ウェブマーケティングで「セールスなしで売れる状態」にする4ステップ|Appleはなぜ売れる?
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2025.09.25

ウェブマーケティングで「セールスなしで売れる状態」にする4ステップ|Appleはなぜ売れる?

➡記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール

この記事ではウェブマーケティングに興味がある広報担当者やマーケッターに向けて、「セールスなしで売れる状態」にするためのステップなどについてお伝えしていきます。

特に「セールスに力を入れても結局のところあまり売上につながっていない」という方や、「いまどきセールスの部分を頑張るのは何か違うのではないかと薄々感じている」という方におすすめの内容となっています。

本記事ではウェブマーケティングに興味がある方に向けて、マーケティングに取り組む方にとって重要なことである「Apple製品が売れる理由」、そしてセールスなしで売れる状態にするためのステップなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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Apple製品が売れる理由から見えてくる「マーケティングの本質」の一つとは?

世界的メーカーであるAppleの製品が爆発的に売れる理由はどこにあるのでしょうか。もちろん製品のクオリティやコストパフォーマンス、さらに見た目のスタイリッシュさなども大きく影響していることでしょう。

しかしマーケティングの観点でいうと「すでに売れているから売れる」という部分がかなりあります。初期はもしかしたら行っていたかもしれませんが、現在のAppleはiPhoneなどが発売するからといって目立ったセールスはしません。なぜならそのようなことをしなくても、Appleは十分信頼されているので売れるのです。

もう一つは「特にスマートフォン業界でライバルが多くはないため」ということもあるでしょう。iPhoneのライバルといえばAndroidですが、他に目立った競合は存在しないので、Androidに勝てるようにセールスをするようなことはほぼないのです。

一般的なウェブマーケティングでも「セールスなしで売れる状態」が理想

「それはAppleなどの大企業だから成立する話では」と感じたかもしれませんが、一般的なウェブマーケティングでも「セールスなしで売れる状態」にするのが理想です。

セールスが不要になればその文のリソースを他に回すことができますし、そもそもセールスをしたからといって必ず売上につながるわけではありません。むしろ現代人の中には「露骨なセールスをしてくる時点で買う気がなくなる」「セールスそのものが怪しい」と思っている人も少なくないのです。

もちろん「その方が売れる」という場合は完全にセールスをゼロにする必要はありませんが、それでも最終的にはセールスなしで売れる状態を実現したいものですね。

ウェブマーケティングで「セールスなしで売れる状態」にするための4ステップ

それではウェブマーケティングにおいて「セールスなしで売れる状態」にするための方法をステップ分けして解説していきます。いざ読んでいただくと「そんなことか」と拍子抜けするくらい簡単な理屈かもしれませんが実践はできていない人が多いようです。

なお今回紹介していく内容はごくシンプルにステップ分けしたものであり、実際にはさらに細かく分けて考えるべきです。とはいえ「大まかな流れはこう」と理解しておくことには大きな価値があります。

ステップ①:集客

まずは集客ですが、ここでいう集客とは例えば「実店舗で『いらっしゃい、いらっしゃい』と叫ぶ」、「SNSなどで自分に興味を持ってくれそうなアカウントに対してダイレクトメールを送る」などのものではありません。

そうではなくウェブマーケティングですので主にSNSを使って集客することを考えましょう。例えばX(Twitter)、Instagram、Facebook、そしてYouTubeなどですね。

なお現代のウェブマーケティングではYouTubeを使って集客(それ以降のステップも)行うのがおすすめです。その理由を簡単に下で解説します。

✅ウェブマーケティングの集客などにYouTubeがおすすめである5つの理由

ウェブマーケティングの集客などにYouTubeがおすすめである主な理由は以下の通り。

  • Xやブログなど「テキストだけ」で発信するよりも信頼されやすい
  • テキストに比べると同じ時間で多くの情報を伝えることができる
  • テキストは「読もう」と思わないと読めないが、動画はある程度「ながら」でも見てもらえる
  • 動画サイトのナンバーワンはやはりYouTube
  • 長尺の動画でも「興味を持っている人」には見てもらえる

YouTube以外にも動画サイトはありますし、「動画自体でのマネタイズ」をする場合は他のサイトを選ぶのも一つの手かもしれません。ただ、あくまでウェブマーケティングの一環である集客のために使うならユーザー数ナンバーワンのYouTubeがおすすめです。

また、「最近の動画サイトはショートでないと見てもらえない」と感じるかもしれませんが、実際には「ある程度興味を持っている人」であれば1時間以上の長尺でも見てくれます。そういった人はたくさん情報が欲しいと考えているため、むしろ長尺の方が喜ばれる場合もあります。

ステップ②:教育

「集客した人」に対して商品やサービスの必要性を教えるステップです。集客の段階ではテキストベースのSNSや短いYouTube動画をメインにするべきですが、「教育」の場合はすでに最低限の興味を持っている人が相手なので長尺の動画でもいいかもしれません。

ステップ③:販売

教育が終わった人やある程度進んだ人に対して「販売」をします。言い換えると見込み客(商品やサービスに強い興味がある人)に向けて販売をするということです。ただ、ここでも例えば「買ってください!」「有料登録してくれますよね!?」「今がお買い得!」などの露骨なセールストークやセールスの発信しません。

そうではなく、「販売を開始しました」「○日から販売を開始します」「3日以内に購入すると50%引きになります」など、あまりテンションを上げずに「(売り始めるなどの)事実を伝える」というイメージで売ります。

むしろここで必死にセールスをしてしまうと、「実は自信がないのだろうか」「堂々とした人というイメージだったのに崩れてしまった」「最終的に買うかどうかじっくり決めたかったのに冷めた」などと思われる可能性があるので気を付けてください。

ステップ④:拡散(番外編)

商品やサービスを気に入ってくれた人が「これは良い商品です」「便利なサービスでした」など、SNSやブログなどで拡散してくれることもあるかもしれません。そして現代人の中には「露骨な宣伝は信用できない」「自分自身の商品・サービスをおすすめされても怪しく思えてしまう」という人が少なくありません。

しかし第三者の口コミ・レビュー・感想などについては信頼する人が多いです。そのため拡散が発生すれば、さらに効率よく売上がアップする可能性があります。ただ、「これくらい拡散させたい」などと完全にコントロールするのは難しいですし、戦略によっては拡散にあまり頼らない人もいることでしょう(よって番外編としました)。

いまどきの広報やマーケッターがセールスなしで売れる状態をめざす理由(まとめ)

Apple製品が売れる大きな理由の一つは、すでに売れているから。もちろんそれだけが売れている理由ではありませんが、現在のAppleが何か新製品をリリースするからといって大々的なセールスをすることはまずありません。

個人がウェブマーケティングで目指すべきなのも、まさに「セールスなしで売れる状態」です。そうなるためにもYouTubeなどを使って、集客→教育→販売→(拡散)をしていくことをおすすめします。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者30万人のYoutuber
上岡正明

MBA(経営学博士前期課程修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者30万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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