プレスツアーのやり方と強みを活かす2つのポイント
PR戦略とは
戦略から実行まで「ソリューションの種類」
2019.01.23

プレスツアーのやり方と強みを活かす2つのポイント

プレスツアーとは工場や研究所などの企業の施設にマスコミを招き、施設や自社の活動内容について理解を深めてもらい、メディア掲載・放映の獲得を目指すものです。

県・市など、地方公共団体が取り組む事例も近年少しずつ増えています。

 

記者に理解を深めてもらい、親近感を持ってもらう

企業側としてはこのプレスツアーで記事を(たくさん)書いてもらうことが最大の目的ですが、ほかにも大きな効果があります。

1)記者が同じ目線になれる

本社の経営陣の話や製品・アイデアが生み出される現場の取材を通じて記者の理解が深まり親近感を持ってもらえれば、今後の広報活動を有利に展開できます。

記者の理解度が高い企業のほうがニュースになる確率は当然高まるからです。
また、数日間は行動をともにすることになるので、記者各人の関心事やニーズを把握するチャンスでもあります。

2)相手を理解しての広報活動ができる

普段はお互い忙しくてじっくり話す時間が少なくても、こういう場合人間同士のつきあいを深めることができます。

もちろん、参加してくれるメディアの方々に興味を持たせる環境づくりができていなければ、これらの効果はまったく得られませんし、逆効果になってしまうことさえあります。

ニュースになりうる素材を少なくとも一日ひとつ以上用意することが必要でしょう。
重役のインタビューならCEOかそれに準ずるポジションの人物、それ以外でも魅力的な話ができる(記者が聞きたがっているであろう話ができる)人物をセットしなければいけません。

 

プランを立てるコツはスケジュールを詰めないこと!

さて、このようなプレスツアーを実施するときのコツをひとつあげるとすれば、スケジュールをギチギチに詰めないようにしましょう。

一日中拘束するようなプランを立てない方が懸命です。
記者が「ついでにライバル企業も取材して行こうかな」と抜け出せるくらいの余裕があると、いいでしょう。

実際に自社以外の取材をしてもらうことで、メディア担当者はその業界やその分野の見聞を広めることができます。

それは、まわりまわって自社にも必ずいいことがあるのです。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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