YouTubeに参入して稼ぐため知っておくべき運営コストと必須スキル5選
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2022.07.26

YouTubeに参入して稼ぐため知っておくべき運営コストと必須スキル5選

YouTube(ユーチューブ)の投稿動画を0円で作ることは基本的にできません。

それに金銭以外にも考慮しておくべき「コスト」はあります。今回はYouTube運営を継続していくにあたってかかる主な必要経費やコストを5つ紹介していきます。

*記事を書いた人:わずか2年で登録者20万人の現役ユーチューバー

*こちらも人気:1再生いくら?人気ユーチューバーが本音で解説

 

YouTube運営を継続するのにかかるコスト5選

必要なコスト.時間

例えば、毎動画10万再生をキープしていて、1動画につき2万円の広告収入を得ているとします。一見全く問題なさそうなチャンネルですが、これが「でも1つの動画を完成させるまでに30時間かかっている」となると、効率よく稼いでいるとは言いにくいですよね。

もちろん駆け出しユーチューバーのうちは、時間効率が低くなるケースが少なくありません。ですが、人気が出てからもこのレベルの時間効率なのであれば、やり方を見直す必要があると言えますよね。

逆に「広告収入は1動画5千円でも、10分で動画が完成する」というのであれば、かなり割の良い副業に分類されるでしょう。もちろんそういったジャンルのチャンネルを作るのは難しいですが、アイデアがある場合は挑戦してみてもいいかもしれません。

必要なコスト.精神力

ユーチューバーに限らず全ての仕事に言えることですが、続けていくとなるとどうしても精神的なストレスがかかりますよね。特に「顔出しユーチューバー」になったときのストレスは尋常ではありません。

何も落ち度がなくても悪口を言われるかもしれません。容姿や声などに対する罵詈雑言を平気で浴びせてくる人もいます。最悪の場合、住所を特定されることさえあります。

ちなみに顔出しユーチューバーそのものが飽和傾向にありますし、リスクも高いので基本的に顔は出さないことをおすすめします。ですが、顔を出さないとしてもストレスはかかります。コメント欄でとんでもない悪口を言われるかもしれませんし、根も葉もない「パクリ疑惑」が生じることもあります。大物ユーチューバーに難癖をつけられて炎上させられる可能性もゼロではありません。

ここまでお読みになって「いや、そんなことはよほど運が悪くないと起きないのでは……」と感じるかもしれませんが、そもそも「どんなトラブルが起きるか分からない」と考えながら過ごすことがストレスになる可能性もあります。それに「頑張っても収益化できなかったら……」「明日から観てもらえなくなったらどうしよう」などの心配も常に抱えることになります。

いずれにせよ、

・自分のストレス耐性がどれくらいあるか客観的に分析する

・それに応じたチャンネル運営をする

・日々ストレスケアをする

などの施策が必要です。毎日稼いでいても心を壊してしまってはどうにもなりません。気楽に稼げるのであればそれに越したことはありません。

必要なコスト.アイデア

ジャンルによっては、毎回動画のネタを考えるのが大変になってくる可能性もあります。「元々ノウハウをある程度持っているジャンルを選んだ」という場合も、最初のうちはどんどんネタが出てくるかもしれませんが、そのうち息詰まるかもしれません。

ですが、「ネタ出し」をしやすいジャンルを選ぶことをおすすめします。例えば、「商品紹介」であればネタがなくなることはほぼないでしょう。

必要なコスト.リサーチコスト

特に専門的なネタを扱うチャンネルの場合、毎回のリサーチにかかる時間・労力も考慮しておく必要があります。

もちろんあまり「濃いネタ」を出さなければ苦労はしませんが、やはり再生数は取りにくいですし、チャンネル登録者数も伸びません。もっと深くネタを扱っているライバルがいれば、そちらに客を取られてしまいます。

 

必要なコスト.商品のコスト(主に商品紹介動画でかかるコスト)

先ほど「商品紹介なら基本的にネタ切れはない」というお話をしました。このことは間違いなくメリットと言えますが、特有のデメリットもあります。商品紹介系のチャンネルでは、「商品を仕入れるお金」がかかることになります。

食品などの安い物を扱うのであれば、比較的簡単に仕入れコストを上回る収益を出せますが、パソコンなどの高額商品ばかり紹介しているユーチューバーは、最悪の場合「仕入れコスト>収益」になってしまいます

ちなみに人気ユーチューバーになると企業のほうから紹介を依頼されることもあります(企業案件)。ただ、いつ依頼が入るのかは原則として分かりませんから、基本的にアテにしないほうがいいでしょう。

 

稼げるユーチューバーを目指すならコストパフォーマンスの高いチャンネルを作ろう

その他、高価な撮影・編集機材を使う場合はそのコストを回収しなければなりません。ただ、近年では「スマホ撮影&スマホ編集」で人気になっているチャンネルもありますから、高額な機材にこだわる必要はありません

ただし、「じゃあ機材にはお金をかけなくていいや」と考えて動画投稿をして、結局人気が出ないようでは本末転倒です。まとめると、目指すべきなのは「コストパフォーマンスの高いチャンネル」と言えます。

いわゆる「費用(お金に限らないコストのこと)対効果」をできるだけ高いものにしていくという事ですね。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
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③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事