YouTube投稿動画のジャンルは狭いほうがいい!ターゲットの絞り方とその理由を解説
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2022.08.07

YouTube投稿動画のジャンルは狭いほうがいい!ターゲットの絞り方とその理由を解説

本記事のタイトルをご覧になって、例えば「大丈夫。美容ジャンルの動画しか出さないから」などと考えた方もいるかもしれませんね。ですが、「美容」というのはまだまだジャンルとして広すぎます。

*記事を書いた人:わずか2年で登録者20万人の現役ユーチューバー

*こちらも人気:1再生いくら?人気ユーチューバーが本音で解説

 

YouTubeジャンルは絞るべき本当の理由

「美容」というジャンルで言えば一例として、

●30代女性が落ち着いたメイクをするためのアイテム紹介

●10~20代女性のためのヘアスタイル

●40代女性が無理なく若々しく見せるための化粧の仕方

くらいまでは絞りたいところです。そう聞くと「美容に興味がある人を大量に取りこぼすのでは?」と感じるかもしれません。しかし、ちゃんとターゲティングしたほうが結果的にはチャンネルが伸びやすくなります

 

架空のYouTubeチャンネルで検証

・チャンネルA:美容に関する様々な動画を出しているチャンネル

・チャンネルB:30代女性に向けたメイク方法だけを紹介しているチャンネル

チャンネルAとチャンネルBがどのように伸びていくか比較してみますね。

チャンネルA:「美容」というざっくりした括りですから、メイク、ダイエット、サプリメント、ヘアスタイル……など多種多様な動画を出しています。ですが、メイクについて知りたい人はメイクに特化したチャンネル、サプリメントについて学びたい人はサプリメントに特化したチャンネル……というふうに視聴者を取られてしまいます。そのため意外なほどにチャンネルが伸びません。このやり方で伸ばすとしたら、「動画出演者本人」に強烈なキャラクター性が求められますが、もちろん簡単な話ではありません。

チャンネルB:「30代女性に向けたメイク方法」を扱っているチャンネルですから、「30代女性でメイクについて知りたい人」がファンとしてつきやすいです。そのため地道に運営していると、「あ、意外と伸びる……」となる可能性が高いです。しかも動画出演者本人にキャラクター性は求められませんし、やり方次第では顔出し・声出しもいりません。

 

YouTubeのアルゴリズム的にもジャンルは絞るべき

YouTubeの親会社であるグーグルはガイドラインにおいて「EAT」という考え方を掲げています。

●Expertise(専門性)

●Authoritativeness(権威性)

●Trustworthiness(信頼性)

の頭文字をとったものですね。あくまでグーグルの考え方ですが、YouTubeアルゴリズムにも反映されていると思われます。

ユーチューバー的に重要なのは特に「専門性」です。簡単に言えば、やはり「ジャンルを絞って専門性を高めたほうが、ユーチューブアルゴリズムに高く評価されやすくなる」ということですね。具体的にはジャンルが広すぎると「インプレッションがクリックされる割合」が低くなりやすいです。

【備考】

インプレッションとは?:「視聴者の画面」に動画のサムネイルが表示されることジャンルを狭くしておかないと、「この動画は観たいけれど、あの動画は観たくない」ということが発生しやすくなりますから、インプレッションがクリックされる割合は下がりますよね。これをユーチューブアルゴリズム側の視点で見ると、「サムネイルが出ても、あまり再生されない動画である。つまり価値の低い動画なのだ」という事になりますから評価が落ちても仕方がありませんよね。

あまりピンとこない方もいるかもしれませんが、逆の「サムネイルに表示されたときに再生されやすい!他の視聴者にもどんどんおすすめしないと!」という流れであれば分かりやすいのではないでしょうか。

 

YouTubeのジャンルは後から広げましょう

もちろん「永遠に特定のジャンルを扱い続けましょう」というわけではありません。チャンネルの人気が出てきたらジャンルを広げてみても構いません。

ジャンルの戦略的な広げ方

例えば、「30代女性に向けたメイク方法」を扱うチャンネルだったのだとしたら、「40代~」「50代~」向けのメイク方法の動画を増やしてもいいかもしれません。また、「30代」を軸にして、「30代女性に向けたスキンケア方法」などと広げていくという選択肢もあります。あなた自身が日々リサーチして広げ方を考えることももちろん必要ですが、コメント欄にも注目しましょう。

一例として、「メイクのやり方は分かるんですけど、顔が大きくて……」のようなコメントを複数見かけるのであれば、「メイク方法+小顔ケア」のチャンネルにしてみるのもいいかもしれません。逆に「30代女性に向けたメイク方法」だったものが、「ゲーム実況」などにも手を出してもほぼ間違いなく失敗します。

ちなみに通販サイトの「Amazon」も最初は本を届けることに特化したサイトだったそうです。現在でも「商品を届ける」という軸はブレていませんよね。

チャンネル登録者を増やすためにあえて釣り堀を広げる

「ジャンル広げ」は比較的楽な気持ちで行って構いませんそもそもの「ジャンル選び」を雑に行うのは厳禁ですが、「ジャンル広げ」は勝算があれば積極的にチャレンジして構いません。

なぜなら、ジャンル広げをしようと考えるような段階で相当数のファンがついていて、それなりの再生数が見込めるからです。また、あくまで「広げるだけ」であり、元のジャンルの動画を投稿しなくなるわけではありませんよね。言ってみれば「ダメだったらすぐに撤退すればいいだけ」です。

ただし、「ダメだった新ジャンル」に固執してそのジャンルの動画を出し続けると、「チャンネル登録者のうち、再生してくれる人の割合」が下がり、ユーチューブからの評価が下がります。また、最悪の場合チャンネル登録者数が減り始めます。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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