XMLサイトマップとは?Googleに効率よくサイト構造を送信して効率的なクロールを促す
戦略一覧
SEO
2020.07.23

XMLサイトマップとは?Googleに効率よくサイト構造を送信して効率的なクロールを促す

XMLサイトマップという、検索エンジンのために提供する特殊な形式のサイトマップがあります。これを送信することで、効率的なクロールを促すということについて学んでいきたいと思います。

社内担当者はもちろん、専門知識のない広報やマーケティングに関わる方でもわかるように解説してきます。

 

XMLサイトマップとは何か?

XMLサイトマップは単にサイトマップと呼ばれることもあり、検索エンジン専用のサイトマップの役割を果たします。

XMLサイトマップは必須ではなく、作成しなくても構いませんが、技術部門やエンジニアの十分な協力が得られる場合にのみ、より高いSEO効果を目指して作成するものとなっています。中途半端なXMLサイトマップは逆にマイナス要因になってしまいます。

 

XMLサイトマップがどうして必要なの?

下記のような場合には、XMLサイトマップ以前にサイトの構造を改善すべきですが、サイトの改修が困難である場合には、XMLサイトマップを作成してSEO効果を改善できます。ただし、効果は微々たるものなので、根本的な解決を先に行いましょう。

◎1: サイトに動的URLが多く含まれている

◎2 :AJAXを使用しており、AJAX以外ではコンテンツにアクセスできないページがある

◎3 :サイトが新しく、ほかのサイトからのリンクが少ない

◎4 :サイトに多くのリッチメディアコンテンツ(画像や動画)が含まれており、Google画像検索・動画検索・Googleニュースにヒットさせたい

 

XMLサイトマップの作り方

XMLサイトマップは、サイトマッププロトコルという名前の仕様(http://www.sitemaps.org/ja/)にもとづいて作成します。静的な(内容が固定の)XMLサイトマップが使われている大規模なサイトを見かけますが、必ず動的生成とし、すべてのページを含むようにしましょう。

■システム開発者の協力が不可欠

開発工数がかかるのでマーケティング担当者だけでなんとかなると思わず、必ず技術部門のサポートを受けて開発するようにしましょう。また、上記に加えて、Googleが規定するガイドラインを順守する必要があります。サイトマップを作成したら、それをGoogleに送信しましょう。

送信には、Search Consoleを使用するか、robots.txtファイルに「Sitmap:http://example.com/sitemap_location.xml」という記述を加えます。Search Consoleを使用すると、サイトマップのステータスや統計情報が表示されるようになるので、必ず両方対応しておきましょう。

■スマホサイトのXMLサイトマップ

スマホサイトとPCサイトが同一のURLで展開されている場合には、PCサイトでXMLサイトマップを送信するだけでいいのですが、スマホサイトが別URLの場合にはどうすればいいのでしょうか?

この場合には、当サイトでは推奨していませんが、スマホサイトのURLはPCサイトの<link>要素内の「rel=”alternate”」でリンク(実際にリンクされているわけではないので、アノテーションと呼ぶ)を入れておくことで、スマホサイト用にXMLサイトマップを準備しなくても、クローラーはスマホサイトを発見することができます。スマホサイト用のXMLサイトマップを作成することができれば、よりクロール速度を速めることができます。

 

まとめ XMLサイトマップでユーザー利便性を高めよう

以前、サイトマップ(サイト全体の構成)について学びました。XMLサイトマップとは、検索エンジンのために提供する特殊な形式のサイトマップです。ここではXMLサイトマップが必要な場合とその作り方について学びました。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事