YouTube(ユーチューブ)の投稿動画を0円で作ることは基本的にできません。
それに金銭以外にも考慮しておくべき「コスト」はあります。今回はYouTube運営を継続していくにあたってかかる主な必要経費やコストを5つ紹介していきます。
*記事を書いた人:わずか2年で登録者20万人の現役ユーチューバー
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YouTube運営を継続するのにかかるコスト5選
必要なコスト.時間
例えば、毎動画10万再生をキープしていて、1動画につき2万円の広告収入を得ているとします。一見全く問題なさそうなチャンネルですが、これが「でも1つの動画を完成させるまでに30時間かかっている」となると、効率よく稼いでいるとは言いにくいですよね。
もちろん駆け出しユーチューバーのうちは、時間効率が低くなるケースが少なくありません。ですが、人気が出てからもこのレベルの時間効率なのであれば、やり方を見直す必要があると言えますよね。
逆に「広告収入は1動画5千円でも、10分で動画が完成する」というのであれば、かなり割の良い副業に分類されるでしょう。もちろんそういったジャンルのチャンネルを作るのは難しいですが、アイデアがある場合は挑戦してみてもいいかもしれません。
必要なコスト.精神力
ユーチューバーに限らず全ての仕事に言えることですが、続けていくとなるとどうしても精神的なストレスがかかりますよね。特に「顔出しユーチューバー」になったときのストレスは尋常ではありません。
何も落ち度がなくても悪口を言われるかもしれません。容姿や声などに対する罵詈雑言を平気で浴びせてくる人もいます。最悪の場合、住所を特定されることさえあります。
ちなみに顔出しユーチューバーそのものが飽和傾向にありますし、リスクも高いので基本的に顔は出さないことをおすすめします。ですが、顔を出さないとしてもストレスはかかります。コメント欄でとんでもない悪口を言われるかもしれませんし、根も葉もない「パクリ疑惑」が生じることもあります。大物ユーチューバーに難癖をつけられて炎上させられる可能性もゼロではありません。
ここまでお読みになって「いや、そんなことはよほど運が悪くないと起きないのでは……」と感じるかもしれませんが、そもそも「どんなトラブルが起きるか分からない」と考えながら過ごすことがストレスになる可能性もあります。それに「頑張っても収益化できなかったら……」「明日から観てもらえなくなったらどうしよう」などの心配も常に抱えることになります。
いずれにせよ、
・自分のストレス耐性がどれくらいあるか客観的に分析する
・それに応じたチャンネル運営をする
・日々ストレスケアをする
などの施策が必要です。毎日稼いでいても心を壊してしまってはどうにもなりません。気楽に稼げるのであればそれに越したことはありません。
必要なコスト.アイデア
ジャンルによっては、毎回動画のネタを考えるのが大変になってくる可能性もあります。「元々ノウハウをある程度持っているジャンルを選んだ」という場合も、最初のうちはどんどんネタが出てくるかもしれませんが、そのうち息詰まるかもしれません。
ですが、「ネタ出し」をしやすいジャンルを選ぶことをおすすめします。例えば、「商品紹介」であればネタがなくなることはほぼないでしょう。
必要なコスト.リサーチコスト
特に専門的なネタを扱うチャンネルの場合、毎回のリサーチにかかる時間・労力も考慮しておく必要があります。
もちろんあまり「濃いネタ」を出さなければ苦労はしませんが、やはり再生数は取りにくいですし、チャンネル登録者数も伸びません。もっと深くネタを扱っているライバルがいれば、そちらに客を取られてしまいます。
必要なコスト.商品のコスト(主に商品紹介動画でかかるコスト)
先ほど「商品紹介なら基本的にネタ切れはない」というお話をしました。このことは間違いなくメリットと言えますが、特有のデメリットもあります。商品紹介系のチャンネルでは、「商品を仕入れるお金」がかかることになります。
食品などの安い物を扱うのであれば、比較的簡単に仕入れコストを上回る収益を出せますが、パソコンなどの高額商品ばかり紹介しているユーチューバーは、最悪の場合「仕入れコスト>収益」になってしまいます。
ちなみに人気ユーチューバーになると企業のほうから紹介を依頼されることもあります(企業案件)。ただ、いつ依頼が入るのかは原則として分かりませんから、基本的にアテにしないほうがいいでしょう。
稼げるユーチューバーを目指すならコストパフォーマンスの高いチャンネルを作ろう
その他、高価な撮影・編集機材を使う場合はそのコストを回収しなければなりません。ただ、近年では「スマホ撮影&スマホ編集」で人気になっているチャンネルもありますから、高額な機材にこだわる必要はありません。
ただし、「じゃあ機材にはお金をかけなくていいや」と考えて動画投稿をして、結局人気が出ないようでは本末転倒です。まとめると、目指すべきなのは「コストパフォーマンスの高いチャンネル」と言えます。
いわゆる「費用(お金に限らないコストのこと)対効果」をできるだけ高いものにしていくという事ですね。