YouTubeチャンネルとは?個人チャンネルから企業「公式チャンネル」の運営の仕方やコツを徹底解説
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2020.07.31

YouTubeチャンネルとは?個人チャンネルから企業「公式チャンネル」の運営の仕方やコツを徹底解説

YouTubeの特徴と面白さとは何か、Webサイトでは通常は競合他社の広告が勝手に表示されることはありません。

しかし、YouTubeの場合では競合他社の動画でもユーザーが興味を持っていれば表示されるという面白さがあります。
また、企業の「公式チャンネル」とは何なのかについて触れていきたいと思います。

 

コンテンツ同士の関連性から生まれるユーザーの利便性

インターネットでの情報収集というと、これまでは、能動的にキーワードを入力することで、検索エンジンが無数に存在するWebページの中から関連性の高いとされるものを表示し、その中から見たいWebページを閲覧するといった方法でした。

1つのWebサイトの中で、各Webページ間でユーザーを送り合うことはあっても、異なるWebサイトへ誘導するといったことはあまりありません。Webサイトはそれぞれがコンテンツとして完全に独立しているということができます。

その点、YouTubeでは、関連性の高い動画同士が、相互にユーザーを送り合うことが可能です。ユーザーには視聴している動画と類似する別の動画が常に用意されていて、視聴中の動画に飽きてしまったり、これ以上視聴する意味がないと感じたときにはすぐに別の動画を視聴することができます。

つまり、他者の動画に類似動画の候補として表示されていれば、あなたの動画が視聴される可能性があり、その可能性は類似する動画の数が多ければ多いほど高まるということになります。

 

YouTubeが力を入れている開発

動画の視聴中、画面に表示されている関連動画の中から、似たような動画を探したという経験のある方は少なくないでしょう。YouTubeは、ユーザーの興味がありそうな動画を選別して表示しています。このような選別の仕組みをアルゴリズムと言います。

2019年初頭にYouTubeは公式ブログで、関連動画のアルゴリズムの変更を前年から引き続いて今年も行うと発表しました。その背景として、アルゴリズムが単に視聴回数を獲得することだけを目的とした動画を、数多くのユーザーにおすすめしてしまったということが挙げられます。

またYouTubeは、有害な動画や誤解を招く動画は、おすすめの候補から減少させると発表をしています。たとえば、金銭に関わる内容を動画内でうたい、Webページへ誘導する動画などが挙げられます。ユーザーにとって不利益となる動画の表示回数が減ることは、利便性が上がるだけでなく、これからYouTube上でプロモーションを行う企業にとっても有益な変更と言えます。

 

YouTubeチャンネルとは何か?

YouTubeに動画をアップロードする際に、必ず求められるものがYouTubeチャンネルと言われるものです。「チャンネル」という言葉から具体的にどのようなものなのかをイメージすることは難しいかも知れませんが、テレビに置き換えて考えてみると、つまりは放送局のようなものです。

■独立して存在するWEB上のコンテンツとの違い

テレビは周波数によってテレビ局が割り振られています。テレビの場合は「リモコン」があるため、リモコンの1を押すとどのテレビ局がテレビに表示されるのかを定める必要があります。

そのため、周波数ごとにテレビ局が割り振られていて、同時にリモコンの各番号に対しても周波数が割り当てられることにより、リモコンの1チャンネルを押すとNHK総合が表示されるといった具合になります。

■チャンネルはテレビの放送局のようなもの

YouTubeでは、その周波数にあたるものがチャンネルURLになります。チャンネルURLはYouTube上で自分のチャンネルを作った際に自動で割り振られます。このURLに対してチャンネル名というものを自分で決めることができます。チャンネル名はテレビ局の名前と同じ意味を持ちます。

YouTubeとテレビの大きな違いとして、リモコンがないことが挙げられます。リモコンがないYouTubeにおいて、特定のチャンネルを表示させるためにはURLを直接入力することが必要となります。これはテレビに置き換えて考えると、周波数を直接入力することと同じことになります。

よく耳にする「チャンネル登録を宜しくお願いします」というのは、テレビに置き換えてみれば「あなたのリモコンの1チャンネルに、私の放送局を割り当ててください」というようなことです。

 

企業の公式チャンネルの役割

YouTubeチャンネル自体は、チャンネルを作ったユーザーによって何かが変わるといったことはありません。しかし、一般ユーザーが単にチャンネルを作ることと、企業が公式チャンネルを作って動画を公開することの意味は大きく変わります。

企業が動画を公開するということは、公式サイトで情報を公開するということと同等の価値を持つのです。そのため、企業の公式YouTubeチャンネルは公式サイトと同じ役割を担うこととなります。

■YouTubeはより視聴者との距離が近い

しかしながら、Webサイトと動画ではユーザーに対するコミュニケーションのとり方が異なってきます。Webサイトではテキストと画像が主体のため、発信者を特定する必要はなく、企業として情報発信しているとユーザーには捉えられます。しかし、動画では誰かが出演し、その出演者が発信した情報であるとユーザーには捉えられます。

■自身のキャラクターを売り出していこう

この特徴を適切に使っていくことで、企業や商品の特徴をユーザーに訴求する時に、他社との差別化につなげることもできます。

数本の動画がきっかけで、企業の公式チャンネルにユーザーの注目が集まれば、企業やブランドのファン層を広めることにもつながることでしょう。

 

YouTubeチャンネルとはTVの放送局のようなもの まとめ

Webサイトは独立したコンテンツとして存在します。一方、YouTube動画は情報の関連性によって相互にユーザーを送り合うという特徴があります。そして、YouTubeは関連動画のアルゴリズム開発に力を入れています。

また、YouTubeチャンネルとはTVの放送局のようなものであることがわかりました。そして、企業の公式チャンネルは公式Webサイトと同じ価値を持ちます。公式チャンネルに注目が集まることでファン層の拡大につながります。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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④:日本経済新聞での連載記事