左利きファーストな道具店が人気の理由とは?ニッチビジネスが商機をもたらす!
コラム
女性視点×PR
2023.02.27

左利きファーストな道具店が人気の理由とは?ニッチビジネスが商機をもたらす!

今、「左利きファーストな道具店」といお店が注目を集めているのを皆さんご存知でしょうか。

「左利き用」だなんて、需要あるの!?と思うかもしれませんが、実は左利きの人は全人口の11%ほど。約10人に1人は左利きの方がいらっしゃいます。このお店を立ち上げた方自身が左利きで、物販をしてみたいという想いから立ち上げました。他社の左利き用の商品を販売しているほか、自身で開発した商品も販売しています。

まあ、そんなこと言っても、10人に1人だなんて狭い市場、人気になるはずない・・・と思いますよね。

ところが、最近この「左利きファーストの道具店」がかなり話題になっているんです!
左利き用の道具店というニッチな市場でありながら、かなりのお客さんが来ています。

どのようにしてこのお店が人気になったのか。
その理由を広報マーケティング目線で検証してみましょう。

 

左利き専門店が人気な理由とは?

このお店が人気になっている理由は、「左利き専用」という面白さとSNSでの宣伝にあると思います。

新商品を入荷する度にTwitterにて画像とキャプションを投稿。それをフォロワーに拡散することで、購買力をかきたてています。

また、左利きの方にとって「左利き専用」という今までになかったフレーズは大変魅力的なもので、一度買ってみようかなという気持ちにさせてくれます。

そして、この「左利きファーストの道具店」のように、ニッチな分野に参入して最高を収めている企業が最近増えてきています。

ニッチな分野に進出するのにはどんなメリットがあるのでしょうか。

 

そもそもニッチな分野とは?

ニッチに定義はなんでしょう、「すきま産業,ニッチ市場,ニッチマーケット」ともいいます。

大企業が関心をもっていない,あるいは対応できない領域において,独自の高度な技術・知識,常識にとらわれない柔軟さをもち,小口の需要にも迅速に対応するといったビジネスモデルを構築すること。高収益をあげる中小企業やベンチャー企業が多い印象です。

そのメリットはなんでしょうか。

ニッチ産業に進出する4つのメリット

① 大手企業に負けない強みが持てる

大手企業は、幅広いユーザーをターゲットにし、大きな収益を上げることを目的にします。ニッチなお客さんは相手にしないことが多いです。

しかし、小さな企業が専門的な分野を掘り下げることで、大手企業が囲い込めなかったお客さんを囲い込むことができます。

② 限りある資源を有効に活用できる

中小企業やスタートアップ企業の場合、既存の大手企業と比較すると資金や人材の問題でどうしても勝てない場合が多いです。

いっぽう、分野を狭めることで限りある資源を戦略的かつ有効的に活用することができます。

③ ニッチな分野を人気分野へと押し上げる可能性がある

これまでニッチだった分野を戦略的に集中して事業展開していくことで、これまでニッチだった分野を人気分野へと押し上げる可能性があります。ニーズがないと思われていた分野を爆発的な人気を集めるジャンルへと変貌させる可能性もあるため、ビジネスをやる上で大きなやりがいにもなります。

また、中小企業でもその分野を人気にさせていければ、リード(問い合わせ)を独占することができ、有名になった時の先駆者利益をとることができます。

④ メディアが取り上げやすい

ほとんどのサービスや商品がブレイクするきっかけが、ズバリこれでしょう!

市場がもうすでに確立していて、たくさんのモノやサービスであふれかえっている分野は競争が激しく、よほど面白いものや大手企業のものでないとメディアに取り上げられにくい傾向にあります。

しかし、メディアは今まで聞いたことがないようなキャッチ―で新しい情報を求めています。ニッチであまり流行っていないジャンルの情報はメディアの目に止まりやすくなります。

 

まとめ

その市場の中でもあまり競合がいないため、少し名前を工夫して出してみたり、変わったものをだしてみたりすればメディアに取り上げられやすくなり、売り上げも上がっていきます。

ニッチな市場=まだ世に知られていない(手あかがついていない)宝の山です。

PR的にも、面白い要素が多くある分野なので、注目してみていきたいと思います。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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