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この記事ではウェブマーケティングに興味がある広報担当者やマーケッターの皆さんに向けて、現代のウェブマーケティングにおいて「信頼」が大切である理由などについてお伝えしていきます。
特に「実際にウェブマーケティングにチャレンジしたことがあるものの、何に力を入れても成功できなかった」という方や、「ウェブマーケティングの本質を知りたい」「広報活動にどう取り込んでいいのかわからない」という方におすすめの内容となっています。
本記事では、ウェブマーケティングの本質の一つが「信頼」を溜めることであること、そして信頼を溜めていくべき理由などに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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現代のウェブマーケティングの本質の一つは「信頼」を溜める作業です
現代のウェブマーケティングの本質の一つが、ウェブマーケティングそのものが「信頼」を溜める作業であるということです。例えば以下のようなことは、(場合によっては必要でも)マーケティングで本質的に重要なこととはいえません。
- 商品やサービスそのものの魅力をアピールし続けること
- 低価格であることをアピールし続けること
- 割引や値引きでゴリ押しして買わせること
- 「これを買わないと損をする」と軽く脅すこと
安易なインターネット広告やテレビショッピングなどではいまだに見かける光景ですが、これを続けてもウェブマーケティングで成功することはありません。一時的に利益を出すことはできるかもしれませんが、継続的・安定的に利益を出すことはできないのです。
現代のウェブマーケティングにおいて「信頼」を溜めることが重要である5つの理由
それでは現代のウェブマーケティングにおいて「信頼」を溜めることが重要である理由をいくつか紹介していきますのでぜひ参考にしてください。「確かに信頼される方がどことなく良いような気はする」と感じている方は多いと思いますが、具体的にはどのような意味があるのでしょうか。
理由①:商品・サービス自体での差別化が難しくなってきているため
一昔前は「こんなことができる素晴らしい新商品が出ました!」とアピールすれば、それだけでもマーケティングとして成立したかもしれません。しかし現代では「商品・サービスは一定以上の品質であるのが当然」という価値観になってきたため、商品・サービス自体での差別化が難しくなってきています。
例えば「斬新な新サービス」が登場してもすぐに競合が真似をして「斬新さ」が消える。「最新技術を駆使した新製品」が出てきても真似をされて、しばらくすればそれが「普通の製品」になってしまうことでしょう。
となると「信頼」で差別化するしかありません。つまり、「せっかくならあの企業(人、組織、場所、サイトなど)から買いたい」と思ってもらうということ。
✅「信頼」で選ばれている例4つ
さて、具体的に「信頼」で選ばれる例をいくつか以下に挙げます。
- いくら「美味しいフライドチキンです!」とアピールされても無難なケンタッキーで食べたくなる
- 好感度の高い芸能人が「この漫画が好き」と言っているとそれだけで読みたくなる
- 得体が知れない商品でも友達に「これ良かったよ」と言われれば安心できる
- 企業が不祥事を起こしたので、買おうと思っていた商品を避ける
- 個人間取引のメールのやり取りで相手の態度が悪かったので、買うのをやめる
いずれも商品やサービスの品質や金額そのものではなく、ほとんど「商品やサービスが信頼できるか」だけで判断しています。「信頼」は現代の人々の消費傾向に大きく関わっている要素なので覚えておきましょう。
理由②:リピーターになってもらうためにも信頼が重要であるため
それほど信頼がなくても「面白そう」「少し試してみよう」などの理由で購入や登録をしてもらうことはできるかもしれません。
そして商品やサービスに満足してもらえばリピーターになってくれる可能性がありますが、これについても他に良い商品・サービスが見つかった、同じような価格帯で高性能のものがある、高性能にもかかわらず安いものがある、などのことがあれば離脱してしまうかもしれません。
ですがそれまでに信頼をきちんと溜めていれば、例えば「他のものに飛びついて失敗するリスクの方が高い」、「(少し迷っても)これほど心地よく購入・使用できる商品は他にないに違いない」などと思われて、残ってくれる可能性が高いです。
理由③:信頼されればSNSなどでの拡散が期待できる
現代のウェブマーケティングにおいてSNSでの拡散には一定以上の効果が期待できます。そして商品・サービスが信頼されれば、「この企業の対応が良かった(みんなも使うべき)」「心地よく取引できた」「良い商品・サービスだった」などと拡散してもらえるかもしれません。
3つ目の「良い商品・サービスだった」というのは、その人が改めて冷静に考えると「飛びぬけて良い商品・サービス」というわけではないケースも少なくありません。しかし「信頼できる」ということでプラスのバイアスが働いたり、そもそも「信頼できるから拡散してあげたい」などの動機で投稿してくれたりすることもあります。
また、ユーザーによるSNS投稿は基本的に「第三者の意見」です。現代では「広告はあまり信じられない」「企業自らの言葉は鵜呑みにできない」という方も増えているとされていますが、利害関係にない第三者の声は比較的信頼されやすい傾向にあります。
理由④:価格競争から抜け出すことができる
すでに少し触れていますが、信頼で勝負することによって価格競争から抜け出すことができます。信頼を溜めるという発想がなく、しかも商品・サービスの質に自信がない・これといった個性がない場合は、基本的に価格を他よりも下げることで挑むしかありません。
しかし価格を下げれば当然「客単価」が減るため利益も落ちやすいですし、価格が低すぎれば「何か怪しい」と思われて購入者が減少する可能性が高いです。実際にウェブマーケティングなどで値下げをした経験がある方はわかると思いますが、「価格を下げれば、それに反比例して顧客が増える」というものでもないのです。
なお現代ではむしろ「高額商品を少人数に販売する」というタイプのインターネットビジネスも多くなっています。高額商品というのは数十万円以上のレベルであり、それを月間で数人に販売して利益を出します。
ちなみに商品・サービスの種類としては、「個人ビジネスのサポート」や「数か月のダイエットトレーナー」など、「個人が個人に対して徹底的なサポートをする」というものが多いです。そして信頼があるので、数十万円の商品・サービスでも本当に欲しがっている人には売れるのですね。
理由⑤:自分自身が気持ち良くウェブマーケティングを続けることができる
最後は精神的な話題ですが、信頼を溜めることで重視してウェブマーケティングに取り組む場合、自分自身も気持ち良く継続していくことができます。例えば、顧客には感謝されるのでプラスの感情がありますし、「自分は人の役に立つことができている」という達成感もあります。
一方、信頼について考えず、「商品・サービスの長所をゴリ押しする(実はそれほど長所もない)」「安くして強引に買わせようとする」などのことをしていれば、やはり精神的に疲弊していくものです。
それならまだしも「商品・サービスの短所を伏せて売る」、「人の弱みにつけ込んで売る(買わないと不幸になると軽く脅すなど)」などのことを続けていけば、たとえ利益が出てもどこかの段階でメンタル的に破綻する恐れがあります。
「稼ぎさえすれば精神的負担などない・我慢できる」と感じるかもしれませんが、それが長期的に続くとなるとどうでしょうか。破綻しないとは言い切れないはずです。また、そもそもお伝えしてきたような「自分が満足できないやり方のウェブマーケティング」では利益が出ない可能性が高いです。
ウェブマーケティングも広報もビジネスのキーワードは「信頼」です(まとめ)
ウェブマーケティングをはじめとするビジネスや副業をするとなると、つい「商品・サービスの魅力を最大限にアピールしなくては」「安いことを叫び続けなければ」などと感じるかもしれませんが、それでは成功しない可能性が高いです。
特に現代におけるウェブマーケティングをはじめとするビジネスのキーワードは「信頼」。商品・サービスの質や価格で勝負することは難しいので、信頼によって差別化するべきなのです。自分自身が安定したメンタルで継続するためにも、信頼に目を向けてみてはいかがでしょうか。
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