YouTubeマーケティングとは?マーケッター必見の視聴回数アップのポイントとそのアルゴリズムについて
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2020.08.06

YouTubeマーケティングとは?マーケッター必見の視聴回数アップのポイントとそのアルゴリズムについて

YouTubeの動画とユーザーの視聴の姿勢には一定の法則があります。

たとえば、リラックスしているユーザーはトップページからなんとなく動画を検索します。そこから興味のある動画を視聴していきます。忙しいユーザーであれば、特定の動画を求め、検索後、関連動画を連続して再生していきます。

また、アルゴリズムとは何かについて考えます。視聴回数・総再生時間・平均視聴時間・再生率・インプレッション数・インプレッションのクリック率などが主な視聴データとなります。

そして、YouTube検索・関連動画・ブラウジング機能(トップページ)などが主な視聴トラフィックとなります。これらのデータからアルゴリズムは計算を行います。

 

YouTubeにはどんな動画が公開されているのか

YouTubeと聞くと、YouTubeクリエイターを一番に想像される方も多いでしょう。彼らは主にエンタテインメントを提供していて、テレビなどでは実現が困難だった表現や手法でユーザーを惹きつけています。

彼らのイメージが強いため、YouTube動画は子どもや若いユーザーが使うものであるという認識が強いかもしれません。そのためYouTubeには楽しんで視聴できる動画が適していると考える方も多いかも知れません。

たしかにYouTubeには、エンタテインメントに分類される動画が数多く公開されています。しかしそれだけでなく、専門知識に関する動画や、学問に関する動画、商業に関する動画など、数え切れないほどの種類の動画が公開されているのです。それらの動画の中には、視聴回数が50万再生や100万再生のものも数多く存在しています。

■ユーザーの視聴の姿勢で変わるトラフィック

エンタテインメントの動画は、どのような状況で視聴されているのかが想像しやすいと思います。たとえば自宅でくつろいでいるときや、休憩時間などに視聴されていることが多いことでしょう。このような場合には、わざわざ検索をせずに、YouTubeのトップページから気軽に視聴を始めることが多いと考えられます。

専門知識に関する動画や学術・学問に関する動画については、どのようにしてそれらを発見し、どのような状態で視聴を始めるのでしょうか。

たとえば、プログラミングを勉強したいとき、多くのユーザーはYouTube内でキーワードを入力して検索する可能性が高いと考えられますね。そして、適していると考えられる動画を発見したら、よほどのことがない限り、動画の冒頭ですぐに離脱せずに数分は視聴することでしょう。

その動画を見終わったら、次の動画は関連動画の中から選ぶと考えられます。このときに、1本目の続きではない動画を選択してしまった場合は、ユーザーはすぐに離脱すると考えられます。

つまりは、ユーザーの動画の発見の仕方によって、動画の視聴に対する姿勢は異なっているということが言えます。なお、動画の発見に至ったトップページや、YouTube検索、関連動画などの経路のことをトラフィックと呼びます。

■アルゴリズムとはどういうものなのか

アルゴリズムとは、「コンピューターなどで、演算手続きを指示する規則。算法。」(広辞苑)のことで、一定の規則に基づいた計算方法なのです。

YouTubeはユーザーの興味がある動画を表示させることを重視していて、ユーザーひとりひとりの興味関心に合わせた動画を表示させるための規則が、YouTubeにおけるアルゴリズムということになります。

アルゴリズムは、一定の規則に沿った計算方法なので、計算を行うための数値が必要となります。視聴回数や表示回数などもそういった数値の1つです。

ほかにも、クリック率や総視聴時間数など、さまざまな数値が存在します。YouTubeはデータとして取得しているこういった数値を一定の計算規則に当てはめて、その結果に基づいて特定の動画を関連動画に表示させたり、YouTubeのトップページに表示させたりしているのです。

 

YouTubeに存在する3つの主なトラフィック

YouTubeには、主に3種類のトラフィックがあります。

■トラフィック① YouTube検索

1つはYouTube検索です。YouTubeの画面上部に配置された検索窓にキーワードを入力し、検索を実行することで、入力されたキーワードと関連性のある動画が一覧で表示されます。YouTube検索は、特定の情報に関する動画を視聴したい場合によく使用されます。

■トラフィック② 関連動画

2つ目は関連動画です。関連動画とは、動画を視聴中に表示される他の動画の一覧です。ここには現在視聴中の動画と関連性がある動画が表示されます。

■トラフィック③ ブラウジング

3つ目はトップページです。トップページは、YouTubeを開いたときに最初に目に飛び込んでくる部分です。「あなたへのおすすめ」やその他のチャンネルの動画が並んでいる画面を指します。

 

まとめ 視聴回数や表示回数などを基としてアルゴリズムは計算

YouTubeに公開されている動画はエンタテインメントのものが多いが、それだけではありません。ユーザーの状況や動機によって動画に対する視聴姿勢が変化します。そして、動画の発見の仕方によって動画への関心度が変わります。

また、アルゴリズムとは、一定の規則に基づいた計算方法のことを指します。視聴回数や表示回数などを基としてアルゴリズムは計算を行います。

そして、YouTubeには3種類のトラフィックが存在しています。ぜひ有効に活用しましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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