ここからがポイントです。
人気上位の動画を確認する必要はありません。なぜなら芸能人ユーチューバーや、すでに人気のあるユーチューバーがトップにいるのが当たり前だからです。これからYouTubeを始める人が見るべきなのは、ズバリ以下を全て満たすチャンネルです。
●チャンネル登録者数:1万人
●ジャンル:1つのジャンルだけ扱っている
●チャンネル運営歴:6か月以上
●動画投稿数:10本以上
チャンネルを絞ることができましたら、「運営歴・動画投稿数の割に登録者数・再生数が伸びているチャンネル」をさらにピックアップします。
このとき、目安として「一番伸びの良いチャンネルでも月5万円稼いでいなさそう」という場合は、そもそも筋トレというジャンル自体がもう厳しいと判断すべきですね。よほど筋トレというものに思い入れがある場合を除き、「工夫して筋トレ動画を出す」のではなく、他のジャンルを探すようにしましょう。
手順4:「ノックスインフルエンサー」でもチェックしてみる
「ノックスインフルエンサー」というツールを用いると、現在急上昇中のチャンネルをトップ100まで簡単に調べることができます。
使い方としては、「ランキング」→「登録者増加率ランキング」の順に選択。→芸能人やテレビ番組の公式チャンネル、外部(ティックトックなど)の有名動画投稿者などのチャンネルを省く→上位のチャンネルを参考にしてジャンルを決めるということになります。
他にも色々な分析をスムーズ&分かりやすい操作性で行うことができますから、ぜひ活用しましょう。
稼げるYouTubeチャンネルのジャンル選びをする際の2つの注意点
1.各種リサーチは必ず「シークレットウィンドウ」で行う
YouTubeにログインした状態で先ほど紹介した分析を行うと、あなたの普段の動画視聴傾向に合わせて、動画やチャンネルが表示されてしまいます。ですから、必ず「シークレットウィンドウ」を利用してリサーチしましょう。
シークレットウィンドウであれば「ユーチューブをログアウトしている」のと同じ状態で分析することが可能です。
※YouTubeに限らず、各種リサーチには基本的にシークレットウィンドウを使いましょう
※「シークレットウィンドウ」というのはグーグルクロームにおける名称であり、ファイアフォックスなら「プライベートブラウジング」、サファリなら「プライベートウィンドウ」です。
2.ノックスインフルエンサーだけでは不十分です
先述のノックスインフルエンサーの解説を見て「これだけでいいのでは?」と感じた方もいるかもしれません。
ですが、実際にはノックスインフルエンサーだけでは不十分と言わざるを得ません。なぜなら誰でも使用できるツールであり、「伸びそうなジャンル」に人が殺到として、早い段階で飽和状態になってしまう可能性があるからです。そのため、基本的には先ほど紹介した地道なジャンル選定方法と組み合わせて利用することをおすすめします。
ただ、これもノックスインフルエンサーが「無料でかなりのサービスを受けられるから」です。ですから、「有料で、精度の高いツール」があるのであれば、それだけでジャンル選びをしてもいいかもしれません。
いずれにせよジャンル選びに限らず、誰でもできること・誰でも思いつく方法ばかりに頼っていると、「すぐに飽和状態になる」などの問題が起きやすくなるということを常に意識しましょう。