広報担当者が知るべきPR会社選びの極意3選|成果を出してくれるPR会社の見分け方
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2022.08.01

広報担当者が知るべきPR会社選びの極意3選|成果を出してくれるPR会社の見分け方

昔と違い、PRが当たり前になりつつある現代で、数あるPR会社の中からどの会社を選定すればいいのでしょうか。
何十社もあるPR会社から選定しなければならないのでしょうか。

これらの質問はクライアントの方々からお問い合わせ時に、よくいただく質問ですし、明確に答えがある質問でもあります。

*記事を書いた人:「めざましテレビ」「王様のブランチ」元放送作家

*こちらも人気:PRと広告の最大の違い知ってる?現役記者が解説

 

広報PR会社選びの極意3選

今回は、「広報PR会社選びのチェックポイント」をいくつか紹介していきます。もちろん「報酬金額が高ければいい(安ければダメ)」ですとか、「大手なら安心(小規模なら不安)」というわけではありません。

広報PR会社特有の「選ぶコツ」があります。知っていただくことで、今度の広報がスムーズになります。

料金を見る

それでもまずは料金を見るべきです。ただ、だいたいのPR会社はウェブサイトなどでは料金を明かしていないので気を付けてください。ですが、大手であれば「月々50~100万円/最短1年契約」というのが相場となっています。

これで、「広報PRに関するほぼ全ての業務」を任せることができます。もっと安く済ませたい場合は、「個人事業主のPRマン」や「小規模会社(1~3人ほど)のPRマン」を探しましょう。相場として、大手と同じ仕事を30~50万円程度で引き受けてくれてもおかしくありません。

ただ、やはり「大手に比べると、PRマンや会社による質の差が激しい」というデメリットがあるので注意しましょう。ちなみに、検索ワードとしては「PR フリーランス」「中小企業 広報」などがおすすめです。

PR会社の特化分野を見る

例えば、

・アパレル業界特化のPR会社

・IT系に強いPR会社

・食品系専門のPR会社

などがあります。自社にマッチするPR会社に依頼することができれば上がりますよね。ただ、「自社の業界がマイナーなので、そうそう都合のいいPR会社が見つからない」というケースが少なくありません。

そういった場合は、「そのPR会社のマスコミ露出歴」などを見ましょう。そして自社のジャンルに近しいのであれば、申し込む価値があると言えますよね。

広報PR会社に電話で問い合わせれば、丁寧に答えてくれる可能性が高いですから、まずは調べてみましょう。広報PR会社としても顧客を増やしたいでしょうから、分かりやすく説明してくれるはずです。

特に「色々な会社が候補に挙がってしまって決めきれない」という場合は、まずはこの方法でいくつかのPR業者に絞りこむことをおすすめします。

PR会社の担当者を確認する

どんな業界にも付き物かと思いますが、PR会社においても「せっかく大手に依頼したのに、担当者が新人でロクな成果を挙げてくれなかった」ということがあり得ます。

PRというものは「新人でも最低限の仕事ができる」とは限らないものであり、極端に言えば「自社でやったほうが、大きな成果が出る」という可能性もゼロではないくらいです。
こうしたトラブルを起こさないためにも「契約前の段階」で、誰が担当者になるのかをハッキリ確認しておきましょう。

※広報PR会社の担当者は「アカウントエグゼクティブ」という肩書きである可能性が高いです。

そして以下のことを聞き出してください。

・広報PR歴(何年目かなど)

・これまでに担当した会社(のジャンルなど)

・その担当者自身の力によるメディア露出歴

これらをヒアリングして、信頼できる場合のみ契約しましょう。判断しきれないのであれば、「一旦保留」にして、他のPR会社もあたってみることをおすすめします。ちなみに、「担当者による仕事の質のバラつき問題」は大手PR会社のほうが起こりやすいです(30名以上の社員がいる会社は特に)

一方、小規模会社の場合は「だいたいみんな同じ実力」という可能性が高いです。ただ、もちろんそれでも「担当者チェック」はしてくださいね。

 

PR会社選びの裏技!メディアリレーションを確認しよう

意外と忘れがちで、とても重要なのがメディアリレーションです。

「メディアリレーションがどれくらいあるか」、つまり「メディアとの繋がりをどれくらい保有しているか」を把握することも大事です。こちらもPR会社のウェブサイトには基本的に掲載されていませんから、PR会社の担当者に質問しましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事