広報の必須スキルとして、「データ」ではなく「人間」を相手にする仕事の仕方があります。
広報担当者に任命された以上は、自社の決算などの「数値」を知り尽くしておく必要があります。また「各商品のスペック」「サービスの特徴」「どの部署がどんなことを行っているか」「ローンチ(発表)やサービスインの時期」なども押さえておかなければなりません。
♥デキる広報担当者として押さえておきたいポイント4つ
- 各商品のスペック
- サービスの特徴
- どの部署がどんなことを行っているか
- ローンチ(発表)やサービスインの時期
ですから広報担当者には、情報を記憶する力も必要です。
しかし、受験勉強をするかのように数値と睨めっこしたり、ノートに自社の情報をまとめたりするだけでは、広報担当の仕事としては不十分です。
そこで今回は、PR会社のコンサルタントや広報担当者が押さえるべき「仕事のコツ」についてお話しします。
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広報担当の必須スキルとは?
例えば、「1年で業績が10パーセントアップした」という「データ」があるとします。
では、そのデータを元々生み出したのは「何」なのでしょうか?
そうです。「人間」がデータを生み出しているわけですよね。
「社員が活動をしたから、こういう数値になった」などの流れがあるわけですね。
「ただの数字の羅列」ではないのです。
「歴史の勉強をするさいは、出来事の因果関係を把握するのが鉄則」とよく言われますが、それと同じです。
また、「この部署はどのような取り組みをしているか」という事実そのものも、単なる「データ」に過ぎません。
もちろん知識として押さえておかなければなりませんが、
・どんな気持ちで取り組みをしているのか
・どんな目標で取り組みをしているのか
・誰が取り組みをしているのか
など「人間」が取り組みをしているという意識を持たないと、広報担当として必要な視点が養われない可能性が高いです。
とにかく、まずは「広報は人間を相手にする仕事である」ということを意識しましょう。
広報担当者が社員と関わるための4つの具体策
「社員のことをよく把握する必要がある」ということなのですが、そのためには具体的にどのような事をすれば良いのでしょうか。
いくつか具体策があるので紹介していきましょう。
1:まずは「社長」との繋がりを!
一口に「社員」と言っても色々あるわけですが、まずはやはり社長(もしくはそれに準ずる役職)との繋がりを持ってください。
会社のシステムにもよるでしょうが、「ウチの広報担当者?誰だっけ?」と会社トップに言われてしまうようでは、お話しになりません。
これは「会社で一番立場が上の人物だから、関わりを持ちましょう」という事ではありません。
「広報担当者には、社長の考えを広く発信する役割がある」からです。だからこそ、トップと積極的に関わるべきなのです。
ですから、社長と深く関わって「社長が何を考えているのか」を知る必要があります。
まずは広報担当者として名前を覚えてもらい、社長自身の「気持ち」や「目的」などを聞き出しましょう。できれば、毎日僅かな時間でも顔を合わせたいものです。
2:各所の会議に出席させてもらう
各事業部の責任者などに頼んで、会議などに参加させてもらいましょう。
もちろん、インタビューのような形でその責任者に話を聞くのも悪くはありません。
しかし、やはり会議に出席したほうが、
- 現状の活動
- 挑戦している課題
- 組織としての短所や長所
などが見えやすくなります。
3:飲み会に参加しましょう
最近は、「飲み会」と聞いただけで嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんね。「飲みニケーション」などの言葉も流行しました……。
ですが、広報担当にとっては実は案外、重要なことだと言えます。
飲み会という砕けた雰囲気の空間で、できるだけ多くの社員に話を聞くことで、「会社としてのよりリアルな空気」を知ることができます。
そして、信頼関係を作ることで、「広報担当である自分自身に、情報を回してくれる味方」を増やすことが可能ですよね。
適度にアルコールが回れば、より会話が弾み「深い話」を聞けるかもしれません。
いっそ「自分が幹事になって、どんどん飲み会を開く!」というくらいの気持ちも、広報担当なら必要でしょう。ただし、「羽目をはずしすぎない」「全員がお酒を飲まないといけない雰囲気だけは絶対に作らない」ようにしてくださいね。
4:機会があれば支社にも足を運ぶ
広報の仕事で移動するさいは、前もって「目的地の周辺に、自分の会社の支社はないかな」と調べておきましょう。
そして、存在する場合は、ちょっとしたお土産などを持参して「顔見せ」しましょう。
ただ、あまりにも「仕事の一環として来ました!」という態度を見せると、相手の気持ちを損ねるかもしれません。
やはり「顔見せ」程度で済ませることをおすすめします。
そういう雰囲気を保ったほうが結局は「繋がり」ができやすいですし、いずれ「こういう情報があるので、よかったら使ってください」とネタを回してもらえるようになるかもしれません。
以上、広報担当の仕事のちょっとしたコツでした。