YouTubeチャンネルを伸ばすためにするべきライバルに差を付ける4つの努力
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2025.12.23

YouTubeチャンネルを伸ばすためにするべきライバルに差を付ける4つの努力

記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール

この記事ではYouTubeを活用したい広報担当者やPRマーケティングに興味のある全ての方に向けて、ライバルに差を付けるためにYouTubeチャンネル運営者がするべき努力などについて解説していきます。

特に「すぐに思い浮かぶようなタイプの努力は全部やっている気がするのになかなか伸びない」とお悩みの方や、「競合が多いジャンルなので、努力に関しても工夫をしたい」という方におすすめの内容となっています。

本記事ではライバルに差を付けるためにYouTubeチャンネル運営者がするべき努力、そして努力のための時間を確保する方法などに関してお話ししますので、ぜひ参考にしてください。

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ライバルに差を付けるためのYouTubeチャンネル運営者がするべき努力4選

それではYouTubeチャンネル運営者がするべき努力をいくつか挙げていきます。統計を取ったわけではありませんが、これから紹介していく努力は多くのチャンネルが行っていない、もしくは行っていても力を入れていないもの。よってライバルに差を付けるならむしろ注力するべきです。

努力①:動画のすべてのコメントに返信する

チャンネルが十分に伸びるまでは動画に付いたすべてのコメントに返信する人も少なくありません。ただ、チャンネルが育ってくると物理的に全部返信するのが難しくなり、そのうち返信する比率が減り、いずれは「もういいか」と全く返信しなくなる人が多いです。

ですがコメントの返信をもらった視聴者は「一人ひとりを大事にしてくれる」「私を大事にしてくれる」などと感じて、発信者が想像している以上に嬉しく感じるものです。これだけでもチャンネル登録をしてくれる人もいるほどに。

よって動画のすべてのコメントに返信するのがおすすめ。目安としてコメント数100件までは絶対に、1000件でもできれば全部返信しましょう。普段動画制作で味わう苦労に比べれば簡単なはずです(しかも基本的にはプラスのコメントが多くて嬉しくなるはず)。コメント1件につき返信に1分かかっても100件で1時間40分。これくらいの時間なら使う方が、むしろチャンネルを育てるために高効率なはずです。

✅無視・削除するべきコメントもある

ただ、中には無視・削除するべきコメントもあります。それは「的外れな暴言」など、対応する価値がないものです。対応することでコメントを見た他の視聴者に、「こんなコメントも無視できないのか……」と呆れられてしまう可能性もあるので気を付けてください。

ですが「真っ当な批判」については、例えば「ご指摘ありがとうございます。」「確認したところ確かに私の解釈が100%正解とは言えず……」などと丁寧に対応しましょう。

また、たとえ指摘が間違っている場合でも「確認させていただいたところ、私の表現で合っているようです。」「その旨のコメントが出るのは真剣にご視聴いただいているからこそですね。」「今後ともよろしくお願いします」などやはりきちんと対応するべきです。わざわざコメントをするような熱心な視聴者は大事にしましょう。

努力②:SNSなどで直接営業する

例えばSNSを見ていて「自分のチャンネルに興味を持ちそうなアカウント」があれば直接的に営業をかけにいくことをおすすめします。抵抗があるかもしれませんが、結果が出なくても逆効果にはほぼならないのでやらないだけ損です(失礼な営業をすると炎上リスクがあるので注意)。

一例として自分のチャンネルに関連しそうな投稿をしているアカウントに対してDMで、「はじめまして。」「○○と申します。」「□□というYouTubeチャンネルを運営しており~」などと営業をする。その前にアカウントをフォローして、自然に興味を持てた投稿をいいねするとさらに効果が出やすいです。

いずれにせよポイントはDMなどのメッセージでコピペ文を使わずに、毎回相手のアカウントに刺さりそうな文章にすること。相手の趣味・志向がわかるならそれに寄せる、具体的には「私のチャンネルの動画が、あなたの○○という悩みを解決するかもしれません」と言うなど。

✅他人の投稿のリポストなどは基本的にしない

X(Twitter)などで他人の投稿にいいねを付けるのはOKですが、リポストはしないのがおすすめです。いいねをしたことは他アカウントから見えませんが、リポストは第三者にも見えてしまうからです。「リポストする投稿」があなたのYouTubeチャンネルのブランディングに合っていないと、信頼を失ったり、ファンを困惑させたりする可能性がありますよね。

ただ、ブランディングに合っているならリポストするのもいいでしょう。その場合は引用リポストにしてあなた自身の見解も述べたり、リポストの直後に「私も取り入れたい視点です。」「なぜなら~」などと語るとさらに効果的です。

努力③:アウトソーシングなどで自動化しすぎない

YouTubeチャンネル運営者の中には「できるだけ外注して自分は楽に稼ぎたい」という理想を持っている方も少なくないと思います。それももちろん健全な目的の一つですが、実際にはあまりアウトソーシングしすぎないことをおすすめします。

外注先が100%あなたの思い通りの仕事をするわけではありませんし、アウトソーシングに慣れすぎてあなた自身がこちらへの納品物のチェックを甘くしていく可能性もあるからです。

そのためアウトソーシングでリソースを節約することは重要ですが、例えばフルテロップ編集などのあまり発信者本人のセンスや信念が影響しない部分を優先的に外注するといいでしょう。逆に動画のネタ出しや台本作成など、「人」がダイレクトに出る要素に関してはあまりアウトソーシングしないのが無難です。

努力④:1文字レベルで台本を作り込む

YouTube動画の台本は1文字レベルで作り込むことをおすすめします。特に動画作成に慣れてきた人の場合はおおよその流れくらいしか台本を作成しないこともあるようですが、よほど卓越したスキルやテクニックがないと成立しないので好ましくありません。

「それでも1文字レベルでというのは……」と感じるかもしれませんし、確かに1文字1文字が視聴者に与える影響はごくわずかです。しかし視聴者は動画を見る中で細かなストレスを積み重ねて、「もう見たくないライン」に到達していきなり離脱するものです。そのため1文字レベルで追及するくらいでちょうどいいのです。

例えば「することができるのです」は「することができます」の方がリズムがいい可能性がありますし、「できますよね」などシンプルに柔らかく語りかける方が効果的な場合もあります。全体の文脈を踏まえつつ、このレベルで台本を作り込むといいでしょう。

✅動画投稿ペースを下げて「量より質」で攻める

「そのレベルで追及すると時間が足りない」という人が多いでしょうが、そもそも動画投稿ペースを下げて「量より質」で勝負するのがおすすめです。動画広告収入目的でも週に1本、動画を通じて商品を買わせたいなど動画広告収入以外が目的なら月1本くらいで十分です。

無理に週3本~毎日などで投稿しているとどうしても1本ずつのクオリティが下がるので、一定以上に満足させても「チャンネル登録するほどではない」と判断される可能性が高いです。また、頑張ってクオリティをある程度保っていても、どこかで低品質な動画を出せば急激に信頼を失うかもしれません。

そのため動画1本1本の品質を極めるスタイルの方が結果的にチャンネルが育つ傾向にあります。自分のチャンネルの動画が増えていくペースが遅いので焦るかもしれませんが、「正しく努力すれば結果はついてくる」と信じて、毎回の動画を作り込みましょう。

努力するためには「無理矢理始める」よりも「何かをやめる発想」が大事

YouTube活動に限りませんが今回紹介したような努力を続けるためには、「無理矢理にでも始める」よりも「何かをやめる発想」を持つことが大事です。特に本業がある人の場合、例えば「YouTubeのために夜は毎日2時間頑張る」と決めても徐々に継続できなくなっていくもの。

そのため何かを始める前に、何かをやめることをおすすめします。例えばスマートフォンの使用を「仕事や連絡のために欠かせない操作」だけに留める。特に毎日何時間もスマートフォンを触っている人は、これだけでYouTubeのための作業時間を確保できる可能性がありますよね。

他には自炊にこだわっている人は外食を増やす、入浴時間を減らす、リサーチ以外ではテレビやYouTubeを見ないなど、できる工夫は色々あるはずです。そうして浮いた時間を使ってYouTube活動に取り組みましょう。

一番苦しいのは最初。徐々に楽になっていく

そして一番苦しいのは最初です。継続することで徐々に作業が最適化されていくものですし、だんだんとスマートフォンをあまり触らない生活にも慣れます。また、はじめは「本当に成果が出るのか」というストレスがあるはずですが、チャンネルが育ってくるなど目に見える変化があれば精神的負担も緩和されていくもの。

あとはYouTube自体があなたの性格に合っているかどうかにもよりますが、いずれは活動そのものが楽しくなっていき、むしろYouTubeのことに取り組んでいるときが一番生きがいを感じるという状態になるかもしれません。

YouTube運営のコツを掴みライバルに差をつけろ(まとめ)

多くのYouTubeチャンネルがそれほど取り組んでいないタイプの努力をするからこそ、ライバルに差をつけやすくなります。まずはコメント返信や直接的な営業など、時間をかけさえすれば誰でもできる作業から徹底的に追及してみてはいかがでしょうか。

そして時間を作るためにおすすめの方法が、「まず何かをやめる」というやり方。特に現代人の場合はスマートフォンの使用時間を見直すだけで、YouTubeのための時間を確保できる人も少なくないはずです。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者30万人のYoutuber
上岡正明

MBA(経営学博士前期課程修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者30万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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