リスト一覧ページとは?一覧するページのSEO要件に気を付けて戦略的に作成する
戦略一覧
SEO
2020.06.10

リスト一覧ページとは?一覧するページのSEO要件に気を付けて戦略的に作成する

リスト一覧ページは、カテゴリページで絞り込んだ商品やサービスが一覧として羅列されるページです。

このページに表示されている情報を参考に詳細ページへ移動するため、商品やサービスの内容を比較しやすい状態にしておかなければなりません。

リスト一覧ページの目的と役割

細かな絞り込みや並べ替え機能などを抑えて、使いやすいページを目指しましょう。また、エリアとグルメジャンルなどサイトによってはカテゴリとカテゴリを掛け合わせた結果を一覧で表示するクロスカテゴリページが必要になることがあります。

クロスカテゴリページを生成することで、エリアとグルメジャンルなら「鎌倉 カフェ」や「鎌倉 パンケーキ」、さらに条件を加えた3軸のクロスカテゴリページなら「鎌倉 海が見える カフェ」「鎌倉 カフェ 駐車場あり」などの掛け合わせの複合語によるキーワードも対策できるようになります。

 

重複コンテンツを生み出さないように注意する

一覧ページでは、絞り込みや並べ替えなどのソートメニューを用意することが多いでしょう。

しかし、絞り込みや並べ替えを行った後のページがそれぞれ別のURLになると、検索エンジンからは「一覧の順番だけが違う似た内容のページが量産されているサイト」と判断されてしまう可能性があります。

これは、「重複コンテンツ」と呼ばれるものです。対応するには後に解説するcanonicalタグなどを利用する必要があります。Googleは、すべてのコンテンツをクロールした上でサイトを判断したいとアナウンスしているので、robots.txtを利用して特定のURLをブロックすることは避け、canonicalタグでメインページを指定したり、Search Consoleのパラメータ制御にてクロール対象外とするなどの方法で対応しましょう。

◆一覧の表示順序にも気を付ける

一覧ページが複数ページにまたがる場合や、クローラーが訪問する頻度が高くなりやすいのも、1ページ目です。そこで、1ページ目のデフォルトの並び順が非常に重要になります。

強化したい重要な詳細ページへのリンクを中心に並べましょう。また、検索エンジンはオリジナルコンテンツを重視します。他社から供給されているデータで作成されたページと自社で用意した独自のオリジナルデータで作成されたページがある場合は、後者を優先的に並べましょう。

◆ページネーションではページのリンクを最適化する

一覧ページが複数ページになる場合には前後のページへ移動するためのナビゲーションになるページネーションが必要です。

詳細は後に解説しますが、検索エンジンは一定のページ数しかクロールしません。すべてのページをインデックスさせるためには、ページのリンクを最適化すると効果的です。対応方法として、ページネーションの先頭と最後のリンクを常に掲載することで、検索エンジンがクロールしにくい最後のページにリンクを供給する方法が挙げられます。

現在地を中心に前後5ページずつのリンクを掲載し、最初と最後のページへのリンクを常に記載しておくことで検索エンジンがたどるリンクの数を少なく済ませられます。

◆ページネーションタグでページの分割を知らせる

ページネーションタグとは、同一のコンテンツを複数ページに分割して表示している場合に、検索エンジンに情報量が多いためページを分割していることを知らせる要素です。

それぞれのページの<head>タグ内にページネーションタグを記載することでページの分割を知らせられます。ただし、重要コンテンツの判断を回避するタグではないので、<title>タグ、<meta>タグ、<h1>タグはページごとにユニークにする必要があります。

◆まとめ

商品やサービスなどの情報のリストが並ぶ一覧ページには特有のSEO要件が多くあります。大規模なサイトでは、手つかずだったそれらの要件を実装するだけでSEOの効果が表れることもあります。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事