この記事では、企業広報やマーケティングにも活用されはじめたYouTube動画編集におけるジェットカットについて解説します。
「YouTube動画を観ると細かいカットが入っていることが多い」と感じると思いますが、それは基本的にジェットカットです。効果的な手法ですからぜひ習得してください。
本記事では、ジェットカットの定義、ジェットカットに期待できる効果、ジェットカットの注意点などに関してお伝えしていきます。
YouTube動画編集で多用されているジェットカットとは?その効果は?
動画の無駄な部分を細かくカットすることを「ジェットカット」と言います。0.1~0.2秒レベルでカットするユーチューバーもいて、自然にカットできれば視聴者としてはカットされていることにさえ気づかないくらいです。主なジェットカット手法は以下の通りです。
・「あ~」「え~っと」などをカット
・言葉が出てこない無言部分をカット
・編集後やっぱりいらないと思った部分のカット
・熱く語る長いセリフをカットしてシュールさを演出
ジェットカットで視聴維持率が上がる
上手にジェットカットを使うことで視聴者の「快適度」が増すため、視聴維持率がアップしやすいです。視聴維持率が上がればYouTubeのアルゴリズムに高く評価されて、関連動画やおすすめ動画などで表示されやすくなると言われています。
YouTube動画編集におけるジェットカット3つの注意点
それではYouTube動画編集のジェットカットに関する注意点をいくつか挙げていきます。ジェットカットは効果的ですが、機械的にカットしていると違和感が出てしまうケースもあります。
「あ~」「え~」などを全部カットすると慌ただしい印象になる場合も
「あ~」「え~」などを全部ジェットカットすると落ち着きのない印象になる可能性があります。特にノウハウを伝えるチャンネルなど「インテリ感」を出したい場合はマイナスになるかもしれません。
そのため例えば、「あ~」「え~」などが連続するところはカットする、単発で「あ~」「え~」などが出ているだけならところどころ残すなどの調整をすることをおすすめします。
そもそもジェットカットが多すぎると違和感が強くなる場合も
(すべての無駄部分をカットするわけではないとしても)ジェットカットが多すぎると違和感が出てくる可能性もあります。特に色々なタイプの動画視聴に慣れ親しんでいる視聴者には、「喋りに自信がないから異様にカットしている」と思われるかもしれません。
そのためそもそも撮影時点でシナリオをきちんと作り、「あ~」「え~」や無言部分が多くなりすぎないようにすることも大事です。
また、ジェットカットする部分がたくさんあると動画の編集時間も長くなってしまいます。楽しい作業というわけでもありませんから、モチベーションに影響してもおかしくありません。
「語尾を切るジェットカット」は効果的。でも取り扱いに注意!
喋り終わるギリギリ、つまり「語尾を切るようなジェットカット」をすることでさらにテンポが良くなります。コメディ系の動画や、動画冒頭で視聴者を惹き込みたい場合などには特に効果的です。
ただ、通常のジェットカットに比べるとリスクも高く、雑にカットするとセリフが最後まで聞けなくなったり、単に「雑すぎて聞き取れない」「だからこんなチャンネルには登録しない」と思われたりする可能性があるので気を付けてください。
自信がない場合は、通常のジェットカットだけを行うことをおすすめします。
「凝ったジェットカット」は諸刃の剣。注意して使いましょう
また、「語尾を切るジェットカット」以上に凝ったジェットカット手法もあり、うまく活用すれば動画が観やすくなったり楽しくなったりします。ただ、例えば以下のようなリスクもあるので気を付けてください。
「特定の一人」の喋り以外をカットする手法
複数人で喋っている場合に「特定の一人」以外の喋りをカットすることで、その一人の熱意を強く演出できます。
その反面「自分勝手に喋っている」「カットするのに複数人を出す意味が分からない」などと思われる可能性がありますから編集後の動画を客観的にチェックしましょう。
長台詞を途中でカットする手法
すでに少し触れていますが、長台詞を途中でカットすることでシュールさを演出できます。ただ多用するとうっとうしがられますし、特に真面目な雰囲気の動画でこれを行うと、「無駄なことをせずに早く大事なことを話してほしい」と思われてしまう可能性もあります。
あえて特定部分のみジェットカットをしない手法
あえて特定部分のみジェットカットを行わないことで「しどろもどろ感」や「じっくり考えている感」を出すことができます。ただ、これも多用すれば邪魔になるだけですし、不真面目に見える可能性もあります。
Youtube動画におけるジェットカットまとめ
人気のユーチューバーのYouTube動画ではジェットカットが自然に使われている場合が多く「派手な編集技術」ではないものの重要と言えます。
まずは「あ~」「え~」などを省く基本的なジェットカットから始めてみてはいかがでしょうか。そして必要に応じて徐々にレベルの高いジェットカットも取り入れていきましょう。