記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール
この記事ではYouTubeを活用したい広報担当者やPRマーケティングに興味のある全ての方に向けて、YouTube動画発信に盛り込むストーリーのおすすめ構成のステップ分け解説などをしていきます。
特に「ストーリーを入れる重要性はなんとなくわかっているものの具体的にどのような流れにすればいいのかわからない」という方や、「ストーリーに関して気を付けるべきことを知りたい」という方におすすめの内容となっています。
本記事では、広報やマーケティングにおけるストーリーというもの自体の概要、ストーリーのおすすめ構成、そしてストーリーのについての注意点などに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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広報やマーケティングにおけるYoutube動画ストーリーとは?
Youtubeや動画制作でいうストーリーとは、「商材を開発した理由」「誰を助けたいか」「開発する中で何に苦労したか」「それをどう乗り越えたのか」などの物語性のある要素のことを指します。
小説や映画のようにゼロから作るわけではなく、実際にあったこと・思っていることをストーリーとしてまとめることを指しますので誤解のないようにお願いします。
YouTube動画などにストーリーを盛り込む2つのメリット
YouTube動画などの発信にストーリーを盛り込むことのメリットを2つ紹介します。「あえてストーリーなど入れずにすぐに本題に入るべきでは?」「ストーリーを入れると話の腰を折るだけでは?」などと感じるかもしれませんが実はメリットがあります。
メリット①:共感や信頼を引き出す
広報担当者やマーケッターの中には自分のストーリーを開示しない、つまり自己開示をせずにビジネスを進めている人が少なくありません。しかしストーリーを盛り込むことで、相手からの共感や信頼を強めることができます。
自分について話すことで「私もそうだ」「この人でもそうなんだ」という共感を引き出すことができますし、「(必須ではないのに)自分自身のことを話してくれた」と信頼してもらうことができるのですね。
ウェブマーケティングで扱う商材は基本的に高額なので、十分信頼・共感できると思ってもらえないと購入には至らないものです。
メリット②:「私にもできそう」と思ってもらう
特に「ウェブマーケティングの商材」に関わるような領域に足を踏み入れたことがない方や、「高額であること」に恐れを抱いている人の場合、いくら発信を受け取っても「結局自分には無理かもしれない・似合わないかもしれない」などと思ってしまいがちです。
しかしストーリーにおいて「私(マーケター)も昔は○○でしたが、現在はこれからお伝えするメソッドで□□ができるようになりました」などと伝える。すると、「この人も最初からできたわけではないのか」→「じゃあ私にもできるかも」と思わせることができます。
これによってすぐに諦めることによる離脱を防ぐことが可能となるので、ぜひ取り入れてみてください。
YouTube動画などにおけるストーリーのおすすめ構成5ステップ
それではYouTube動画などの発信におけるストーリーのおすすめ構成をステップ分けして解説していきます。冒頭でお伝えしたように小説や映画とは違いますので、基本的には以下のテンプレートに沿うだけで問題ありません。
ステップ①:私も○○で悩んでいました(苦しんでいました、できませんでしたなど)
例えば「私も運動はできても食事制限はなかなか続かず、ダイエットができずに悩んでいました」など。「何が(ダイエットが)」「どのようにできなかったのか(食事制限ができないせいでうまくいかなかった)」などとわかりやすく構成するのがコツです。
さらに「苦しんでいました」「悩んでいました」など、マーケターの気持ち・感情がわかるようにしましょう。これが「私もなかなかダイエットができませんでした」だけで終わってしまうと(感情が見えてこないと)、共感を得にくくなります。
ステップ②:しかしこのままではいけないと思って頑張りました
例えば「しかしこのままダイエットができないまま年齢を重ねるとさらに痩せにくくなると思い、自分なりに研究を始めました」など。
「このままではいけない」「ので自分なりに頑張りました」などと、「私も○○と思って(感情・気持ち)」「頑張ったんですよ」と伝えることが大事です。
ステップ③:独自の方法を編み出して実践したら成功しました
例えば「そして私なりに食事制限なしで痩せる方法を編み出して、実践したら成功しました」など。
「具体的に何を生み出したのか」をきちんと説明しつつ、「うまくいきましたよ」と伝えます。これが「でも私なりに頑張ったらダイエットに成功しました」だけでは、説得力に欠けてしまうので気を付けてください。
ステップ④:私と同じような悩みを抱えている人のためにノウハウを提供しようと考えました
例えば「そして私と同じく食事制限がうまくいかずにダイエットに失敗したことがある方のために、私が実践した方法をわかりやすい形で整理しつつノウハウとして提供することに決めました」など。
PRマーケティングなどでは基本的に集客の段階で「どのような層を呼び込むか」は決まっているはず。今回の例でいえば「食事制限が苦手でダイエットに失敗した方」がターゲットなので、その人たちを明確に指して「まさにあなた方のためのものです!」と伝えるイメージです。
そして「私が実践した方法を、わかりやすく整理したノウハウを提供します」など、暗に「私は成功したのですが、あなたには最速で成功してほしいのでノウハウとしてまとめたものを提供します」と示します(暗に、ではなく露骨にこのように伝えても構いません)。
ステップ⑤:あなたのダイエットの成功を願っています
最後は例えば「あなたのダイエットの成功を願っています」などと視聴者を応援します。これで視聴者との距離を一気に詰めるイメージ。実際のところ「商材によって視聴者が成功する」→「良い評判が広がる」→「さらに売れる」ので、口先だけでなく心を込めて応援できるはず。
YouTube動画などの発信にストーリーを盛り込むにあたっての4つの注意点
続いては各種発信にストーリーを盛り込む際の注意点をいくつかお伝えします。効果的な方法ではあるのですが、気を付けなければ逆効果になりかねません。
注意点①:自分の成功体験ばかり語ると逆効果になりやすい
YouTube動画などの発信に盛り込むストーリーの王道は「私もダメだった」→「頑張った」→「できるようになった」→「あなたにもできるようになってほしい」であり、私もダメだったと「弱み」を見せてこと共感を得ることができます。
そのため自分の成功体験ばかり語るのは避けましょう。共感を得られないどころか「鼻につく」「自慢ばかり聞かされてどうしろと?」と思われてそのまま離脱される可能性があります。
注意点②:かといって自分を下げすぎない
かといって自分を下げすぎないようにしましょう。ダイエット系なら例えば「私もリバウンド続きでした」くらいならいいですが、「リバウンド続きで身も心もボロボロになり、ベッドから起き上がることもままならない毎日でした」までいくと、(本当だとしても)わざとらしいのでNGです。
単純に疑われるだけでなく、「こんな人に任せて大丈夫だろうか」と思われかねません。特に「メンタルを病んで……」系の話を盛り込む場合は加減してください。
注意点③:シチュエーションに応じてストーリーの長さを調整する
例えば「セミナー」や「対面」などの場合は相手は聞きたい気持ちが強いので(積極的に聞こうと思っているので)、ある程度ストーリーが長くても構いません。ブランディングや相手の性格によっては、熱弁して引き込むくらいの意識でちょうどいい場合もあるでしょう。
一方、YouTube動画などで「集客」「教育」する段階では、相手もまだ「どんなものかと見定める気持ち」であるケースが多いためストーリーはあまり長くしないことをおすすめします。長さでいえば5秒くらいにおさめるといいでしょう。
また、シチュエーションによっては当然ストーリーを入れるべきでないこともあるでしょう。特にすでに関係性が構築できているお客様を相手にする場合は、今さらストーリーを語らなくてもいいかもしれません。
注意点④:できるだけ他で語るストーリーと重複させない、矛盾させない
様々な商材販売やYouTube動画投稿などをするにあたって、できるだけストーリーの重複や矛盾がないようにしましょう。
あえて乱暴な例えを出すと、「違うエピソードなのにストーリーの流れが同じすぎて怪しいし、嘘に決まっている」、「なんでこんな激動のストーリーが大量にあるんだよ」、「ダイエットに苦しんで機材やサプリメントを爆買いしていた時期と、極貧生活を送っていた時期が被るのはおかしい」などと思われないようにしなければなりません。
もちろんストーリーはある程度脚色しても構いませんが、客観的に見ておかしい、もしくは聞いていて冷めることのないものにしてください。
Youtubeでは「自分もダメだった」→「でも頑張って成功した」が共感を呼ぶ(まとめ)
YouTube動画などの発信にストーリーを盛り込むことで共感や信頼を得やすくなるため意外と重要です。動画では離脱されることが多い、あまり信頼されていない気がする、などとお悩みの方はストーリーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ストーリーの基本の流れは「自分もダメだった」→「でも頑張って成功した」→「成功した方法を整理したものを提供したい」→「あなたの成功を願っています」です。自分の弱みを見せることも重要ですので忘れないようにしましょう。「成功続きの人」よりも共感されるものですよ。
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