SEOにおけるテンプレートページの必要性は?効率よく対策するためテンプレページを使おう
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2020.06.15

SEOにおけるテンプレートページの必要性は?効率よく対策するためテンプレページを使おう

テンプレートページとはサイト内で使用する同じデザインのページのことを指します。

例えば、グルメサイトで「イタリアン」と「ラーメン」というカテゴリを作成したとすると、この2つのページは同じデザインを使いますよね。エリアカテゴリなら「東京」と「大阪」も同じデザインです。

ある程度、テンプレートとしてまとまったページがあると、ページの修正や運用が楽になります。SEOではテンプレートページごとに修正、管理をすることが多いからです。

 

SEOに必要なテンプレートページを把握する

テンプレートページごとにサイトを管理、運用する必要性は理解できましたか?

では、実際にどんなテンプレートページを用意してサイトを作成すべきかを考えてみましょう。必要なテンプレートページを把握しておくことでサイト内で作成しなければいけないページに抜け漏れがないか確認できるほか、サイト制作にかかわるメンバー間で、必要なテンプレートページとページごとの役割を共有することができます。

施策に対する共通認識も生まれやすく、サイト制作を行っていく過程で認識のズレなどを防げるのです。

◆トップページは幅広い目的に応えられるようにする

例えば、湘南のグルメサイトを運営しているとします。トップページでは「湘南 グルメ」のキーワードで検索する訪問者を対策したいところです。このキーワードで検索する人は何を求めているのでしょうか?

海沿いをドライブする人、鎌倉を観光する人、茅ヶ崎でおいしいカレー屋さんを探している人、最近有名な湘南のパンケーキ店を調べたい人など、さまざまな目的を持っている可能性が高いキーワードです。このようにさまざまな目的を含んだキーワードの検索によって訪問されやすいトップページでは、それぞれの訪問者が何を求めているかを考え、コンテンツや導線になるリンクを配置していく必要があります。

◆Above the foldに重要な情報を掲載する

トップページに限った話ではありませんが、重要な情報はページ上部に配置しましょう。ページ表示時にスクロールせずに見られる画面の範囲を「Above the fold」(アバブ・ザ・フォールド)と言います。GoogleはAbove the foldにコンテンツがほとんどないページや広告が多過ぎるページは、訪問者にとって利便性が悪いページとして低く評価する傾向にあります。

そのため、訪問者にとって重要なコンテンツはAbove the foldに配置しなければいけません。特にテキストコンテンツが重要視されるので、テキストコンテンツをなるべく多くし、広告の比率は最小限にとどめましょう。ただし、テキストが重要だからといって隠しテキストや極小フォントはスパムとして判断されるので注意しましょう。

◆トップページには検索で人気のページへのリンクを設置する

トップページには、検索ニーズの大きいページへ直接遷移できる導線になるリンクを設置しましょう。その際、直下の下層リンクだけでなく、深層に位置するカテゴリやページも対象とします。トップページは検索エンジンから最も高く評価されやすいページなので、強化したいページへのリンクを設置すると効果的です。

◆見出しとリード文を設置する

トップページに限りませんが、それぞれのページには見出しとリード文を設置しましょう。検索エンジンの検索結果ページからそれぞれのページに流入した訪問者は、表示されたページからそのページがどんな内容なのかを理解しなければなりません。見出しとリード文があり、丁寧にページ内容について説明されていたら、何のページかすぐに把握できますね。さらに、検索エンジンにも見出しとリード文を用意することで、ページのテーマ性を正確に伝えられますよ。

 

スマートフォン向けテンプレートページはユーザビリティも気を付ける

デスクトップ向けページでは、広いスペースを使ってテキストによる説明文や大きなビジュアル画像を配置できますが、スマートフォン向けページでは表示スペースが限られています。デスクトップ向けページには表示できるテキストも、スマートフォン向けページでは表示面積が大きくなりすぎてしまい、ユーザー体験を損なう要因にもなりかねません。

◆そのほかの注意点

スマートフォン向けページでは、アコーディオンやスライドなどを使ってデフォルトでコンテンツを非表示状態にしても許容されますので、ユーザビリティを考えたコンテンツの表示方法を工夫しましょう。

ただしSEOの要件としては、デフォルトで非表示のコンテンツ部分もHTMLソースに記載しておく必要があります。ユーザーの操作によって実行されるJavascript内に重要なコンテンツを記載しないように注意しましょう。

 

まとめ SEOを行う上で必須のテンプレートページ

サイト全体がよく整理されていて効率的に管理できていればSEOの対策も効率的に行えます。その際に役に立つのが「テンプレートページ」です。ここでは、SEOを行う上で必須のテンプレートページについて解説しました。

また、サイトの顔であるトップページでは、包括的な意味を持つワードへの対策が中心になります。サイト内でも検索エンジンの評価の比重が大きいページなので、サイト内の導線になるリンクの配置にも気を配りましょう。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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