YouTubeの動画とユーザーの視聴の姿勢には一定の法則があります。
たとえば、リラックスしているユーザーはトップページからなんとなく動画を検索します。そこから興味のある動画を視聴していきます。忙しいユーザーであれば、特定の動画を求め、検索後、関連動画を連続して再生していきます。
また、アルゴリズムとは何かについて考えます。視聴回数・総再生時間・平均視聴時間・再生率・インプレッション数・インプレッションのクリック率などが主な視聴データとなります。
そして、YouTube検索・関連動画・ブラウジング機能(トップページ)などが主な視聴トラフィックとなります。これらのデータからアルゴリズムは計算を行います。
YouTubeにはどんな動画が公開されているのか
YouTubeと聞くと、YouTubeクリエイターを一番に想像される方も多いでしょう。彼らは主にエンタテインメントを提供していて、テレビなどでは実現が困難だった表現や手法でユーザーを惹きつけています。
彼らのイメージが強いため、YouTube動画は子どもや若いユーザーが使うものであるという認識が強いかもしれません。そのためYouTubeには楽しんで視聴できる動画が適していると考える方も多いかも知れません。
たしかにYouTubeには、エンタテインメントに分類される動画が数多く公開されています。しかしそれだけでなく、専門知識に関する動画や、学問に関する動画、商業に関する動画など、数え切れないほどの種類の動画が公開されているのです。それらの動画の中には、視聴回数が50万再生や100万再生のものも数多く存在しています。
■ユーザーの視聴の姿勢で変わるトラフィック
エンタテインメントの動画は、どのような状況で視聴されているのかが想像しやすいと思います。たとえば自宅でくつろいでいるときや、休憩時間などに視聴されていることが多いことでしょう。このような場合には、わざわざ検索をせずに、YouTubeのトップページから気軽に視聴を始めることが多いと考えられます。
専門知識に関する動画や学術・学問に関する動画については、どのようにしてそれらを発見し、どのような状態で視聴を始めるのでしょうか。
たとえば、プログラミングを勉強したいとき、多くのユーザーはYouTube内でキーワードを入力して検索する可能性が高いと考えられますね。そして、適していると考えられる動画を発見したら、よほどのことがない限り、動画の冒頭ですぐに離脱せずに数分は視聴することでしょう。
その動画を見終わったら、次の動画は関連動画の中から選ぶと考えられます。このときに、1本目の続きではない動画を選択してしまった場合は、ユーザーはすぐに離脱すると考えられます。
つまりは、ユーザーの動画の発見の仕方によって、動画の視聴に対する姿勢は異なっているということが言えます。なお、動画の発見に至ったトップページや、YouTube検索、関連動画などの経路のことをトラフィックと呼びます。
■アルゴリズムとはどういうものなのか
アルゴリズムとは、「コンピューターなどで、演算手続きを指示する規則。算法。」(広辞苑)のことで、一定の規則に基づいた計算方法なのです。
YouTubeはユーザーの興味がある動画を表示させることを重視していて、ユーザーひとりひとりの興味関心に合わせた動画を表示させるための規則が、YouTubeにおけるアルゴリズムということになります。
アルゴリズムは、一定の規則に沿った計算方法なので、計算を行うための数値が必要となります。視聴回数や表示回数などもそういった数値の1つです。
ほかにも、クリック率や総視聴時間数など、さまざまな数値が存在します。YouTubeはデータとして取得しているこういった数値を一定の計算規則に当てはめて、その結果に基づいて特定の動画を関連動画に表示させたり、YouTubeのトップページに表示させたりしているのです。
YouTubeに存在する3つの主なトラフィック
YouTubeには、主に3種類のトラフィックがあります。
■トラフィック① YouTube検索
1つはYouTube検索です。YouTubeの画面上部に配置された検索窓にキーワードを入力し、検索を実行することで、入力されたキーワードと関連性のある動画が一覧で表示されます。YouTube検索は、特定の情報に関する動画を視聴したい場合によく使用されます。
■トラフィック② 関連動画
2つ目は関連動画です。関連動画とは、動画を視聴中に表示される他の動画の一覧です。ここには現在視聴中の動画と関連性がある動画が表示されます。
■トラフィック③ ブラウジング
3つ目はトップページです。トップページは、YouTubeを開いたときに最初に目に飛び込んでくる部分です。「あなたへのおすすめ」やその他のチャンネルの動画が並んでいる画面を指します。
まとめ 視聴回数や表示回数などを基としてアルゴリズムは計算
YouTubeに公開されている動画はエンタテインメントのものが多いが、それだけではありません。ユーザーの状況や動機によって動画に対する視聴姿勢が変化します。そして、動画の発見の仕方によって動画への関心度が変わります。
また、アルゴリズムとは、一定の規則に基づいた計算方法のことを指します。視聴回数や表示回数などを基としてアルゴリズムは計算を行います。
そして、YouTubeには3種類のトラフィックが存在しています。ぜひ有効に活用しましょう。